万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌2949 うたて異に2761

2018年09月21日 | 万葉短歌

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万葉短歌2949 うたて異に2761

うたて異に 心いぶせし 事計り
よくせ我が背子 逢へる時だに  

2761     万葉短歌2949 ShuF557 2018-0921-man2949

うたてけに こころいぶせし ことはかり
 よくせわがせこ あへるときだに
=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2864-2963、100首)の第86首。女。
【訓注】うたて(得田価)[「むやみやたらに」。10-1889菟楯頃者(うたてこのころ)、11-2464宇多手比日(うたてこのころ)、12-2877得田直比来(うたてこのころ)、など]。いぶせし(欝悒)。よくせ(吉為)[下記注]。
【依拠本注-よくせ】男も、その夜はどうかしていたのであろう。女を満足させる取り成しがいつもより欠如していた。上二句にいうように、女は女で、今夜、奇妙にいらだっていた。そういう折の思いを述べた歌らしく、であれば、集中、これほどきわどい歌は、ない。