優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

オレオレ

2018-05-26 00:08:37 | 日記
先日のこと、家電にかかってきた電話。
「俺だ」
「えっ?どなたですか?」
「オレだオレだ」
おっ、ついに我が家にもオレオレ詐欺来たか!
でも、なんかおかしい。
「どちらさまですか?」
「俺だ」
「あの~、どちらにおかけですか?」
電話の向こうの声は、まだわからないのかと言うように
「俺だ、Sだ」
明らかにイラっとしている。
「Sさんて、どちらの?」
言いかけると
「Jさんだべ!?」
「Jさんではありません。おかけ間違いでは?」
「……」ガチャっ

ひどい訛りで明らかにお婆さんの声だったから。

それはそうと、特殊詐欺の電話は巧妙になって来た。
数日前、地元の新聞に市役所のミスで税金の過徴収があったと言うニュースが載っていた。
その翌日には還付金の手続きのためと騙されてお金を取られたと言うニュースが載っていた。
市役所のミスは詐欺グループの格好の材料だ。全く、詐欺の片棒担ぐようなミスはやめてほしいものだ。

読書

2018-05-18 13:56:54 | 日記
他人から勧められた本を読んだのは本当に久しぶりだ。
そもそも、他人に勧められて本を読むのはあまり好きじゃない。
読む本は自分で選びたいから。

先日友人が「面白いから読んで」と言って貸してくれたのは辻村深月さんの「かがみの孤城」
今本屋さんに行くとあちこちに「今週のナンバー1」とポップが書かれて何冊も積まれている本だ。
女子中生が主人公というので若い人が読む本だと思っていたし、老眼になってから活字を追うのがめんどくさいと思っている私。
でも友人は読書家で私が宮沢賢治が好きなことやムーミン好きなことも知っているし、私の好きそうなジャンルだと言うので、それじゃぁ読んでみようかと思い借りてきた。

最初はいじめ問題で不登校になってしまった女の子が描かれ、いじめの問題は深刻な要素をはらみ苦しいので、私が好きそうなジャンルと言う意味が解らなかった。でも、文章のせいなのか素直に読むことができて、この年なのに中学一年生の女の子に感情移入出来ていることに驚き。そして後半からの怒涛の展開。バラバラになったパズルのピースが収まるべきところに回収されていく。すごいなと思った。

勧めてくれた彼女にはお礼を言おう。たまには他人の勧める本を読むのも悪くない。

本の中は虚構の世界。でもその虚構の世界を旅することができるのが読書なのだろう。

おっさんず〇〇

2018-05-07 21:56:08 | 日記
夫の車に乗った時、ダッシュボードの上の滑り止めシートに1cm四方の可愛いシールが貼ってあるのを見つけた。よく見たらハート形。しかも○○(夫の名前)くんと書かれている。
えっ!?何だこれ!?

「何なの?このシール?」
「もらった」
「誰に?」
「だからこの前教えたじゃん、Mにもらったって」
(そういえば、なんだか誰だかにおまけ貰った、って言ってたことがあったような)
Mさんとは夫の部下で男性だ。
(えー!?ハートの名前入りシールをくれるって…!も、もしや、今話題のドラマのあれか!?)
田中圭さんと 吉田鋼太郎さんのコミカルな演技が見事に私のツボ にはまって、今楽しみにしているドラマの‥「おっさんずラブ」
いやいや、それはないな。

夫に話を聞いたら、Mさんが取引先の文房具屋さんに行った時「そのシールあと要らないんで好きなのあったら差し上げますからどうぞ」と言われたとのこと。ちょっと前流行った名前入りキーホルダーとか名前入りボールペンとかのおまけに名前入りシールをつけていたんだけど、売れ残ったのが夫の名前だったらしい。Mさんは自分の名前を探したけど無かったからそれを貰ってきて夫にくれたというわけだ。

私が
「それにしたって、よく上司の名前をすぐに思いついたもんよね」
と言うと、Mさんの名前は夫と一字違いだと言うことで納得。
さり気に貼られた小さなハートマークのシールを見て、楽しい上下関係と思うべきかふざけた上下関係と思うべきか、量りかねたのであった。


創作童話…か?

2018-05-04 09:44:35 | 日記
いつ書いたのか忘れてしまったが、汚い字で「実存主義と実存療法」とか「自力と他力の意味」とか、おそらく何か調べていた時にメモした物と思われるノートが出てきたので目を通していたら、1ページ分の創作童話?もあった。
読んでみたら確かに書いた覚えがある。

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幼稚園に通う孫が発表会で「大きくなったら何になりたいか」を発表することになっていて悩んでいる。
「ねぇ、ねぇ、おばあちゃんは大きくなったら何になりたいの?」
真面目な顔をしてそう尋ねる孫におばあちゃんはおかしくなって笑ってしまうが、ふと自分が孫と同じくらいの時になりたかったものがあったことを思い出す。

おばあちゃんのお母さんは、おばあちゃんが生まれて間もなく病気で亡くなってしまったのだった。6つ上の姉とその下に兄がいて、赤ちゃんを抱っこして笑っている女の人の写真を見せてお母さんだと教えてくれた。おばあちゃんがちょうど今の孫と同じ年の頃、姉や兄にお母さんはどこに居るのかと何度も聞いた。姉や兄は決まって夜空の明るい星を指して、あのお星さまに居るのだとそう答えてくれた。おばあちゃんは、あんなに小さいお星さまにお母さんがいるのかと、どうやったらあそこへ行けるのかと姉や兄に尋ねたが、それに対して姉は答えてくれなかったが兄は、ロケットに乗って何万年もかけなきゃ行けないんだと言った。
おばあちゃんはお母さんに会いたくてたまらなかったのでロケットに乗ることが出来れば会えるのだとわくわくした。
その時おばあちゃんは宇宙飛行士になりたいと思った。
宇宙飛行士になってお母さんのいる星までロケットに乗って行こうと思った。

それから月日が流れおばあちゃんは学校の先生になった。専門は生物の方だったが時には生徒に銀河系の話や恒星の誕生の話をすることもあった。そして長きにわたる教師生活を終え、今は近所に住む息子夫婦が帰宅するまで孫を預かっている。
おばあちゃんは孫に言った。
「そうねぇ、おばあちゃんは大きくなったら宇宙飛行士になりたいなぁ」
孫は目を丸くしておばあちゃんを見つめた。
「おばあちゃん、宇宙飛行士になるためにはとーっても難しい訓練するんだよ。でも、宇宙飛行士になったら絶対にお星さま捕まえてきてね。ほんとにキラキラしてるか見てみたいの」
おばあちゃんはなんだかとっても楽しくなって
「うん、わかった。やってみるね」
と答えて孫の手にそっと触れた。

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