進化とは逆に退化する頭

某ディスカウントショップでのこと

雑多な品物が所狭しと積まれ、各売り場から流れてくる音楽が複雑に入り混じったその喧騒の中、

私の耳は、かすかに聞こえてくる聞き覚えのある懐かしいメロディをとらえた。

どこから聞こえてくるんだろうと、その音のするほうに行って見ると

そこはおもちゃ売り場で、モニターに映し出されているものを見て、自分の記憶が正しかったことを確信した。

それはテレビゲームＦＦの、名前を入力する場面で流れるメロディだ。

ＦＦといっても、ファミコンのやつで、キャラクターが三頭身でひょこひょこ歩くやつ。

これ、おもしろかったなー

子供たちの誕生日プレゼントにという名目で買ったゲームソフトを、子供たちを寝かしつけてからこっそりやったこともあった。

他にもいろいろ爆発的に流行したゲームがあったけど、そのころのキャラはみんな三頭身だった。

私が知っているＲＰＧはそこまでだ。

時は流れ、子供は大人になり、大人はそれなりに、三頭身キャラは八頭身になり、映像はよりリアルになっていった。

もちろん私は今どんなゲームが流行っているのかわからない。

というより、進化したゲーム機の操作の仕方もわからないだろう。

これはゲームに限ったことではない。

どんどん世の中が複雑になってきて、新しいことを覚えることに拒絶反応を起こしているようだ。
（テレビの録画の仕方、これだけは新しくなってほんとによかった＾＾；）