優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

秋の空と焦り

2012-10-31 17:37:35 | 日記
橋の上から空を見上げた。
秋の天気は変わりやすく、昨日の雨から今日は晴れて、ちぎれ雲が浮かび、空の色は深く美しかった。

ふと私は、年を取ってから空を空として見たことがあったろうかと考える。
今の空を今のものとして、今の季節を今の季節として見たことがあったろうかと考える。

秋になると夏を思い、夏になると春を思い、そうやって、今のことを見てこなかったような気がするのだ。

いつもそうだったような気がする。
ほんとうは、一番大切なのは今という時間なのに、いつか、そのうち…、そうやって過ぎてきたような気がする。


とうに自分を確立しているべき年なのに、くだらない噂話や他人の悪口に気持ちが荒ぶ。
くだらない争いごとやばかばかしい噂話に時間を費やしてもいい年齢ではなくなったのだ。
到達しなければ…、もうそんなに先は長くないというのに…。

イラッとすること

2012-10-21 11:21:26 | 日記

もともと家はネット環境がよかったので、ADSLでなんら不自由なく過ごしてきた。
しつこい勧誘にも、「今の状態で何にも不自由なく使えるし、変える気はさらさらありません!」と答えてきたのだが、このたび、ある事情から光回線に変えることになった。

そこで(ちょっと大袈裟ですが)恐れていたことが現実になってしまった。

前よりスピードが遅くなってしまったのだ。
このわずかの差が、意外にイラっとするんですよね…

光にして、遅くなったと言う人はあまりいないかもしれないけれど、うちの場合はそういう環境だったということだろう。

動きが悪いのでめんどくさくなって途中でやめちゃうことも。
たぶん、わずか数秒の違いだと思うけど、自分がいつからそんなに短気な人間になってしまったのだろうと驚くとともに、ネットやってて数秒の差は大きいよなと…。
パソコン立ち上げるの時間かかるからあんまり見ない、という友達の言葉が今さらだが理解できるようになった。
ということは、以前どんなにサクサク出来てたかってことだよね。


カンパネルラ

2012-10-13 22:34:25 | 日記
賢治童話の会で、この秋は「銀河鉄道の夜」を読み進めている。
有名なお話なのでリスペクトする人たちによって、いろんな形で上演され、絵や音楽、映像や漫画などにもなっており、そっちの方で知っている人も多いと思う。

現実の世界から、親友のカンパネルラと共に幻想の世界である銀河鉄道を旅する少年の物語だが、現実の世界へ戻ったとき、カンパネルラはもうそこへは二度と帰ることはなかった。

お話の中でカンパネルラは
「お母さんは、ぼくをゆるしてくださるだろうか」
と言う場面があり、そのあとで
「ぼく分からない、けれども誰だって本当にいいことをしたら一番幸せなんだねぇ。だからお母さんは、ぼくを許してくださると思う」
と言うのだが、これは現実にその日カンパネルラが、川に落ちた友だちを助けた後どうなったかということへの伏線にもなっている。

なぜカンパネルラが母の許しを願ったかということについて、会員の一人が、
「やっぱり、親より先に死ぬことは罪だから…」
というような意見を述べた。

そのとき私は非常にどぎまぎしていた。

それは会の一人が、息子さんを自死という形で亡くしているのを知っていたからだ。

彼女の息子さんは十代のときから、精神を病んで海辺の病院に入院していた。
ある雨の降る夜のこと、病院から息子さんがいなくなったと電話があり、すぐに駆けつけたそうだ。

息子さんが見つかったというので、職員と一緒にそこへ向かうと、彼は雨の中、真っ暗な海岸に座って海を見ていたそうだ。
そして、息子さんの後ろには彼に傘を差しかけて立っている院長先生の姿があり、近付くと手で静かにするようにと合図され、彼女は真っ暗な海辺で雨の音と波の音を聞きながら、息子の背中を見ていたという。

そのとき彼女は、息子が自分の手の届かない遠いところへ行ってしまう気がしたと言っていた。なんとなく、もう、自分にはこの子をつなぎとめておくことは出来ないと思ったそうだ。

それから数年後、息子さんは亡くなった。

その話をしてくれた彼女は、自分は息子に対する懺悔の気持ちを生涯描き続けると言った。
彼女は画家である。

息子さんを亡くした彼女にとって、この話のテーマは重すぎるのではないかと、気になって仕方ないのだ。

秋の一日

2012-10-06 08:50:09 | 日記
彼女とは子どもを通して知り合い、何となく気が合うので子供が大人になった今も、たまに会って近況報告などし合っている。
当時、彼女には弟がいて40歳過ぎても独身なので会うたびに
「弟さんどうしてる?」
「まだ独り者」
という会話が繰り返されていたのだが…。

昨日、一年以上ぶりに会っていつものその話になった。
そうしたら、一瞬彼女の顔が曇って次に出た言葉が
「結婚したんだけど、相手の人が体の弱い人で、間もなく亡くなった」
というので、私は驚いてどういうことなのか聞いた。

わずか一年のうちに、病気を抱えるその女性との結婚を決意し、入籍し、彼女の死を看取り、お墓を用意して、今は時間があるとそのお墓に参っているとのことだった。

姉である彼女とその親は、そんな重い病気を持った女性との結婚について、はなから認める気はなく猛反対したようだが、彼の決意はその後お墓を自分のそばに用意したことからもわかるように、並々ならぬものだったと思う。

あの二人にとっては、これだけの幸せはないというくらい幸せな時間を過ごしたのだろう…
そう彼女がつぶやいた。


衣替え

2012-10-01 22:45:01 | 日記
10月1日、今日は衣替えの日です。
例年であれば9月後半には薄手の長袖になり、今日からはその上に上着なんかが必要になってくるはず。

だが、今年はなんだ。
さすがに冷房はいらなくなったものの、暑いですよ。
動くと汗だくになるくらいです。
私の記憶では10月になってこんな暑さは今まで無いです。

気になるのは、台風で発表される風速です。
昔は風速25メートル超え位が台風の風だったような気がするけれど、最近は50メートル、いつぞやは70メートルってのもありました。
それから、ゲリラ豪雨と呼ばれる雨ですね。
夕立なんていうかわいいものじゃなくて、本当にゲリラですよね、あれって。
そして、最近また多くなってるような気がする地震です。

天災は忘れたころにやってくる、というから、忘れないよう心掛けておこうと思った今日でした。