優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

賢治ノートすべて直筆との鑑定

2015-06-24 13:44:01 | 日記
昨日新聞を見ていたら、『賢治ノート、筆跡鑑定の結果すべて直筆』という記事を見つけた。
賢治とは宮澤賢治のことで、2001年に岩手県矢巾町の民家で見つかったノートを、当時はその家の友達が書いたものも混じっているのではということで、筆跡鑑定をしていたらしい。
ちょうどその日私は図書館で「宮沢賢治の手紙」(米田 利昭著)という本を読んでいたので、そのニュースはグッドタイミングだった。
そのノートは友達の家で見つかっており、その友達こそ賢治が中学の時に出会った先輩であり、親しく行き来しまた手紙もやり取りしていた藤原健次郎なのだ。
賢治が中二の夏休みに藤原健次郎に送ったという手紙を読んで、私は賢治の中二病っぷりがなんとも面白くまた微笑ましくもあり、その人となりを垣間見てますます好きになった。
藤原健次郎宛の手紙には、いたずらの報告や体育教師の悪口、自分の成績の悪さの自慢などが書かれており、この年頃の男の子ならきっと親には言えないようなことも親友には話していたと思う。
そのノートが藤原健次郎の家で見つかっていたというのも肯ける。
生涯の友となり得るはずだった藤原健次郎はチフスのため、16歳で亡くなってしまった。

「銀河鉄道の夜」のカンパネルラのモデルは藤原健次郎と言われている。

ノートには計算式や法華経に関する走り書き、絵などが書かれているということだ。
はなはだ下世話なことかもしれないが、中学生の時に書いたノートが世間にさらされるなんて、一般人の私だったらかなりの辱めだろうと思う^^;