優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

注射

2016-01-27 18:15:23 | 日記
姑の骨粗鬆症の治療のため毎日皮下注射を打っている。
本来自分でやらなければならないのだが認知症なので当然出来るわけもなく、毎日就寝前に私がやっている。正直めんどくさい。

開始から二年間毎日続けなければならないとのことで、製薬会社からは定期的にカレンダーが送られてくるし、電話も来る。

二か月近くになるので慣れてきて、毎日「また注射するのか?」「はい、そうですよ」と否応なくブスッと注射針を刺すという流れでやっている。

ところが慣れとは恐ろしいもので、今日も消毒して針を装着して等々一連の流れを無造作にやっていたのだが、姑が「背中がかゆいからそこに注射してもらえばよかった」と言うので思わず笑ってしまった私。その瞬間注射し終わった針を指に刺してしまったのだ。刺さったのは一ミリくらいのものだが、血が出てきた。

頭の中には、注射針が刺さって感染して、というゾンビ映画のシーンが繰り広げられた(笑)

慣れることはいいことだが、慣れは怖いことでもある。
十分に気をつけようと思った。

メル友

2016-01-24 10:29:02 | 日記
今の人達はほとんどラインでやり取りしてるので、メル友なんて言葉がつかわれてるのかどうかわからないけれど、私に毎日のようにメールをくれる男性がいる。
親子ほども年の離れている彼とはある掲示板を通してやり取りするようになって、その時大学生だった彼も紆余曲折を経て、今はある研究室で働いている。10年近くにもなるので当然のことだが、私も年を取った。
学位取得とか論文提出とか学会出席とか私にはまったくわからない世界にいる彼とのメールのやり取りもそろそろ卒業したいと思うのだが、彼との約束でこちらからやめますとは言えない理由がある。

彼は学生の時ひどい裏切りに遭い、精神を病んで人間不信になり家族さえ信じられず自暴自棄になっていた。その時に私の言葉で立ち直るきっかけを見出せたということで、彼は「見捨てないで」と言った。その言葉に私は「見捨てるもんですか。絶対にそんなことしない」と答えたのだった。
もちろん彼が立ち直りさえすれば、彼に恋人が出来さえすれば、好き好んでわざわざ私のようなものにメールなんかよこすことも無くなるだろうと思っていたのだが、なかなかそうもいかないらしく今に至る。

もちろん、若い男性からのメールだもの迷惑だなんて思ったことはないし、特にアドバイス的なことだって言えるわけもないし、ただ聞いてあげてるだけに過ぎないのだけど。
だから早く彼に恋人が出来ればと祈っているのだが、ニュースなんかでも「現代の若者は恋愛に臆病」だとか「恋人はいらない」とかそんなのをよく見るし、どうなんだろう。
もっとも彼自身は結婚願望が強く、
「家族のために一生懸命働いて、ただいま~って帰ると、パパおかえり~って娘が出迎えてくれて、何だ、まだ起きてたのか、じゃぁ、はいお土産だぞ~、ってケーキの箱を出して、パパったらそんなもの夜にだめよ、って奥さんに怒られて、娘に、ママに怒られちゃった、っておどけて見せる」
というのが憧れらしく、たまにいろんなバージョンでそんなことも書いてきたりするので、いいパパになりそうなんだけどね。

私の周りを見ても結婚しない人もしくは離婚した人確かに多いからな…
理想の相手を見つけるのは難しいのだろうね。

親切

2016-01-22 15:30:40 | 日記
おばさん(私)が若い男性に親切にされることがあるとすれば…これは詐欺の前振りかなんかということになる(と生来疑り深い私はそう思ってしまう)のだが、ちょっと自分の心の狭さを反省するような出来事があった。

先日、大量の商品を山のように積み上げて販売する某ディスカウントストアに行ったときの事。
まだ学校が冬休みだったということもあり、店内はかなり混雑していた。その雰囲気に、つい不必要なものまで買ってしまったりするのだが、カートを押して会計のそばまで来て、ちょうど私が通り過ぎようとしたその時、横の棚から綿棒が入ってるケースがガラガラッと崩れ落ちてきた。もちろん私がぶつかったり触れたわけでもない。見るとその棚自体が水平ではなくガタついているではないか。

その時の私の心の声(えーっ!私?私のせいじゃないよね!でも、やっぱり私が横を通ったことで少しは振動したかもしれないから、こういった場合は私が拾わなきゃいけないの?でも、こんなに10個くらいも落ちたのを拾うの大変なんですけど…!大体こんなガタついてる棚にこんなに積み上げてたら落ちてくるに決まってるじゃないの!)
といったように、自分を正当化することばかり頭に湧き上がって、店員さんが気付いてくれないかと突っ立ていた。まぁ、時間にすれば10秒かそこらだろうと思うけれど。
そうしたらその時、そこを通りかかった買い物途中の若い男性が、何も言わずにすっと手を差し伸べてくれて、手際よくささっと元通りにしてくれたのだ。
「あっ、すみません…ありがとうございます」と言いながらも私は、往生際悪く小さい声で「私じゃないんですよ、ぶつかってないのに勝手に落ちてきたんです」とおばさんにありがちな言い訳をしながらお礼を言って、でも心の中ではまだ、お礼を言わなきゃならないのは私じゃなく店の人だよね、などということを思っていた。

ところがその彼が数歩立ち去ったところで、今度はさっきの倍近くの綿棒がまたガラガラっと落ちてきたではないか。私の目の前に…。

正直、逃げようかと思いましたよ(笑)

すると、その音に気付いて、行き過ぎた彼がまた戻ってきて一緒に拾ってくれたのだ。その時初めてその彼の顔を見たら、本当に性格のよさそうな好青年。(大人になると性格が顔に出てきますから、イケメンというのは顔だちが整ってると言うよりもいい顔になることで完成されると思っている)
若い女性が困っている場面に遭遇したのならいざ知らず、自分の貴重な時間を割いてまで、しかも迷惑そうな顔一つせず赤の他人であるおばさんに親切にできるなんて、きっとこの人は誰に対してもそうなんだろうなと、今度は彼に「ありがとうございます」と心から感謝の言葉を述べて自分を反省したのであった。



やっとのことで思い出せました

2016-01-12 16:10:30 | 日記
三年前に姑の介護申請をしたときケアマネに
「認知症は今いまに発症したんじゃないよ。二十年も前から徐々に始まってるんだよ」
と言われたけど確かに思い当たることがある。

姑のことは性格に偏りがあるのはそういう人なんだからしょうがない、性格なんだからどうしようもないと思って過ごしてきたけど、今にして思うとやはりそれは認知症のせいだったのかもしれない。
MRIの画像で海馬の委縮が顕著とされ、精神科から認知症の薬として処方されたのは進行を抑える薬で、姑の場合はその薬を服用するようになってから、進行が遅くなるどころか逆に早くなってきたと言っていいと思う。なので認知症が進んでしまった人がその薬を飲んでもあまり意味がないのではないかと思う。

むしろその薬が本当に進行を抑える効き目があるのなら、本当に飲まなければならないのは私のような予備軍じゃないのか。

それというのも、この間からずっと気になっていたのだが、精神科の先生が誰かに似ている。ドラマやコマーシャルで毎日のように見る有名な俳優さんに似ているということに気付いたところまではよかった。ところがその俳優さんの名前がいくら考えても思い出せないのだ。なぜか他の若手俳優さんの名前は出てくるのだが、その人の名前を思い出そうとすると頭の中が真っ白になっていくら考えても思い出せないのだ。病院から帰って丸一日考えて、なんと次の日にやっと思い出せた。
もちろんネットで検索すればすぐにでもわかるのだが、それより私は自力で思い出せないことにびっくりして焦っていた。もしかしたら認知症の人もこんなふうに忘れたことに対しての不安と焦りでパニックになってしまうのかなと。

フィットネスクラブのお姉さんがいつも言うのだが、筋肉は何もしないでいると30歳を過ぎると一年に1パーセントずつ減っていくのだそうだ。だから寝たきりにならないためにも筋トレをして筋肉量を増やし筋力を維持しなければならないと言う。頭もそれと同じことだと思う。考えることをやめてしまったら脳もどんどん退化してしまうだろう。

効率良く筋トレと脳トレを同時にやればいいのかな。腹筋しながら暗算するとか?〈笑)

ワイルドだ、ってところを見せたいから

2016-01-04 21:17:35 | 日記
テレビである俳優さんが、
「乗っている車はアメ車で、バイクはハーレーだ」
と言っていた。理由を聞かれると、
「自分のことを多分皆さん方は神経質な人間だと思っていると思う。だから自分はきっと、そうじゃないってことをアピールしているのかなと思う」
というようなことを言っていた。
そんな役柄を演じることが多いから私がそう思ってるだけなのかもしれないが、確かにその俳優さんは神経質そうでちょっと取っつき難い感じがする。あまりバラエティ番組で見ることもないのでその人が実際はどんな人なのかわからなかったのだが、話すのを聞いていたら大分印象が違ったので人を一面だけ見て決めつけるのはよくないなとあらためて思った。ゆっくりと言葉を選んでかみしめるような話し方はなかなか好印象だったので、今後は映画やドラマで見てもまた違った見方ができるかもしれない。
その彼が話していたことでもうひとつなるほどと思うことがあった。
それは、例えば風邪をひいたりお腹をこわしたりした時などは一般的には消化のいいものや暖かいものを食べなさいとか言われると思うけど、そうじゃなく自分の欲するものを食べれば治るということで、それは確かに我が家でもそうだったから共感できた。
長男が子供の頃熱を出すと必ず食べるのが寿司。もちろん高熱出してるので寿司屋に行けるわけがないのでスーパーのパック寿司なんだけど。なま物だし消化だっていいとは思えないし、いいのかと思ったが、本人が頭痛い、食欲ない、具合悪いと苦しそうにしているので何か欲しいものある?と尋ねると、何時も返ってくるのが
「寿司」
と言う言葉だった。食欲無いって言ってるのに寿司は食べられた。そして熱も下がった。

いろんな考え方があると思うが、要するにその人の持っている自然治癒力を高めてあげることだと私は思う。
そして自然治癒力は笑うことで高まるということなので笑って暮らすことが一番だ。
そんなことに気付かせてくれたその俳優さん、今までは苦手な方だったけどこれからは注目していきたいと思った。