優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

20年

2016-10-31 10:08:49 | 日記
今年は夏にエアコンと冷蔵庫を新しくしたが、秋になっていよいよボイラーの調子がおかしくなってきたので交換することにした。
設置に来た水道屋さんが、ボイラーの寿命は大体10年、持っても15年。20年使ったなんてすごいですよ、と言っていた。
交換ついでに照明もLEDにし、インターホンも新しくした。リビングの敷物も今までの安いペラペラのカーペットからグレードアップし絨毯を敷いた。

思えば子供たちが小さかった頃はもちろんお金もなかったということもあるが、高価なものは使えなかった。汚すし壊すし、とにかく値段の安いことが条件だった。しかも今のように100円で大概の物が揃うような時代でもなかった。無いものは作るしかないと、段ボールやお菓子の箱を利用して収納や小物入れや棚、おもちゃなどいろんなものを作ったりした。今も脱衣所にはその名残の引き出しがあるのだが。
大和ハウスのコマーシャルで竹之内豊さんが子供の頃、段ボールで作った家に入って嬉しそうにするというシーンを見ると、あの頃を思い出して思わず笑みがこぼれてしまう。

機械や器具、新しいものは確かにいろんな機能も増えて便利になっている。照明のリモコンにまで時計がついているのにはびっくりした。バリアフリーの考え方も進んで人にやさしい物作りがされるようになり、一昔前のように操作方法が難しくて困るようなこともなくなってとてもいいことだと思う。
ただ機械と違って取り換えることができない人間の脳、それは自分で鍛えておかないとせっかく便利な世の中になってもそれを享受できなくなるのはもったいないことだから。

次は平成33年

2016-10-26 15:09:51 | 日記
運転免許の更新に行ってきた。
5年も経てばシステムも変わるのは当然だが、受付が自動受付機になっていたり、健康(病気)に関する質問票記載があったのは以前と違うところかな。
前は講習が始まるまでの待ち時間に、悲惨な事故現場の映像や交通遺児の話などをVTRで見せたりしていたように記憶しているが、今回それはなかった。
講習前に講師の先生が「この中で普通免許の方いらっしゃいますか?」と言った時思わず手を挙げそうになったけど、今は中型免許なんだよね。しかも、現行の制度では普通免許、中型免許、大型免許の3種類だが、平成29年3月12日からはそれが普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許の4種類になるそうだ。私のような人はどうせこの先大きな車は運転しないから普通免許に戻ることになるのかな。

ネーミングセンス

2016-10-25 08:29:23 | 日記
スーパーで葡萄を買おうと巨峰を手に取り、ふと隣を見ると「イーハブドリ」というネーミングの葡萄を見つけた。
賢治ファンならすぐピンとくるはずだ。産地を確認するとやはり岩手県産と書いてあった。
宮沢賢治は岩手のことをイーハトーブと呼びこよなく愛していた。彼の童話に葡萄はよく登場する。山へ葡萄を取りに行く話や葡萄酒を作ろうとして発酵させ過ぎてみんな弾けてしまったという話もある。
また代表作の一つに「グスコーブドリの伝記」という童話があり、グスコーブドリが自分の犠牲のもと人工的に火山を噴火させ深刻な冷害から村を救うという話だ。ブドリはブドウを連想させる響きでもある。
なるほどね。
もちろん私は手に取った巨峰を棚に戻し、岩手県産「イーハブドリ」を購入した。

やっぱり…

2016-10-21 19:56:35 | 日記
先日、「君の名は。」が公開52日間(8月26日~10月16日)で興行収入150億円を突破したというニュースを見たが、今「君の名は。」と言えばもちろん新海誠監督のアニメーション映画のそれである。

先週友人がおばさんが映画見たがってたからと連れて行ってきたそうだ。おばさんというのは80歳近い人で、見たい映画というのはそう、あれである。
そこまで聞いてなんか嫌な予感がしたのだがやはり、私の想像通り彼女のおばさんは「君の名は」を見たかったのであって決して「君の名は。」を見たかったわけではないのだ。

「君の名は」は1952年にラジオドラマで放送され多大な人気を博し、その後松竹で映画化された真知子と春樹の恋愛ドラマである。
さすがに私も生まれる前のことなのでよくは分からないのだが、ラジオドラマの冒頭のナレーション「忘却とは忘れ去ることなり」という名言と真知子巻きというスカーフの巻き方が流行したという話は知っている。

友人のおばさんは、なんだかさっぱり意味わからなくて面白くなかったと言ってたそうだ。
当たり前だよね。連れて行った彼女も彼女だけど。もしかしたら彼女も真知子と春樹が出てくるアニメだと思ってたのかな。


洗濯機の怪

2016-10-13 11:31:42 | 日記
ある時、洗濯終了のブザーが鳴ったので取り出しに行くと洗濯機が大きく移動していた。
きっと夫が後ろに物を落としてそれを取るために動かしたんだな、とその時は思った。
そして何日かたった時、また洗濯機が動かされていた。
その時もきっと夫が洗濯機の後ろが埃だらけだったから掃除しとけという意味でわざとやったんだなと思った。
そして三回目、前よりも大きく位置が変わっていたのでついに夫に
「なんでいつも洗濯機動かしてそのままにしてるのよ。動かしたら元に戻しとけばいいでしょ」
と言った。すると夫は何のこと言ってるのかさっぱりわからないんですけどと言う反応で、さすがに私もおかしいなと思い洗濯が始まってからじーっと見ていた。洗濯機は動かなかった。
しかしその後また洗濯機が動く現象が続き、なぞは解明された。
脱水の時の振動で洗濯機ごと回転していたのだ。私が見ていたとき動かなかったのは洗濯物の量が少なかったからで、ある重量を超えると動き出していたのだった。
原因は洗濯機自体の経年劣化とか床と接地しているゴムが摩耗したとか家が微妙に傾いている?とかいろいろありそうだけど洗濯自体に影響はないので、洗濯が終わったら移動した洗濯機を元に戻すというひと手間を加えて、そのうち対策を考えたいと思う。

話は変わるが、一緒に仕事をしている仲間にとても陽気で楽しい人がいる。しかし彼女はその反面、霊とか怪とかいった話にすごく反応し超怖がりである。仕事先の夏休みの学校のトイレで、誰もいないはずの隣の個室から水の流れる音がしたと言って血相変えて飛び出してきたことがあった。真昼間である。私はにやにやしながら
「ふ~ん、それはきっとトイレの花子さんだね」
と、冗談のつもりで言ったのだが彼女は真剣に
「そうかもしれない」
と真顔で答えていた。実は最近のトイレでは長期間使われない時は詰まり防止などのため定期的に水を流すように設定されているという話を聞いたことがあるのだが、彼女の反応があまりに面白いのでそのことを言うタイミングを逃してしまった。
その彼女に洗濯機の話を教えようと
「見に行くと動いてるのよね…」
というところまで話したら、もう顔色が変わって
「何!?なになの!?」
と、もう怪談話のクライマックスみたいな顔つきになっていた。
ふふん、これだから彼女は面白い。悪いけどトイレのセンサーのことを教えるのはもう少し後にしようっと。