風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

明日への夢

2016年05月25日 16時09分54秒 | 日記
今日(25日)は朝から雨天です。梅雨はそこまで近づいています。窓から、朝の通勤・通学の人たちを眺めいると、少し減少している様に思えました。

昨日のローカル新聞に、高知県・全国共に、出生率微増の記事が大きく取り上げられていました。
数値で!!

現状の生活が苦しくても、明日への信頼や夢を持つことが出来ると、
各自の判断で、家庭を持ち、子供を育てる環境が自然に誕生すると思います。

働いていた女性の出産後は43.9%が退職。

待機児童数・・・45315人(2015年10月1日)。

非正規雇用者の割合・・・37.5%(2016年)

以上の状況のなかで、若い人たちが明日への「夢」を持つことが出来るのでしょうか・・・


   < 5月21日~22日・瓶ケ森あるき >

土日は天気が良いとのことでしたので、何時ものコース、長沢~よさこい峠⇔土小屋~瓶ケ森(車泊)~寒風山駐車場を歩いてきました。


白猪谷キャンプ場で「釣りキャンプ」の方と雑談、小休憩。その後、約15分で、ここ、新緑のトンネルです。この辺りは、秋のモミジの時季と合わせて、大のお気に入りです。
ポットのコーヒーを飲んだり、近辺を歩いたりで、身体の芯に溜まっている重いモノが軽くなります。
フラフラ・ヨロヨロ人生航路の私には、特に「時」の流れは、重くて硬い。そこからの「キズ」は深いところでイタミます。抗することは不可能です。
しかし、めぐる季節は温かく、優しく、身体を包み、元気をくれます。
イキな「自然」のプレゼントです。
 


私の大先輩。若々しい青葉の衣装で、長沢の谷筋を見守っています。
見るだけで、身体がヒキシマリマス。




車道斜面で、待っていてくれた、マルバアオダモとミツバツツジ。
もっと、汗をナガセヨ!!歩けよ!!聞こえないが、分かります!!


夕闇迫る石鎚。少し気温も下がり、震えながらの、ちびラーメンとオニギリ。
持参の背もたれイスに腰をおろし、満月に浮かぶ山々や星空と目を閉じての会話。
私の一番好きな時間が流れます。

戦後の大混乱のなかで、私を育ててくれた、父母は星空から、心配そうに見守ってくれています。

昭和40年以降の青春、その後、家庭で奮闘した女性の山愛好人達に、山のHPでお会いしています。
家族のために頑張った「汗と希望」の時間は卒業。第二の「青春」を創りあげ、キラキラと輝いているように想います。いい時間の流れです。


 
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五月晴れ

2016年05月18日 19時56分58秒 | 日記
今日は(18日)、昨日に続き、気温は夏並みですが、湿気を感じない、爽やかな空気が流れています。
天気が良い日の午前中は、愛用の「カブ」で鏡川上流域を走っています。
これは、私の散歩(?)です。




今日のルートは、自宅~円行寺~トンネル~網川~ 廃校中学・右折~鏡川上流域です。
2つの沈下橋周辺をフラフラ・ヨロヨロ歩きです。
小さな沈下橋は力の限り、清流を受け止め、農作業人の安全通行を「お手伝い」しています。
社会を流れる、薄汚れた「空気」で、少し「こころ」が重くなっている私には、清流・新緑・小鳥のさえずり等は、最良の元気再生薬です。


帰りは、ダム経由でした。数日前の雨で、ダムは放流中でした。
ダムからの流れは、汚れた泥色の瀕死状態です。支流の的渕川からは清流です。


 < 鏡川上流域・梅ノ木 > 17日午前中の散歩

この地域は、春の田植えの時期や秋の収穫時期がお気に入りの散歩コースです。

この日は、9時半に自宅を出発、野鳥の鳴き声・新緑のカオリ・少し湿りのある山空気を全身に受けて、狭くてカーブの多い山道を走り、梅ノ木の小学校跡(現在は公民館)に約1時間で到着。


旧小学校の周囲は、水田が広がり、田植えが始まろうとしています。


夏、子供たちの最高の楽しみは「水泳時間」!!その元気な声で野良仕事の大人も元気!!


校門の向こう側は、「八坂神社」、樹齢500年の杉は、親も、子供たちも見守り続けてきました。
TVやゲームとは無縁、イジメや不登校ナシ。健康で優しい子供世界・最高の教育環境!!
遠い遠い忘却の「戦後・昭和」のことです。


 < 鏡川上流域、里風のなか、バイク散歩 > 5月13日


この場所から、少し走ると「峠」です。山畑のなかに、立派な農家が点在しています。
昭和30年代までは、子供の話し声や通学姿で、明るく元気な山里であったと想います。
(道路そばの大きな自然石の常夜灯(?)の前で休憩、折り返し)


農家の庭先に「鯉のぼり」!!正直、「オドロキ」ました!!
「ここで頑張り、子供の「幸せ」のために働く」と「宣言」している様に思えました。

近年、「限界集落」とか「学校統廃合」等の字句をよく目にします。

人口減は「時」の流れです。その条件の下でも、生き抜くことが出来る様な方策を
整えることが急務です。

山間地域の児童は、徒歩での長時間通学は無理です。雨風の強い日は、特に危険です。
市町村の通学援助・通学保障は不十分です。

中学生になると、クラブ活動に参加する生徒が多くなります。
冬期、暗い山道の帰宅は危険です。
特に女生徒は一人で帰してはイケマセン。

高校進学は、ほゞ全員ですが、過疎地域の高校は消滅しました。
長時間・長距離通学の交通費は莫大です。個人負担ではなく、公費で賄うべきです。
生徒の進学希望コースが自宅通学不可能の場合は、無料の寮が必要です。

高知は森林面積の割合が83.4%です。(日本1位)
この地理的条件の下では、子供たちに対する「教育環境」の充実が急がれます。
これこそが、集落消滅ストップの「道」です。


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青空の鯉のぼり

2016年05月11日 20時03分42秒 | 日記
私たち大人は、子供たちが、青空で元気に泳ぐ「鯉のぼり」の様に、健康で、強くて優しい人間に成長する事を願っています。
ところが、学校ではイジメや暴力が多発し、その対応は困難を極めています。

最近、これと同質の問題に遭遇しました。年金受給者年代の方が、他人の「こころ」に暴力的無神経な言葉を浴びせました、イジメです。
人間の「こころ」の内は、言葉や表情に現れます、隠すことは出来ません。
その方は、自分の技術や方法がベストであると誤解しています。

「敵を知り、己を知ることは、百戦危うくせず」(孫子の兵法)・・・私の解釈・・・相手のことをよく知ることは、大切なことですが、それ以上に「自分」を知ることが必要です。

私たち人間には、「完成」は存在しません。みんな、弱点や問題点を持っています。
それ故、他人を誹謗中傷することは許されません。

「自分を知る」ことは、一番難しいことですが、老若男女関係なく、努力する必要性を痛感しました。

   < 5月4日・晴れ・工石山へ >

時々、山愛好家のHPで目にしていた、工石山に身体が反応し、50CCカブで9時半、自宅出発。
途中コンビニで弁当を買い、青少年の家・登り口に11時到着、「さいの河原」を目指し、登山開始。






この山は、40数年前、仲間とよく登りました。登り口は「城」でした。無料の山小屋で宿泊し、高知市の「灯り」を眺めながら、深夜まで騒いだ、思い出多き「時間」が脳裏をかすめます。
ヨロヨロ・ヨタヨタ歩きの南回りで「さいの河原」に12時半到着です。
ところが、水辺にはロープが張られ、立ち入り禁止となっていました。弁当を食べながら、隣のベンチで休憩している方との話で、サンショウウオの保護のため、今日から6月末まで、水辺に進入禁止、私たちが作業をしていますとのことでした。
鏡川源流の水音・新緑・小鳥のさえずり、実に爽やかな「時」がながれました。


  < 5月7日・小学校高学年から中学生まで・夏の思い出 >


国鉄・鉄橋から、少し下。川原はサラサラの砂浜で、中央部は深くなっていました。
その場所で泳ぎ、一人前になった気分は、今でも身体に残っています。
自然の中で、鍛えられ、育まれました。
(画像は5月7日に撮ったものです。昔を知る者にとっては、悲しい現状です)


JR鉄橋の下に建設された、近代的な「堰」。立ち入りも水泳も禁止です。

子供時代は、鉄橋の上流(約100メートル・?)に自然石で建設した「堰」があり、アユやゴリや川エビが捕れ、安全で楽しい、夏休み最高の遊び場所でした。


宗安寺近くの川原。変わることのない、農産物の出荷作業。
目にも心にも、安心の風景です。自然が生きています。

私たちは便利で快適生活のために、この川に大きな「負担」を強いています。
川原はやせ細り、荒れ、昔の輝きは、どこにも存在しません。
これ以上、迷惑をかけないようにしましょう。この夏は「節水」から。

 
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新緑のカオリ

2016年05月03日 09時44分14秒 | 日記
新緑の季節は老朽化進行の著しい私にとっては、心身再生のカンフル剤です。副作用は全く無く、特に五臓六腑は元気のみの再生です。
四季の恵みとは、少し我慢をすれば、新しい「時」が流れることです。
これは日本人のイイ点・ワルイ点の源流でもあるような気がします。

5月2日、写真家Mさんと、午前4時半に合流し、何時ものルート、いの~長沢~よさこい峠~瓶ヶ森車道~寒風山~を周りました。主な目的は、新緑とアケボノつつじです。


   <長沢ダム湖の家>




長沢ダム湖の最奥部、この廃屋の前では、無意識のうちに車を止め、玄関への石段に歩み寄りました。
この家の入り口では、昔と同じ、家族が創り上げた「春」が迎えてくれました。
家の中から、「元気かヨ~」、主の声が聞こえて来そうな気がするのです。
森と湖に囲まれた環境、プラスチックの日常とは正反対で、やわらかくて温かい空気が、昭和の空気が、流れていました、夢幻の世界です。今は存在しない「空気」が・・・。



よさこい峠。この老木は、長い冬の風雪で満身創痍ですが力の限り、長沢の谷を見守っています。
私も、この先輩の「生き様」に近づこう、存在する限り!!

長沢小学校の全児童数は12人、うち1年生は3人です。(昨年の1年生は1人でした)
山間部は消滅の危機に瀕しています。しかし、教育の分野では、大規模小学校では、極めて困難ですが、少人数校では、一人一人に対応した、手づくり教育ができます。

(教員に対する、上からの監視・監督を止め、自主・自由・創造の教育活動が許されると)

画一的、効率第一の非人間的スケジュール教育より、遥かに優れた教育が可能です。
明日の「夢」を育てることが出来ます!!


   <瓶ヶ森車道で>


この岩を私は、勝手にフクロウ親父と呼んでいます。頭の1ポンの毛は誰かに似ています!!
PCで遊んでいる老親父に!!




雪や風の強い尾根筋に咲く、「アケボノ」が大のお気に入りです。
この様な厳しい環境の下で、何事も無かったかの様に、春風のなか、少し恥ずかしそうに、ピンク色で微笑んでいます。
温室育ちでは味わうことの出来ない、「自然の力」のカオリが全身に沁みて来ます。

       (全ての画像は、5月2日撮影したものです)
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