風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

「人間力」

2012年06月25日 11時52分11秒 | 日記
私は海が好きです。なぜなら、そこには大自然に立ち向かい、今日・命をかけて生きる「ひと」が存在するからです。海は一日たりとも同じ貌をすることは無い。心地よい波や気持ち良い風は時にはキバとなり襲いかかってくる。そのキバに挑み・生き抜いたその「ひと」(=漁士)は自ら語らずともその眼差しは鋭く・その肌は赤銅色に輝き・全身からは重く・柔らかい・優しい空気を発していました。妻や子供を守りさらに地域社会のために政治家としても活躍されました。
あるときその「ひと」をおくりだした「神」はおまえは良く生きた誰よりも・もう良いからオレの懐にもどれそしてゆっくり休めと・・・時は流れ街の風は変わっても真に生きたその「ひと」の「魂の輝き」は途絶えることは無い。
10数年前に数回お会いしただけの方ですが「人間力」のある生き方は私のこころに焼き付いて消えることは有りません。(写真は上ノ加江から須崎沖)
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民族の温もり

2012年06月21日 11時05分28秒 | 日記
海外フェスタ(WTN-J主催=ワールドツーリングネットワーク-ジャパン)を見学してきました。(6月15・16日)
この催しはオートバイで世界を走った老若男女の経験と写真やその他資料の展示を兼ねた発表会です。各地域に住む民族の生活や文化に関心を持ち交流を目指す方々・海外を走る準備をしている方々等参加者は目を輝かして講演を聞き・資料に目を通し・質問等をしていました。この会場の空気に触れ、ローガンメガネの私でもオレもチャレンジしてやろうと「元気」が出てきました。特に同年輩の「バイクの松尾」さん(写真の赤い服)の報告には感動しました。・・・定年退職後1500CCのバイクで世界を走った・・・
われわれは「海岸民族」です。大陸東岸・モンスーン気候のもとで最良の食品である水稲栽培を中心に山地斜面から海岸部で穏やかで安定した生活を送ってきました。しかし今日は市民レベルの国際化社会です。他民族の理解や配慮は十分だとは思えません。オートバイにまたがり、目の前の困難をその「土地の人々」の力を借りて解決し前に進んでゆく・・・ひとの温もり・風土・生活等を直に心身に焼き付けながら・・・このスタイルの旅は国際化の時代に有意義・有効な分野だと想います。

17日、昼過ぎに東京駅丸の内側が創建当時の姿に復元したとのことで散歩をかねて見学、その後丸ビル地下のスタバでコーヒー休憩をとりました。日曜日ということでビル内のひとの動きは閑散としていました。土佐国井ノ口村(高知県安芸市)出身の岩崎弥太郎が創業した三菱の総本山・丸ビルは日本の最高・最強の技術で建設・その中で働く人々の安全・快適を保障したわが国を代表する構造物です。ナントナク感動!
20日仁淀川中流域を車で周ってきました。いの町から15分くらいの沈下橋から川面をのぞいて見ると川の水は少し多めで濁っていました。ちょうどその時、自転車に乗った女性とそのすぐ後方に軽トラが通りかかりました。見ていて「ヒヤヒヤ」でした。
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生活の道・・・沈下橋

2012年06月06日 21時47分34秒 | 日記
四国山地太平洋側の「ながせ=梅雨」入りはもうすぐだと想います。子供のころもローガンメガネの今も、野外派の私は雨は降らない方がイイ。雨季のことを考えていると、フット伊野の八田に架かっていた仁淀川の沈下橋を思い出しました。昭和40年代~50年代のころ、この橋の近くに住んでいた友人と須崎や遠くでは柏島・足摺などに釣り行きました。西の方面から帰るときはこの沈下橋を渡り帰るのですが、夏季・雨で増水しているときは濁流の音が身体に叩きつけるように聞こえ、アクセルを踏む「足」やハンドルをにぎる「手」が恐怖で硬直し「ヒヤアセ」が滲んできたことを思い出します。沈下橋は恐ろしくて危険な橋です。
時は流れ、今日では四万十川にかかる沈下橋は全国的に人気のある観光資源になっています。写真(上)の橋は岩間沈下橋です。昭和41年に建設されたもので、長さ120メートル・幅員約3.5メートルです。写真(下)は佐田沈下橋です。昭和47年に建設・長さ291.6メートル・幅員4.2メートルです。・・・生活の道である「沈下橋」がようやくできたのです。
思い起こせば、この二つの沈下橋が建設された少し前の昭和39年は高速・安全・安心である東海道新幹線・名神高速道路が完成し、また東京オリンピックが開催されました。・・・ところで今日の日本のローカルは高齢化と過疎化が急速に進んでいます。このような地域では軽トラで高齢者が農作業・日用品の買い出し・病院等に出かけているのをよく見かけます。各地域においては沈下橋のような観光資源は残しつつ、安心・安全な生活を営むことができる道路や橋の整備・建設が必要だと思います。
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