昨日のこと

驚いた。
同僚からのメールである。

しばらく会社を休みます。さっき心療内科の診断書を出してきました。
こうなってしまった自分が情けない…

そんな内容だった。

同僚とはいえ、班も違うし部署も違うし、めったに顔を合わせることもないので、彼女がそんなに追いつめられていたことに全く気が付かなかった。

一年に何回か、ご苦労さん会という名目で飲み会をし、会社の愚痴や近況を報告しあっているのだが、前会った時はそんな気配も全く感じられなかったし、いったい何があったのだろう…。

相談してくれればよかったのに。
愚痴でも鬱憤でも言ってくれればよかったのに。
悔やまれてしまう。

私の周りで、「鬱」になった人を三人知っている。
三人に共通するのは、はたから見て、鬱になるような性格には見えないということである。
明るく快活で社交的に見えるのだ。人に対しても、物おじしないでものが言えるような。

私は人見知りで、消極的なので、若いころはそんな性格をうらやましいと思い、なぜ自分はこうなんだと情けなく思ったものだが、年を取ったら開き直りというかそれが自分なんだからしょうがないと思えるようになった。

自分のような根暗な人間が「鬱になった」というなら、やはりね、とも思えるのだが、彼女たちのような性格で「鬱」というのが不思議でならない。

一人は１５年以上たった今、そんな過去を微塵も感じないくらい元気に、生きがいである趣味を見つけて活動している。
もう一人は、仕事に復帰してがんばっている。言われなければ気が付かないが、なんとなく笑顔がさびしく見えるのは考えすぎだろうか。
そしてもう一人は、鬱が疑われるようになって３年くらいで廃人のようになって、今は精神科の病院に入院している。

予後がこんなにも違うのは、きっと環境や周りのサポートなども影響しているのではないかと思うのだが。

性格

元来疑り深い人間である。

新製品が出てもすぐに飛びつくことはない。

そんな私であるが、先日テレビをつけたとたん、ペンでなぞるだけで傷が見る間に消える場面を見て、なんだこれは、と目が釘付けになった。

通販のＣＭである。

あれはうまいね。
たたみかけるように心地よいトーンの声で視聴者の心を誘導していく。

気になる値段も、おまけにもう一本ついてくると言うから、そんなに許せないほどの高さではない。

欲しいかも。
これは買ってもいいんじゃないかな。

珍しく私の購買意欲が湧き上がってきた。

普通だったらそこでフリーダイアルに電話してという流れになるのだろうが、この私である。

待てよ、さっき画面の隅っこに小さい字で、深い傷には…って書いてたよな、
どこまでが浅い傷で、どこからが深い傷なんだ？
それに、どういう仕組みで傷が消えるんだ？
そういえば、そこんとこの説明が無かったな。
しかも、そんな人気商品ならなぜおまけにもう1本つけるのさ。

というわけで、ネットで調べてみることにした。

結果は、
う～ん…

普及品が出るまで待ちます＾＾；

お盆

実家は妹夫婦が継いでくれたので、義弟は大事なお婿さんである。
毎年墓掃除には父親が一人で行くのだが、今年は義弟を一緒に連れて行ったとのこと。

父親がいつものように掃除しようとしたとき、得体の知れないものが正面にへばりついているのに気がついた。
なんだろうと思ってよく見ると、土の塊で、どうも何かの虫の巣のようだ。
ご先祖様の顔に泥を塗るとは不届きなというわけで、父は義弟にそれをこすり落とすように頼んで自分は水を汲みに行ったとのこと。
そして、ほどなく戻ってくると、彼の姿が無い。
どこへ行ったのかと辺りを見回すと、しばらくしてはるか向こうから走って戻ってくる彼。

いったいどうしたのか尋ねたら、巣をこすり落としたら、どこからともなく黒い蜂がやってきて襲われたとのこと。
普段、サッカーをやっていて足には自信のある義弟は一目散に逃げて（蜂に勝った？）事なきを得たそうだ。

今調べてみたら、土の塊で巣を作るのはジガバチというやつで、威嚇こそすれ滅多なことでは刺したりはしないようだが…

明日はお墓参り。
実家の皆が、待ち伏せしている蜂に襲われませんように。