風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

椿山の新緑と花々

2014年04月29日 20時41分50秒 | 日記
山里のやわらかい緑とやさしい花々

4月27日(日)は曇りではあるが雨の心配は無しとの天気予報でしたので「椿山」を歩いてきました。(日曜日に行くのは、山道の土木工事が休みで工事用車両の通行が少ないから)
この山里は、私の青春である「昭和」を心の中にたぐりよせることが出来る「風と空気」が流れています。
ここの住民は2世帯2人ですが、小道と家々は新緑につつまれ、庭先の花々はハードな野良仕事を終えて帰ってくる主を今でも、待っている様に想えます。
新学期が始まり、新しい教室でのことを、父母に聞いてもらいたくて家に走った、あの子供のころが甦ります。





「風呂場」の窓から目に入る花は、ツカレに良く効く「センジ薬」でした!!




家と家を結ぶ通路では、花々が知り合いの顔を待っているようでした。


この里で生まれ育った姉弟が、休みが取れると自宅に帰り、父母が残してくれた山畑で汗を流しています。今日と明日は「三椏蒸し」ですと話してくれました。
二人の活動は、この山里で生まれ・育て・守ってきた「文化」の保存です。
多様な生活文化の図書館です。
どこかで目にした「美しい日本」「日本を取り戻そう」という意味不明で空虚なポスターとは全く質を異にしています。新しく出発し、家族全員で生き抜いた、美しい「戦後の昭和」という「時」が存在したことを、次の世代に伝えようとしている様に私は思いました。姉弟仲良く、楽しく流す「汗」は、中身が濃く真の重さが感じられ、「心」から感動しました。
また弟さんは、この山里で数百年にわたり受け継がれてきた「太鼓踊り」の継承にも努力しています。
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春風のなかで

2014年04月20日 20時52分18秒 | 日記
真っ直ぐな生き方
天気の良い日は、愛用の50ccカブで山里を走っています。
自宅から約1~2時間程度・鏡川上流域の小さな自然公園・神社・廃校跡・耕作放棄地などです。
この時季は、そっと足下や雑木の小枝に目を向けると、つつましくて小さいが「キラキラ」と輝いている野の花に出会います。
苛酷な生長環境の下で自力で「生き」抜いているのです。
私も若きころは、一番下でもイイ・カッコ悪くてもイイ。「真っ直ぐ」に生きようと思っていました。しかし、ヨロヨロ・ヨタヨタ・能力不足の私は、風の流れに弱く、軟弱労働者でした。しかし、何ごとにもやや遅れますが、虚飾のない生き方に向かって行こうと今でも思っています。


アケビの蕾と花・・・純白で真珠のような蕾(5ミリ弱)がお気に入りです。


陽当たりの良い場所で見かけます。春の暖かい「自然座布団」です。(キジムシロ?)


タンポポ・・・真っ直ぐに生きているかい?カガヤケよ!と話しかけてきます。


私達一般庶民は、嘘は言ってはいけません・我慢しなさい・礼儀を忘れてはイケません。これで日々暮らしています。・・・社会の実情は何かオカシイ・・・
政治家に大金を貸した実業家が政治家は「ウソ」を言ってはイケナイという主旨の発言をしたことが新聞に載っていました。
税金収入は必要な予算の半分です。不足分は借金(国債)。・・・借金をしてまで贅沢生活を続けることはイイかな?
福島の原発廃炉処理は40年かかるようです。原発は安全で安価な装置ではアリマセン。
次の世代に全ての「請求書」が届きます。みんな知っています。それでも再稼働・新設?

この国の実サイズに最適の社会の方がイイと思います。



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しお風・やま風・おもいで風

2014年04月09日 20時20分22秒 | 日記
父母の背中
数日前のローカル新聞・・・3小学校を統合し、児童数69人の小学校新設・・・が目に留まりました。このような傾向は、日本中の少し不便な地域では珍しい事ではありません。急激な大量生産・大量消費・TV番組等による日常生活の変革は、安定したより良い条件での収入を求め、多くの若い年代層が地方の中心部に集住、そして周辺村落の過疎。
この様な「時の流れ」は堰き止めることは出来ません。
しかし、この流れに抗して生きようとしている人々、特に子供たちに対して、国・地方自治体の対応は安心できるでしょうか?
この場所で「生きて良かった」と言える文教政策が急がれます。
子供の体力は祖父母や父母の時代と比べると、やや劣るようです。
自治体のサービスによるバスの送迎は、山・谷・川を越えて通学した時代とは異なり、日常的に足腰を鍛える機会を少なくしているようです。
自宅に帰ると、近所に遊び仲間がいないことが多く、TV番組と「お遊び」です。
近所の友と「泣き・笑い・遊び」での成長ではアリマセン。
中学生になっても、通学路に人家が無く、山道が多い地域では女子生徒はクラブ活動も満足に参加出来ないようです。特に冬季は日没が早く、暗い中での帰宅は危険です。
日本全国何所でも、大人でも子供でも、耳に入ってくるのは、正体不明の「学力」です。!!




数年前に閉校となった、柏島小学校・一切小学校。
通学の小路で・運動場で・教室の窓で、ふっと「海」に目を向けると、「しお風」の中での「父母」でした。





市の中心部から1時間弱の小学校跡です。小さな運動場のすぐ下は清流です。不純物を一切含まない「やま風」のなか、坂道を下り、楽しそうな話声とともに校庭に入る子供たちの姿が目に浮かびます。



この小学校跡はすぐ隣に「神社」があります。教育の場と住民の「祈りの場」が並存した素晴らしい教育環境でした。
子供たちが遊んだ「遊具」は、今は取り払われています。
齢を重ねても、辛いとき・悲しいときは子供の頃の「おもいで風」が元気を取り戻してくれます。
こころの中に「手繰り寄せる」ことが出来る思い出の場所が現存すれば、最高の「幸せ」です。
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