熊澤良尊の将棋駒三昧

只今、生涯2冊目の本「駒と歩む」。配本中。
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笛、そして洗い張り

2015-12-15 06:06:00 | 文章
12月15日(火)、曇り。

天気は下り坂。
気温も下り坂。
ガソリン価格も下落中。

この辺りは、リットル115円から112円へ。
そろそろ110円を切るような気配。
でも、原油価格が高値の時の1/3。
もっと下がっても良いのではないか、とも思うのです。

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このところ、駒仕事は小休止して、一日の大半はワープロ。

その合間に「笛」の作業。
現在の様子。

見えない接ぎ目部分を、少し変化。
やや赤を増してムラ金にグラデーション。
吹き口のところも優しい色に。
結果はどうかと、試行錯誤中です。

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「錦旗」について、質問のコメントをいただきました。
錦旗については幾つかの流れがあり、以前、何かの原稿として図表にまとめたモノがあり、後日それを探して掲載します。
少々お待ち下さい。

なお、昭和60年ごろ鑑定の要請で、茅ヶ崎の木村名人家に伺いました。
目的は、駒の鑑定で、10組近くを拝見。
メインは、大橋家に伝わり昭和15年に木村名人が買い取った「錦旗」のモデルの駒。
大橋家では「後水尾天皇真筆の駒」だとされていたものです。
果たしてそれが正しいのかどうかということを、鑑定をして欲しいという要請でした。

後水尾天皇は子供たちに「芸能と囲碁将棋はしてはいけない」と言い残しているのに、駒を書くなんておかしいな。
と思っていました。

現物を見た結果は、その通り。
筆跡は、水無瀬兼成のものでした。
そのことは、当時の「将棋世界・博物館だより」にレポート。
大橋家では、誰かがハクをつけようとしたのでしょう。
つまり「錦旗」は、水無瀬神宮の駒とは、姉妹駒なのですね。

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昨夜のNHKテレビ。
テーマは「着物」。
一つは、江戸小紋の元の「伊勢型紙」の制作の様子。
繊細な刃物で突いたり、切り込んだり、型抜いたり。
その刃の道具は、自作。
そう言えば、思い出しました。
鈴鹿にお住まいだった故北村文男七段。
その奥様の実家が伊勢型紙制作だったような。

映像のもう一つは「洗い張り」。
着物の糸を解いて長い反物に戻して、再びシャキッとした着物に縫い直す。
そのための汚れと皺を取るのが、洗い張り。
子供の頃はどこの家庭でも母親がやっていました。

そう言えば、昔はどこにでもあった幅一尺余りで2メートルほどの「張板」。
そして、両端の先端に針がついた竹ヒゴ。
最近は見ることも無く、名前も忘れてしまった。
あの名前は何だっけ・・。

洗い張りは、勿論、今でも着物屋さんに頼めばやってくれる。
母から娘への振袖や訪問着。
その洗い張りは1万円だとか、安いね。
因みに、着物への仕立て直しは、5万円余りだそうです。
そんな日本文化を、外国人の女性たちは、COOLだと。

そんな映像でした。






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駒の写真集

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