大学を退官された先生の講演会があった。
「気になる日本語」というテーマで話されたが、「気になる日本語とはつまり気に入らない日本語だ」と笑っておられた。
最近何かと取り上げられる「やばい」についての話などを交え、言語が変化していった経緯やきっかけを解説してくれた。
その中で面白かったのが、「ハマナス」(ハマナスと聞けばつい口ずさみたくなる、知床の岬に咲くあのハマナスである)の語源についての話。
ハマナスは元々果実が梨のような形をしており浜に自生することから浜梨と呼ばれていたのが、東北訛りのシをスと発音されたのが伝わりハマナスで定着したというもの。ハマナスが東北訛りで出来た名前だということだけでなく、私はローズヒップだったということも今まで知らなかったのでここで二重に驚いた。ハマナスはうちの近くの公園にも植えられているが、花が終わって実が熟し赤くなったものはお盆の時の盆棚に飾ったりするので、なんとなく仏壇を飾るものみたいなイメージで見ていた。それがあのおしゃれなローズヒップティのローズヒップだったとは。ハマナスと言うからどうしても茄子が連想されていた(お盆には茄子の牛もお供えしますから)が、梨だったらバラ科だものね、途端におしゃれに見えてきた。
それから「山賊を流す雨」という話。
これは先生が子供の頃、今で言うところのゲリラ豪雨のような土砂降りになると母親が「山賊を流す雨だ」と言ったそうだ。子供だった先生は山賊が流れるほどなのかと解釈したそうだが、大人になってハタと気づいたそうだ。雨は「山賊を流す」のではなく、「車軸を流す」のだと。辞書にも「車軸を流す」は大雨の降ることと書かれている。これもやはり東北訛りの聞き違いだったわけだ。
もちろん私はここでも、大雨の降ることにそんな表現があるということ今まで知らなかったので驚いた。
さて、ローズヒップティでも飲みながら「日本人の知らない日本語」(蛇蔵、 海野 凪子 著)でも読みますか。
「気になる日本語」というテーマで話されたが、「気になる日本語とはつまり気に入らない日本語だ」と笑っておられた。
最近何かと取り上げられる「やばい」についての話などを交え、言語が変化していった経緯やきっかけを解説してくれた。
その中で面白かったのが、「ハマナス」(ハマナスと聞けばつい口ずさみたくなる、知床の岬に咲くあのハマナスである)の語源についての話。
ハマナスは元々果実が梨のような形をしており浜に自生することから浜梨と呼ばれていたのが、東北訛りのシをスと発音されたのが伝わりハマナスで定着したというもの。ハマナスが東北訛りで出来た名前だということだけでなく、私はローズヒップだったということも今まで知らなかったのでここで二重に驚いた。ハマナスはうちの近くの公園にも植えられているが、花が終わって実が熟し赤くなったものはお盆の時の盆棚に飾ったりするので、なんとなく仏壇を飾るものみたいなイメージで見ていた。それがあのおしゃれなローズヒップティのローズヒップだったとは。ハマナスと言うからどうしても茄子が連想されていた(お盆には茄子の牛もお供えしますから)が、梨だったらバラ科だものね、途端におしゃれに見えてきた。
それから「山賊を流す雨」という話。
これは先生が子供の頃、今で言うところのゲリラ豪雨のような土砂降りになると母親が「山賊を流す雨だ」と言ったそうだ。子供だった先生は山賊が流れるほどなのかと解釈したそうだが、大人になってハタと気づいたそうだ。雨は「山賊を流す」のではなく、「車軸を流す」のだと。辞書にも「車軸を流す」は大雨の降ることと書かれている。これもやはり東北訛りの聞き違いだったわけだ。
もちろん私はここでも、大雨の降ることにそんな表現があるということ今まで知らなかったので驚いた。
さて、ローズヒップティでも飲みながら「日本人の知らない日本語」(蛇蔵、 海野 凪子 著)でも読みますか。