風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

石棺と爆弾の丘

2016年04月11日 21時36分20秒 | 旅行
ジャール平原には石棺が多数残存している場所が3箇所あります。今回は最大規模の、「サイト1」を歩いてきました。この加工された石には、いろいろな伝説がありますが、日本人研究者により、遺物から石棺であるとの判断が下されました。人間の行為には、どの時代でも「限界」は存在しないように思います。
良いことも悪いことも・・・(10日最後の歩き)




熱帯モンスーンの乾季はヨロヨロ・ヨタヨタの私にはカナリキツイ。しかし、ジャール平原に入り込んだ以上は、ここに足が向きます。木陰での腰おろしを繰り返しながら、フラフラ歩きデス。


これは、米軍の大型爆弾で出来たクレーターです。
この地域はベトナム国境に近く、ホーチミンルートの一部でもあったのでアメリカ軍の猛爆撃を受けました。




観光用の小道には両端に赤と白に塗られたレンガが埋めてあります。白と白の間は安全、赤側は不発弾や地雷の危険があります。注意せよ!!との標識です。

ベトナム戦争期間中、アメリカ軍がラオスに落とした爆弾は約300万トンと推定されています。当時のラオス人口は約300万人です。
ラオス人一人につき1トンの爆弾が落とされたのです。
落とした爆弾の約2割が不発弾となり、戦争が終わっても、ラオスの人々を苦しめています。

アメリカはこの爆撃を公式には認めず、謝罪も保障もシテイマセン。

わが国が中国で行った戦争による、中国人犠牲者は1000万人以上とも言われています。

国が行う戦争とは、この様なものです。

戦争行為にたいしては、国民の力で止めることが出来ます。

その力は平和教育から生まれます。真実を教えることが平和教育です!!

戦争については、「近寄らず・協力せず・参加せず」・・・私の提案・非戦3原則。

明日(12日)は、8時半発の小型バスでシェンクアンからルアンパバンに行きます。
7~8時間を要します。山間部に点在する「集落」の風が心に沁みるように・・・
このルートの旅は、これが最後になると思っています・・・


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