熊澤良尊の将棋駒三昧

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リスクと気持ちの負担

2024-06-04 17:10:14 | 文章

6月4日(火)、晴。

昨日「漆直筆の駒は何組作りましたか?」と、質問がありました。

そうですね。
「書き駒」を作るようになったのは、今から20年か25年ほど前で、最初は「摩訶大々将棋駒」(804枚。大阪商業大学へ納入)でした。
通常の「将棋駒」のセットを作るようになったのはそれ以降で、組数は記録しておらず正確には覚えていませんが、10組以内、多分7~8組ほどではないでしょうか。

このほかに「小さな小さな雛駒」は、総て肉筆の書き駒で作っていて、これは20組くらいでしょうか。

また「駒型の根付」については、1枚ごとに自由に、どんな文字でも手早く対応するため、原則「直書きの肉筆の文字」で作っています。
根付の文字は何百枚も書いてきましたが、結果としてウオーミングアップを兼ねた書き駒の練習としても、大いに役立ってきました。

前回、制作者として「直筆の書き駒」と「盛り上げ駒」との、気持ちの違いについて述べましたが、お分かりいただけたかどうかはさておき、
「直筆の書き駒」が圧倒的に少ないのは、制作上のリスクと気持ちの負担が大きいからです。(「盛り上げ駒」の方が、負担が少ない)

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3 コメント

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Unknown (やまちゃん)
2024-06-04 18:20:26
「書き駒」は、文字が消えてしまいますよね。
そのほかに、見た目、出来上がった「盛り上げ駒」と「肉筆の書き駒」に違いはありますか?
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Unknown (権兵衛)
2024-06-04 19:42:14
熊澤様は肉筆書き駒を「活筆駒」とも呼ばれ、活き活きとした筆勢を重んじられます。一方、ある駒師さんの盛り上げ駒は綺麗に整ってはいるのですが魅力を感じません。シャープペンシルで字母紙を作成し、書くのではなく漆を筆で少しずつのせているようです。活き活きさが感じられません。
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Unknown (熊澤です)
2024-06-04 20:52:30
ううウーン、どちらもそうですね。
このことについては、話が長くなりますので、ブログの本文で、いずれ書くことにしますので、それまで少しお待ち願います。
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