優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

病棟にて

2019-12-27 17:46:23 | 日記
訪問介護を利用している重度心身障碍児(者)が入院した場合、以前はそこでヘルパーは打ち切りとなったが、二年くらい前から新しい制度が出来、意思の疎通ができないような利用者さんに対しては病院にそのままヘルパーが訪問できるようになった。
私が訪問している利用者さんもその制度を使っているので、自宅ではなく病院での訪問介護となった。もちろん医療行為は出来ないので看護師さんのお世話をいただいているのだが。
看護師さんはてきぱきと動いてくれて、嫌なことだってあるだろうに、いつもにこやかにやってくれる。
「惚れてまうやろー」と言う男性の気持ちがよくわかる。
でも、入院が長くなると、聞くでもないけれど耳に入ってくることがあって、Aさんは何年たっても注射が下手だとか、Bさんは気分屋だから機嫌のいいとき頼まないと怒られるとか、Cさんはミスが多くて他の科から回されてきたとか。
私は、多少技術が劣っていたとしても、やっぱり優しい人の方がいいな。
注射が上手くて性格がきつい人よりそっちがいいな。
私だったら、たとえ注射針3回刺し直しされても、優しいナースになら「なんともないよ~、平気だからね~」って言うと思うな。

袋の中身

2019-12-13 08:55:35 | 日記
いただいたご祝儀または香典の袋をあとで開けてみたら空っぽだったって話。

よく聞く話だけど友人が、息子さんの結婚式でやはりそんなことがあったらしく、息子さんから相談があったそうだ。
私は
「絶対にそれは本人のうっかりミスだから教えてあげるのが親切だと思うけど」
と言っては見たものの、さすがに言いにくいだろうなと思った。
旦那さんの方の親戚らしく夫に何度か電話するように話したようだが、なかなか動いてくれないとのこと。

二週間ほどして、
「あの話やっと解決した」
と友人が教えてくれた。
昨日家に電話があって、ちょうど彼女は外出中で旦那さんが出たそうだ。当人曰く、引き出しを開けたら現金が入っていて、これって何のお金?と記憶を辿って、もしかしてご祝儀袋に入れなかったのではないかと気が付いたようだ。
私が
「じゃぁ、その時電話に出た旦那さんは何て言ったの?」
と聞くと
「あぁ~…、そういえば、そんな話あったような…って」
まぁ、そう言うしかないよね。

実はこの結婚式のご祝儀に関してもう一つ、わからず仕舞いのことがある。息子さんの友達の一人のご祝儀袋の中身が千円札一枚だったというのだ。これはどう考えるべきか。その人のことや関係性が分からないので何とも言えないけれど。うがった見方をすれば、お前の結婚なんて千円の価値しかないという嫌がらせ?(友達のふりをして実は恨みつらみがあって憎まれている?これは恐ろしい…、即刻友達止めた方がいい)
それよりだったら、一万円札と千円札間違えた?(今時1万円もどうかと思うけど、まだこう考える方がいいよね)

いずれにせよ、袋の中身はしっかり確認しましょうね。

蜜蜂と…、どうしても蜂蜜って読んじゃう私

2019-12-11 21:01:25 | 日記
友人が恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を「面白いから読んでみて。きっと気に入ると思うよ」と貸してくれた。
映画も上映されていたのでピアノコンクールの話だということは知っていたのだが、本を読むこと自体があまり気が進まず生返事をして受け取った。ドライアイなのですぐ目が疲れるし、数ページ読むと眠気が襲ってくるから読書する自信が無いのだ。でもせっかく貸してくれた友人に悪いと思って一日に数ページの割合で読み進めてやっとのことで読み終えた。読んでは寝てを繰り返しという読み方なのに、文章が解りやすいせいか内容がちゃんと頭に残っていて、前に戻ったりせずにずんずん読めたと思う。

貸してくれた友人は子供の頃ピアノを習っていたのだが、練習が嫌でお稽古をさぼって外遊びをしていたとのこと。私もピアノを習っていたので「あ~わかる。あの単調な練習曲、ちっとも面白くなかったからね」と意気投合。彼女は数年でピアノを辞めたそうだが、私は途中、中断したが高校卒業までは習いに行っていた。私も練習は好きじゃなかったし、ピアノ教室に行く目的は実は他にあって、待ち時間に先生の家にある漫画が読めるからだった。

でも「蜜蜂と遠雷」を読んで驚いたことがある。主人公が小さいころ弾いた曲として「茶色の小瓶」と「貴婦人の乗馬」が出てくるのだが、それを目にした途端一瞬で私はその曲を思い出し、それを弾いた子供の頃の自分がよみがえった。半世紀も忘れ去っていたはずなのにそのメロディも、楽譜の挿絵までも思い出した。そのことに驚いたのだ。

高校生くらいになると発表会で披露する曲の一つにショパンの「幻想即興曲」があり、私もあこがれていたが、とうとう私はその曲を弾くことが出来ずに終わった。だってあれ、右手と左手のテンポが違うでしょ。右手の16分音符8個に左手の6連符。4打に3個ってどういうこと?そういえば学校の勉強、割り算も苦手だったな。
というわけで大して上手くなかった私だけど、学校に勤めていたときは音楽の先生でもないのに学習発表会や入学式、卒業式のピアノ伴奏に駆り出され、こんな私でも人の役に立つんだなとうれしかったことも思い出した。

「蜜蜂と遠雷」の中ではコンテスタントの弾くいろんな曲が紹介されているが、聴きながら読むのもいいなと思った。あぁそれに、宮沢賢治の「春と修羅」も登場しているではないか。この本を貸してくれた友人は私が宮沢賢治が好きだということを知っているので、この本をチョイスしてくれたんだなと気が付いた。