優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

しまい込んだもの、忘れるよね

2017-06-18 11:51:19 | 日記
春先のこと、何気なく庭を見ていたら生垣にしている十数本の貝塚伊吹の木の上に1羽のカラスがやってきた。
中を覗き込んでは次々に隣の木に飛び移り同じ動作をしていたので、中に虫でもいてついばんでいるのかなと思っていた。
そんな光景を二度ほど目にしたことがあった。

先日草取りをしに庭に出ていた時のこと、またあのカラス(かどうかは見た目ではわからない)がやってきて同じようにその木の上に停まった。
でも今回はくちばしに何かを銜えている。よく見たらポテトチップスのようである。あれ?と思っていたらカラスはそれをうまい具合に貝塚伊吹のこんもりしたてっぺんから器用に中に入れ、周りの枝をむしり取って上にかぶせているではないか。

なるほど。
今までカラスがやってきて生垣の端っこから順繰りに中を点検しては首をひねって次の木へと移動していたのは、そういうことだったのか。
うちの生け垣はカラスの貯蔵庫だったのね。
それにしても、自分がどこに隠したか忘れて端っこから順番に探していたのかと思うと、なんだか自分を見ているようで憎めなくなる私だった。

共感するということ

2017-06-07 20:11:16 | 日記
姑を精神科に連れて行ってもらいたいとグループホームの相談員さんに何度か言われ、今更という気持ちでつい、
「強い睡眠薬でも出してもらって、寝て静かにしてもらうしかないですよね」
と憎まれ口を言ってしまった。
すると相談員さんは即座に
「そんなことではないです。ご本人様が一番苦しいと思いますので、不安を和らげるお薬があると思うのですが」
と心底心配しているようなので、私は自分のとげとげした心を反省した。
そして彼女は診察の時同席したいからと言って、今日半日病院に付き添ってくれた。

姑の介護は一般的なアルツハイマーの症例とはまた違った難しさがあり、かかわった人でないとその意味がわからない。彼女は最近私が面会に行くたびに「よく今まで頑張ってこられましたね」という言葉を掛けてくれるが、それは姑のその大変な部分がよく理解できたからに違いない。共感できる人がいるというのはこんなにも心強いものだと私は彼女の存在をありがたく思う。

心の通った仕事ができる人に巡り合うことができてよかった。