実物は見れないので、せめて映像で。

2014-12-17 01:32:16 |  東京撮影旅行
東京撮影旅行<十五>

3日目、午前の目的地は東京ドームシティにこの夏できた「TeNQ」。
「テンキュー」と読むその施設には、床に円形の画面が据え付けられ、観客はその周りから映像を覗き見る事ができるらしい。
衛星軌道上にある宇宙ステーションの足元に空いた窓から地球を見下ろすような映像らしい。
高精細な画像らしいので、本当に宇宙空間を覗いているような気分になれそうだ。
ネットで偶然そんなものがあると知り、SF好き宇宙モノ好きな私としてはもう行くしかない。
今回の東京旅行はこれが見たくて企画したようなものだ。

勇んでその日一回目のに入場。
「TeNQ」にはその映写室「シアター宙(そら)」以外にも展示室があるので、現地で説明を受けるまでその「シアター宙」は暗い部屋にあって常に映像が流され、その他の展示室と行き来できるものと思っていた。
実際は数分間の映写が45分置きにあり、入場一回につき一回しか見れなかった。
まあそれはいい。
が、内容は想像していたものと違い少しガッカリ。
以下、期待が大きかった故の辛口の感想。

まず、映像が思ったほど高精細で無かった。
映画館やブルーレイディスクで宇宙モノの映画を見た方が緻密な映像に感じるのはなぜだろう?
と考えて分かった。
たぶん画面が近過ぎるからなんだろう。
巨大な画面表面が2m先にあったからな。
TVも近くで見れば発光素子を一つ一つ見分けられる。
なので鑑賞位置をもう少し高い所にセッティングしたら良いのでは。

次に映像の動きが激しい。
足元に広がる画面が動くので浮遊感を味合わせたかったのかもしれないが、平衡感覚が狂い気分が悪くなるので動きは控えめな方がありがたい。
星を眺める視点の変化を表したらしい映写内容も、宇宙旅行的なイメージで宇宙船の座席横の窓から見えるものと言ってもおかしくない。
それなら足元に映す必要性はあまりない。
無重力の宇宙でも上下を意識する惑星軌道上から見下ろす映像に特化しても良いのでは。
地球だけでは変化が出せないなら、木星や土星の軌道上からの画像を加えたり、あるいはタイタンなどその衛星軌道上からの眺めとすれば、惑星の出など劇的な演出も可能だろう。
速い動きは必要なく、慣性の法則に則った無重力下での等速度の画面変化でいい。
大人も楽しめると銘打つなら、リアルに現実感漂うものとすべきだ。
軌道下の星の輝きが窓から外れれば、宇宙の闇の深淵が覗け、畏怖の念を感じさせる表現もあってよかろう。

そういった落ち着いた映像を継続的に流し、「TeNQ」施設を宇宙ステーションに見たて、「シアター宙」を宇宙ステーションの窓としていつでも入り観察できるような造りだと理想的だ。
公園で見慣れた景色をぼんやり眺めるように、宇宙ステーション内での生活でぼんやり外界を眺める事が出来る場所、みたいな…。
ああ空想はどんどん拡がっていく。



その他の展示は面白かった。
「サイエンスエリア」は太陽系探査の現状を教えてくれ、「イマジネーションエリア」はとても工夫された仕掛けが施され、子供はそれはもう楽しかろう。
子供達にはたくさん訪れてもらって、宇宙を好きになって欲しいものだ。
目指せアストロノート。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿