なんだろう…。
私にとっての喜び、このうれしさは…
今から二年前、ある掲示板で目にした文章。
彼は孤独だった。
彼は掲示板の中に救いを求めていた。
彼の書く文章は他者を受け入れることができずに、尖っていた。
家族をも排し、友人にも心を開けず、その叫びは痛々しかった。
コメントしてくれる人からは共感はもらえず、ますます彼の孤独は深まって行った。
でも私には、彼の心の闇の中にある光が見えたのだ。
何とかして彼にその光に気づかせてあげたかった。
掲示板を通して何回か話をし、その後メールで話すようになった。
彼からのメールは悲痛な叫びだった。
人は皆、誰かに認めてもらいたいという欲求がある。
誰からも認めてもらえなかったとしたら、それはつらく悲しいことである。
たとえたった一人でも、
君は間違ってなんかいないよ、大丈夫、君のことちゃんとわかっているから、
そう言ってもらえたなら、辛く苦しいことがあっても、頑張れるのだ。
孤独な人間を一人でも減らすことができれば、という思いは、ある事件をきっかけに私の中で芽生えた感情である。
私は名誉も地位もないただの主婦である。
でも、ネットを通してなら私にもできることがあるのではないかと思ったのだ。
毎日毎日、進展が無い内容でも、彼はメールをくれた。
一年が経過したころ、ほんの少しだが彼のメールに変化があった。
まず、あれほど恨んでいた両親に対する気持ちが変化し出したのだ。
彼は私の長男と同じ年齢なので、両親もおそらく私と同じくらいの年だと思う。
子供を思う親の愛は無償の愛であるということをわかってもらいたかった。
あんなに頑なだった彼の気持ちが、少しずつやわらかくなって行ったという感触が確かにあった。
それからまた半年が過ぎるころ、彼は初めて異性を好きになった。
私もうれしかったが、彼自身も、自分が人を好きになれるなんてと喜んでいた。
そして二年になろうとしている今日、彼からうれしいメールが届いたのだ。
私に対する「ありがとう」の言葉を書いたメールだ。
なんだろう…。
私のこのうれしさは。
私にとっての喜び、このうれしさは…
今から二年前、ある掲示板で目にした文章。
彼は孤独だった。
彼は掲示板の中に救いを求めていた。
彼の書く文章は他者を受け入れることができずに、尖っていた。
家族をも排し、友人にも心を開けず、その叫びは痛々しかった。
コメントしてくれる人からは共感はもらえず、ますます彼の孤独は深まって行った。
でも私には、彼の心の闇の中にある光が見えたのだ。
何とかして彼にその光に気づかせてあげたかった。
掲示板を通して何回か話をし、その後メールで話すようになった。
彼からのメールは悲痛な叫びだった。
人は皆、誰かに認めてもらいたいという欲求がある。
誰からも認めてもらえなかったとしたら、それはつらく悲しいことである。
たとえたった一人でも、
君は間違ってなんかいないよ、大丈夫、君のことちゃんとわかっているから、
そう言ってもらえたなら、辛く苦しいことがあっても、頑張れるのだ。
孤独な人間を一人でも減らすことができれば、という思いは、ある事件をきっかけに私の中で芽生えた感情である。
私は名誉も地位もないただの主婦である。
でも、ネットを通してなら私にもできることがあるのではないかと思ったのだ。
毎日毎日、進展が無い内容でも、彼はメールをくれた。
一年が経過したころ、ほんの少しだが彼のメールに変化があった。
まず、あれほど恨んでいた両親に対する気持ちが変化し出したのだ。
彼は私の長男と同じ年齢なので、両親もおそらく私と同じくらいの年だと思う。
子供を思う親の愛は無償の愛であるということをわかってもらいたかった。
あんなに頑なだった彼の気持ちが、少しずつやわらかくなって行ったという感触が確かにあった。
それからまた半年が過ぎるころ、彼は初めて異性を好きになった。
私もうれしかったが、彼自身も、自分が人を好きになれるなんてと喜んでいた。
そして二年になろうとしている今日、彼からうれしいメールが届いたのだ。
私に対する「ありがとう」の言葉を書いたメールだ。
なんだろう…。
私のこのうれしさは。