風のなかで・・・山里・海辺・清流

四国山地南側の山里・海辺・清流等を歩き・写真を撮り、ローカルの生活を報告します。

祈り

2015年04月03日 19時51分47秒 | 日記
さくらの花は「豊作」への祈り !!
凍えるような寒さや雪の重さからの解放、明日の「幸せ」へと続く
小道が開けてくるのは「さくら」の花季節であったと想います。
「米」は、弥生時代から「生」の要であり、人口扶持能力が高い故に、
有力者による争奪の対象となり、多くの弱小農民の「涙と汗」を生みました。
特に江戸時代以降の「寄生地主制」は、社会の生活基盤として昭和20年
まで存続し、多くの小作人を泣かせました。
「さくら」の花びらが「春風」に舞う季節となると、田起こしが始まり、
新緑の薫風がながれ、里人の細やかな「夢」のスタートです。
「さくら」の花は、やわらかくて温かく、そして短命です。
日本人の精神文化に大きな影響を与えている様に思います。

3月30日午後2時半ごろから高知城を歩いて来ました。
「さくら」と「花見客」の空気に触れるためです。
このような時季の「お城」歩きは初めてでした。








この日は晴天で温かく、絶好の花見日和でしたが、平日であったので
花見客は多くはなく、私のヨロヨロ・ヨタヨタ「歩き」には最適でした。
  
  春高桜の花の宴・・・昔の光 今いずこ・・・

  花の命は短くて、苦しき ことのみ 多かりき・・・
  
私は、「さくら」の季節が「無常」の源泉であり、何事も穏やかに耐える、
庶民の「こころ」を創ったように思います。
コメント
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