2020-0425-man3570
万葉短歌3570 葦の葉に3315
葦の葉に 夕霧立ちて 鴨が音の
寒き夕し 汝をば偲はむ ○
3315 万葉短歌3570 ShuG586 2020-0425-man3570
□あしのはに ゆふぎりたちて かもがねの
さむきゆふへし なをばしのはむ
〇=出典未詳。
【編者注】防人歌(3567-3571、5首)の第4首。男。
【訓注】夕霧(ゆふぎり=由布宜里)。鴨が音(かもがね=可母我鳴)。
【依拠本注-評価】この一首、清澄、典雅なること、東歌随一であろう。
【参考歌】01-0064葦辺行 鴨之羽我比尓 霜零而 寒暮夕 倭之所念 志貴皇子
(葦辺行く 鴨の羽がひに 霜降りて 寒き夕は 大和し思ほゆ 志貴皇子)
2011-0104-man0080
万葉短歌0080 あをによし0064
あをによし 奈良の家には 万代に
我れも通はむ 忘ると思ふな ○
万葉短歌0080 Shu1214 2011-0104-man0080
□あをによし ならのいへには よろづよに
われもかよはむ わするとおもふな
○原文左注に「右歌作主未詳」。依拠本釈注に「舎人皇子、穂積皇子、新田部皇子あたりを擬するのが自然であるかもしれない。」
2010-1219-man0064
万葉短歌0064 葦辺行く0049
葦辺行く 鴨の羽がひに 霜降りて
寒き夕は 大和し思ほゆ 志貴皇子
万葉短歌0064 Shu1188 2010-1219-man0064
□あしへゆく かものはがひに しもふりて
さむきゆうへは やまとしおもほゆ
○志貴皇子(しきの みこ)=第51歌詠者。