優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

チョンガー

2021-11-17 17:04:57 | 日記
フィットネスクラブで顔見知りになった人が、他県に住む三十代の息子がダイエットに成功したという話をしていた。ダイエットとくれば聞かないわけにはいかない。
息子さんは腰痛持ちでさらに健診でも引っ掛かり、医師から体重を落とすように言われていたとのこと。
ちょうどその頃世間ではコロナの感染拡大が深刻な問題になっていた。感染を防ぐためにそこの職場でも、お昼の出前やお弁当屋さんも全て出入り禁止になった。そのため彼は通勤途中にコンビニで昼食を調達することに。そして彼はコンビニで袋に入った野菜サラダとサバの缶詰を買って毎日それを食べ続け、今に至るというのだ。それは確かにダイエットには適した食品だし栄養価的にも問題ないので良い組み合わせだと思った。さらに私が感心したのはダイエット法ではなく、息子さんの食べ方だ。サラダの袋をバリっと開けてそのまま、缶詰も蓋をパッカンと開けてそのまま食べるのだそうだ。たまにノンオイルドレッシングを垂らして袋を持ってシャッフルするとか。お皿を洗わなくてもいいから水を汚さないし、私が「その食べ方は豪快ですね」と言うとその人は「だって息子はチョンガーだからね」

チョンガー!

その言葉を聞いた最後はいつだったろうか。いまどき独身男性をチョンガーなんて呼ぶ人見たこと無いし、忘れ去っていたその言葉を聞いて昭和時代を思い出した私である。

80代の友人

2021-11-10 16:52:22 | 日記
先日、20歳年上の友人から「今年の賞は逃した」と電話があった。
彼女はエッセーの会に入っており、地元の大学主催の文芸賞などでは何度か入選したこともある。エッセーのネタを見つけるために何にでも挑戦するその心意気は80代になってもますます盛んで、そのバイタリティはすごいなぁと感心させられる。

その彼女から今年の夏ころ私に相談があると言われた。コロナのせいで外出も思うように出来ないので「手紙で送るから文章を添削してほしい」とのこと。今まで応募したところではなく、ちょっとランクが上のところに応募するエッセーだという。えー?なんで私に?と言うと、同じ会の人たちはライバルでもあるから評価を頼めないし、80歳を過ぎてからというもの自分の書いたものに自信が無い。自己流になってしまっていると思うがどこがおかしいのか自分ではわからないというのだ。そしてこのコンクールにはまだ応募したことが無くて最後にこのコンクールで賞を取りたい、この年になるともう先が無いというか、気持ちが急かされるというか…そう話す彼女は確かに切羽詰まったような顔をしていたので、大して役に立たないと思うけれど、と引き受けた。
送られてきたのは原稿用紙5枚。読んだ感想は、内容はとても良いんだけど文章が独りよがりで、これでは読者が置いてけぼりにされるのではと思った。彼女の人生にはエッセーを書くだけのネタが豊富にある。この内容をそっくり使ってもいいと言われたら私だったらもっと書けるのになと思った。でも、先生でもない私がそんなおこがましいこと言えない、言えるわけがない。それで彼女に伝えたのは、まず主語が分からなくて読み手が混乱するので、そこを直したほうがいいということと、引用した部分は誰の文章かをきちんと表記しなければならないということだった。彼女はとても喜んで
「主語が無い、とエッセーの会の先生にいつも言われる。やはりそこなんだな、書き直してみる」
と言った。

そして先日の電話だ。彼女はもしかしたら佳作くらいにでもと思っていたのかもしれない。がっかりしたのを笑いながら報告してくれた。私は
「最後に、なんて言うからだよ。まだまだこれからも挑戦してくださいよ。また目標が出来てううらやましいよ」
と言った。80代になって目標がある彼女を本当にうらやましいと思った。

後任者選びは振り出しに

2021-11-07 13:02:05 | 日記
今年の春から地区の「婦人会」の委員をしている。任期は二年ということだ。今年度はコロナのため軒並み行事が中止となり、やることが少なくラッキーなわけだが、来年度はどうなるかわからない。
行事が少なくなっているとはいえ、やることは結構あるし、人様の家に出向いて集金もしなければならず、出来ることなら任期が終わったらさっさと引き継いで辞めたいと思う。そこでまだ一年以上先の話だが、私の後に引き受けてくれる人を今から探しておこうと思い、町内費を届けに来てくれた班長さんに声をかけてみた。あまり高齢だと無理だろうし若い人だと何かと忙しいから、ちょうど定年を迎えたくらいの年齢の人が適任と思われる。しかも彼女は客商売をしてきた人なので愛想がよくはつらつとしており、まさに適任。いい人が見つかったと私はほくそ笑んだ。
ところが、彼女の口から出たのは「無理…」と言う言葉だった。彼女の話だと夏にコロナのワクチンやってから具合が悪くなって吐き気、眩暈、震えが起こりてっきり副作用かと思って受診したとのこと。受診した病院では副作用ではないと言われ、眼科、内科、耳鼻科を受診し、原因はメニエール病だったが、いろいろ検査する過程で脳腫瘍が見つかったそうだ。幸いそれは良性だったらしいが、先日、動脈瘤が見つかったから精密検査を受けるようにと連絡が来たというではないか。
あぁ…、あの元気な彼女がそんなことになっていたとは…
彼女にはまずしっかり調べてもらって、ちゃんと治療をして元気になってねと伝えた。彼女も、今回ワクチンの副作用だと思って受診したことがきっかけで病気が見つかったけど、何も知らずに車の運転中とかに何かが起こったら大変なことになっていたと言い、今は怖いから運転はやめていると話した。いくら元気に見えても60代と言う年齢は、もう健康には過信は出来ないのだと肝に銘じる年なのかも。

喫茶店

2021-11-06 15:11:57 | 日記
最近のマイブームは、昔の音楽を聴くこと。
中学生になってラジカセを買ってもらった時、ラジオから流れてくる音楽をカセットテープに取りためて聞いていた。半世紀も前のことだ。十代のころ好きだった曲はそれこそテープが擦り切れるくらい繰り返し聞いていたが、そのうち記憶のかなたに追いやられていた。でも忘れてしまったのではなく記憶の引き出しを開ければちゃんとその中にある。それらを、次男からプレゼントされたアレクサで瞬時に聞けるのはありがたいことだ。
昨日もガロの「学生街の喫茶店」を聴いていた。夫がやって来たので
「大学の授業が休講になると暇つぶしに大学の近くの喫茶店に行ったよね」
と言ってみた。すると夫は
「は?俺は喫茶店になんぞ行ったことがない」
と言うので、いくら夫が地元の大学で自宅通学をしていたからと言ったって、喫茶店に行ったことがない人なんているわけないじゃんと思っていると、
「大体俺は緑茶嫌いだったし」
とのたまう。
「いやいや喫茶店ではあまり緑茶飲む人はいないでしょ、コーヒーくらい飲んだでしょうが。コーヒー一杯で3時間くらい居たこともあったし」
と言うと
「俺はコーヒーも飲まなかった」
と。
そう言えば夫は若いころコーヒーも緑茶も飲まなかった。何を飲んでいたかと言うとミルク、もしくはジュースだ。要するにお子様の飲み物。年を取ってからは普通に緑茶もコーヒーも飲むようになったのだが、結婚してからもしばらく苦いものがダメだと言ってたので味覚の成長が遅かったんじゃないのか笑。その話をしてからさらにびっくり発言が。
「大学の時友達にお茶飲みに行こうぜと言われたときは、なんで茶を飲みに行くのや、茶室にでも連れて行かれるのかと思った」
と言うではないか。さすがに、
「そんな奴いるかっ‼」
とつっ込んでやった。