優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

1988年12月の日記より

2020-06-30 17:23:52 | 日記
12月5日
 お薬を貰いに行く日だったので外で遊んでいたSUに「バスに乗っていくよ」と声をかけると素直についてきた。バスの中では一人で座っておとなしくしていた。病院から帰ってお昼寝させようと身体に触ると熱い。慌てて熱を測ると38,2度あり、びっくり。

(この月はこの日記だけで、あとは書いていませんでした)

1988年11月(妊娠4か月)

2020-06-25 16:03:52 | 日記
11月2日
 妊娠4か月の検診に行ってきました。胎児の心音を聞いたときはやはり最初の子の時と同様、感動しますね。超音波の映像を見ながら「ここが頭です」と言われて、見ると確かに2~3cmくらいの丸い物があります。お医者さんが「今動いたな」と言いましたが私にはよくわかりませんでした。心音を聞いていると何か神秘的で胸に込み上げるものがあります。
帰宅してSUにそのことを教えると、不思議そうにして「あかちゃん、こうやってうごいたの?」と身体を動かしていました。
11月9日
 私の歯医者に一緒に行くと言うのでSUを連れて行くが、思いのほか時間がかかってしまった。騒ぎもせず30分以上も待合室でひとりで待っていた。周りの人が「お母さんまだかなー、っておりこうさんにしていたよ」と教えてくれた。でも私が来たときは限界だったようで目に涙が浮かんでいた。そして「ちっちね、ちょっとだけないたの」と言うので、いっぱい褒めてあげた。
帰りに「燃えないゴミ」の集積所の前を通るとSUの好きそうな玩具がたくさん捨てられていた。SUと私は同時に立ち止まり、どちらからともなく「壊れていない玩具、もったいないよねー」と貰ってきた(拾ってきた)。ほんとは全部貰いたいくらいだったんだけど、人目もあるし一個だけね、と。SUは大喜びで、二人して「おりこうさんにしてたから、きっとご褒美貰えたんだね」って言いながら帰った。

(これは今読んだら、ゴミ捨て場から嬉々として拾ってくるなんてどうなの!?って思いました(笑)

11月19日
 SUは93cm、13,5㎏。この頃、理屈をこね「だって〇だから〇で、だめでしょー!」と一筋縄ではいかなくなりました。知能犯で、寝る前のお話は必ず長い物を選びます。しかも最後まで読まないとだめで、ごまかして端折ったりすると「最初から!」となります。

1988年10月の日記

2020-06-24 15:34:52 | 日記
10月8日
 自分の布団に小さいサクランボの模様が沢山ついているのを指差して「ちっちのふとんに歌っこついてるよ」と言うので一瞬何のことかわかりませんでしたが、そのサクランボ模様を見て納得。確かに音符が並んでいるように見えます。以前は「寝る時間」という言葉を聞くと必ず「まだ眠くない」と言って騒いでいましたが、素直に寝るようになりました。私は初めての妊娠の時みたいな吐き気はそんなにないですが、とにかく眠い。SUのお昼寝の時は一緒になって寝ています。たまにSUが早く起きて「もう、起きなさいよー!」と言ってることがあります。
10月12日
 昨日あたりから鼻水が出るので、念のため病院へ。いつもの薬(喘息の)を飲んでいなさいとのことでした。診察が済んで待合室に戻るとSUは赤ちゃんを見て「あの人さっき、えーんえーん、していたよ」ですって。手足口病が流行っているようなのでうつったら大変、早々に帰ってきました。
10月22日
 自分の名前の他、お父さん、お母さんの名前も言えるようになりました。
10月24日
 お父さんが職場の人達とのBBQにSUを連れて行ったので私はその間に美容院へ。ちょっと心配で美容院が終わってから様子を見に行ったけど見つけられず。でも3時半頃元気に「おかーさん、ただいまー」と帰ってきました。
10月26日
 テレビの理科教室でチューリップの球根を見て「たまねぎににているなー」と言ってました。お話を聞いて、あとから簡単にあらすじを言えます。感想を聞くと怖かったとか面白かったとか言えます。
10月29日
 SUが「よるに、ぶーぶーで、みちまよったよね」と言う。何のことを言ってるのか分からず「いつよ?」「誰がよ?」「どこでよ?」と聞いて行くと「ほら、おとうさんのあかいくるまでいったとき、こくどうがみえたからだいじょうぶ、っていったでしょ」と言う。それを聞いて数日前ドライブ中、夜に道を間違えて迷ったことを思い出した。こっちがすっかり忘れていたというのに。 

1988年9月の日記(第2子の妊娠)

2020-06-22 21:46:23 | 日記
9月8日
 身長91cm、足のサイズは15~16㎝。言葉を沢山覚え、使っています。ベッドに寝転んで「らくちん、らくちん」とか、おもちゃを分解して「これはたしか、こうやるんだ」とか、カタログに載っているおもちゃを見て「おとうさん、きっとかってくれるよ」とか。たまに「Y子!(私の名前)かぎもってこい!」などと言うことも…。
9月10日
 昨夜二つの布団にまたがっておねしょをしてくれました。喘息の薬を取りに行ってきました。
9月13日
 昨日近くの産婦人科でおめでたを確かめてきたので、今日はSUと一緒に市役所へ行き母子手帳を貰ってきました。「お腹に赤ちゃんいるんだよ」と言うと「ふ~ん、そうか。おなかに触ってもいいの?」とSU。
9月14日
 段ボール箱に色画用紙を貼って絵の具で絵を描いておもちゃ箱を作りました。SUはその絵を見て歌を歌っていました。
9月15日
 おばあちゃんと畑に行くと言って途中で転んで頭にこぶを作ってきたので、早く昼寝させようとしたのですが全然寝てくれず騒いでいるので、イライラしてつい2回も大きな声で怒りました。するとSUは「おかあさんきらいだ!ぜーーったい、いやだ!」と拗ねていました。
9月20日
 SUに「赤ちゃん生まれたら仲良くしてね」と言うと「おとうとだったらいっしょにあそべるよ」と言うので驚きました。
9月27日
 毎日寝る前に「おはなしして」と言うSUに逆に「SUちゃん、お話ししてよ」と言ってみた。するとSUが初めて作ったお話をしてくれた。それがちゃんとストーリーになっていて上手いのでびっくり。「むかしむかし、あるところにねこさんがいました。『おかあさんいないよ、え~ん、え~ん』ねこさんはないていました。『あ、そうだ、おかあさんはびょういんへいったんだ』それからおかあさんねこがきたの。おかあさんかえってきたの。そのねこさんとおかあさんねこと、ちゅってやりました。おしまい」

1988年8月の日記より(気管支喘息)

2020-06-21 11:39:13 | 日記
8月4日
 いつものSUの咳が痰が絡んできたなと思っていたら夜、お祭りから帰ってから一層ひどくなり、夜中に微熱も出て咳の発作で何度も起きてしまう。
8月5日
 微熱あり。寝不足と咳のため物も食べられずぐったりしている。小児科へ連れて行く。喘息性気管支炎とのこと。「身内に喘息の人いますか?」と聞かれ、そういえば私も小さい頃そうだったと母から聞いたことがあり、そう答えると「やっぱり」と言われた。
ゼロゼロが酷くて食欲もなくふらふらしていると訴えると「では、注射しましょうか」ということになって栄養剤と咳止めを打ってもらった。SUは診察してからベッドに移されると、何が始まるのかとそわそわしてベッドの上に立ち上がったり、ぬいぐるみを触ったりしていた。副作用があるのでしばらくベッドで休んでくださいと言われたのだが、すぐに「おしっこ」と言うのでトイレへ。その後酷い嘔吐と共に下痢が始まり「おなかいたいよー」と転げまわっている。1時間ほどそうして病院に居て、紙おむつを貰って車に乗せる。車の中でも「うんこでるよー」と苦しそう。帰宅してからも吐き気が酷くて、水分を欲しがるので白湯やポカリを与えると5分もしないうちに転げまわって吐いてしまう状態が続いた。午後になって少しは眠ることができるようになったが念のため病院に連絡を。「暖かい飲み物やスープをあげて様子を見てください」と言われ少し安心した。4時頃になると落ち着いてきたので今度はぐっすり眠った。6時、目を覚まし、ほうじ茶、おもゆ、おかゆと少しずつ食べさせる。ぐったりしていたのが嘘のように、おしゃべりもいつものようにし遊びたがる。7時頃何か食べたいものがあるか聞いてみたら、「ん~…」と少し考えて「らーめん、らーめんがいいなー」と言う。病気が治ったらねと言うと「らーめんつくってね」「びょうきなおったら、らーめんつくってね」「らーめん、いっぱいつくってね」としつこく言い続けるので笑ってしまった。それから食パンをトーストしてほしいと言うので焼いてあげたら三分の一くらい食べジュースも飲む。8時頃「えびごはん、たべたいなー」と言うのでおかゆを作ると茶碗一杯分食べた。子供は正直ですね、具合がよくなると元気に遊ぶんですもの。
8月9日
 暑い!SUを病院へ連れて行く。「治ってるね」お医者さんもびっくりしていた。3か月くらいお薬を続ければ治りますよ、とのことなので、とりあえず2週間分もらってくる。SUに、ありがとうを言うのよと教えると、腰を曲げてたどたどしく「どうもありがとうございました」と言うので、いつもは無表情な看護婦さんも笑って「ばいばい」と言ってくれた。
8月25日
 連日32~34℃超。お薬を貰いに小児科へ。車の中、病院の中、お店の中はクーラーが効いているのでいいのだが部屋の窓辺の温度計37℃。
8月27日
 熱帯地方かというくらい暑いです。ここ何日か昼頃スコールのような雨が降って、雨足が強く窓を閉めるとまるで蒸し風呂です。SUの歌のレパートリーが増えて朝起きると「あさだ、あさだーよ、あさひがのぼーる」と元気に歌っています。おはなしも上手になり「むかしむかし、あるところに…」と。聞いていると内容は桃太郎とかぐや姫が合わさった話だったり、なかなかおもしろいです。頭の中では話したいことが沢山あるのに思うように口が回らないのでもどかしそう、何度も言い直したりしています。

(あの時、注射の後の騒ぎは完全に副作用だったんですよね。転げまわって苦しがる様子にそんなことを考える間もなく、何かとんでもない病気なんじゃないかと不安でした。でも、子供の病気って始まるのも突然だけど、治るのも早いですね。「えびごはんたべたいと言った」と書いていますが、そもそも「えびごはん」って何でしょう?それから、あの当時はまだ一般家庭にエアコンは普及しておらず、日射病という言い方はあったけど今のように熱中症という言葉も普及してなかったと記憶しています)