風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

夏のおわり

2014年08月31日 20時22分50秒 | 日記
夏のおわりは8月31日です。
幾ら齢を重ねても、8月31日は夏休み最後の日であり、夏の終りです。
8月の焼けるような太陽の下での「日々」は、全て「自然」のなかでの時間でした。
半世紀以上、時は流れましたが、身体に染みた「自然」はローガンメガネになった
今でも色褪せがありません。







8月26日、「四万十ヤイロチョウの森 ネイチャーセンター」(四万十町大正・
TEL050-8800-2816)で台湾のヤイロチョウ研究者・林 瑞興博士
の研究発表会があり、出席しました。
ヤイロチョウは夏の渡り鳥で、日本や韓国が繁殖の北限です。
エサは「山ミミズ」(=カンタロウ)が多いようです。
この夏は、高知では一羽も発見されていないようです。(?)
台湾でも、その数は激減しているようです。越冬地である、南方の
ボルネオ島など森林破壊が影響している様に思われるとのことです。
私達の日常生活の向上は大きく自然に依存しています。
しかし、自然の「力」にも限界があることが、様々な分野で見えてきました。
大量生産・大量消費の社会システムを皆で少しづつ修正しましょう。
(世界の各国が輸出している「丸太」の約40%を日本が輸入)









鏡川上流を愛用の50ccカブで周り、撮ったものです。(27日)
写真の学校は、8月の台風・豪雨で1階床上浸水でした。
この山里は、四季を通じての散歩(カブでの)コースです。
学舎より少し離れた道路から2階「教室」を眺めるのが楽しみでした。
山かぜ・清流の音・澄んだ空気そして教室内の数名の生徒・・・
(平成26年度・生徒数22人)・(昭和41年度・生徒数130人)
この学舎は、今年で終わり、来年度はここから上流に向かって自転車で
約20分、小学校に隣接して新築した、新校舎に移ります。
小学校はおわった!!中学校は、あの山の向こうだ!!自転車で行くゾー!!
もう、このような感動はウマレマセン。
今日(31日)のローカル新聞・大きな活字・「東日本壊滅と思った」・・・
(東京電力・吉田調書より)
この夏の台風・豪雨は私の住む地域にも大小様々な被害がでています。
しかし、時間はかかりますが、これらは元に戻ります。
「人間がつくるものに完璧なものがあると思うなら処分場を受け入れて
ください」(京都大学原子炉実験所・小出 裕章さん・2006年)・・・
小出さんは「核は人間がコントロールできない」=「原発廃絶」を主張
してきた学者さんです。彼の丁寧な説明により里人の不安や対立は
解消し、四万十川上流域は核廃棄物と無関係となりました。
核関連の事故は、元の自然に戻すことは不可能です。
「原発」はヤメマショウ。
最後に、広島の災害犠牲者に、謹んで哀悼の意を表します。





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自然の力

2014年08月23日 21時02分30秒 | 日記
重くて抗し難い8月の空
8月は残すところ、後僅かです。ギラギラと燃える、「太陽」は姿を現しません。
台風12・11号による、豪雨は大きな災害を生みました。
重く抗することが出来ない「自然の力」です。
私の住んでいる近くでも、山地斜面の崩壊や道路の不通が続いています。
自然環境の変化は、上記の様な大自然災害のみではなく、日常的に
地球的規模で進行しているようです。
漁村の「入り江」では、魚がイナクナッタ・昔からの海草がナクナッタ・・・
自然環境の変質は深く・静かに・確実に進行しています!!





写真は、四万十町・四万十川の「ワカイの沈下橋」です。
11号台風の大水で破壊されました。
少し上流には、堅牢で安全な「生活」の橋がありますので
地域の生活には問題は無いように思います。
私はこの沈下橋は現状のままで、「イイ」ように思います。
昔の「生活環境」を無言のうちに教えてくれます。
また、「自然の力」を証明してくれます。
今回、四万十町に来たのは、「上ノ加江」に用事があり、その後で
「ヤイロチョウの森・ネイチャーセンター」見学を予定していたからです。
このセンターは高知県の鳥・「ヤイロチョウ」の保護・研究や広範囲の
「自然保護」活動・教育に大きく貢献するものと期待されます。
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雨と台風・焼ける太陽

2014年08月16日 15時47分34秒 | 日記
四国山地の南斜面・太平洋沿岸の夏は雨と嵐そして
焼けるような日射です。
7月末は、鏡川の宗安寺辺りの川原は、中学生やファミリーの
水遊びでイッパイでした。(前ページの写真)
しかし、今年の8月は台風の影響による豪雨・11号台風上陸等で
悪天候の連続です。 




写真(4日撮影)は宗安寺より少し上流です。水泳やキャンプで人気のある川原は
濁流で洗われています。


写真は豪雨の数日後の鏡川と的淵川の合流点です。
ダムからの水は、泥水です。
ダムの無い的淵川からの流れは清流です。
今回のような鏡川氾濫寸前・記録的な豪雨では、川底の砂は流されますが、
上流からの砂の供給はアリマセン。
ダムや砂防堰堤で堰き止められているからです。
私が子供の頃、泳ぎ、身体が冷えると砂浜で寝そべり、また水の中・・・
サラサラ・ピカピカの砂浜は激減し、川はヤセ細り、アユやカニは放流。
ゴリやエビは少なくなっているようです。


的淵川の斜面の崩壊。対岸は美しい渓流に面した団地です。
斜面に亀裂が入り、崩壊の危険があるので団地全住民避難中です。
国や県の安全への工事が急がれます。 



14日曇り、愛用の50ccカブで「イワタバコ」が群生している
畑川水泳場近くの道路斜面を周ってきました。
豪雨や台風に打ち勝ち、見事な「花」をつけていました。
5ミリ程度の大きさですが、日陰の斜面で、「やわらかく・やさしく」
輝いていました。

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清流・鏡川

2014年08月02日 21時24分17秒 | 日記
子供の頃も・今も鏡川
今日(2日)は、台風12号の影響で、断続的なドシャブリでした。
窓越しに、雨で煙る「北の山」を眺めていると、10代前半の「夏」が
頭を過りました。
子供の頃は梅雨が終り、本格的な夏の日照りになると何時も鏡川でした。
そして、お盆で終わりでした。
川での時間は、ローガンメガネになった今でも生きています。
四季を通して、気が向けば、愛用の「50ccカブ」で鏡川上流域を
周っています。




夏の鏡川は、水泳やアユ釣りなど、子供でも大人でも楽しく遊ぶことが出来ます。
私の子供の頃は、流域にダムや砂防堰堤等は無く、川の水も小石もピカピカでした。

最近では、上流域にある「平家の滝」が特にお気に入りです。
駐車場も広く、屋根付きベンチも2カ所あり、トイレもあります。
寒い時季は、車を駐車場に置き、歩きです。
下流に向かって約10分歩くと、対岸に渡る橋に出ます。
ここでは、無意識に足が止まります。橋のすぐ下に、農業用水用の
「堰」があります。川の「生き物」との共生を考えた「堰」です。
この橋を渡り、少し坂道を歩くと、車で来た元の道路に出ます。
赤い鉄橋を渡り、左折で「平家の滝」です。
身体も温かくなり、美味しいお弁当です。




「平家の滝」と「魚道」がある農業用水用の「堰」。


魚道のある「堰」の上流には、砂防堰堤があります。自然の流れは、
ここで終焉です。


春は、上の段にある「円形屋根付きベンチ」が大好きです。
前方には、桜の大木があります。お弁当を食べたり、小鳥の
鳴き声に耳を傾けたり、本を2~3行読むとウツラウツラしたり、
イイ時間が過ぎてゆきます。
また、この場所では、桜が終わると「アケビ」の花が咲きます。




真珠のような「アケビ」の蕾や花は「こころ」のクリーニングとなります。

夏、「平家の滝」に向かう道路のジメジメした山側斜面に「イワタバコ」の
花が咲きます。
5ミリ位の花ですが、やさしいその姿は「暑さ」を忘れさせてくれます。


(7月に3回見に行きましたが、まだ咲いていませんでした)

自然は「生きモノ」です。
先月、「ウナギ」の激減が新聞やTVで取り上げられていました。
関係業者さんが「ウナギ」の棲める「川」にしないといけないと
TVで意見を述べていました。
鏡川上流の支流では、川底の「砂」が年々減少しているようです。
私が10代の頃、夏休みに友人と夜の川に潜ると、ウナギが「つくし」
のように川底の砂から、頭を出していました。
自然は生きています。大切に守り、行き過ぎがあれば、少しでも改善しましょう。



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