いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

学校のプログラム

2007-06-19 22:50:58 | うえだんな
みすたーです。

昨年まではイエティくらぶがメインの仕事だった僕ですが、ここふぉれすと鉱山では小学校や中学校の皆さんへ自然体験活動を提供するのがメインのお仕事になっています。
宿泊学習とか、炊事遠足とか、総合学習とかでやってくる皆さんですね。僕が主担当でうえだんながお目付け役、指導役という形でやっています。

その活動内容の決め方でね、ふぉれすと鉱山流の「オーダーメイドプログラム」っていうのがあります。

ふぉれすと鉱山はもう6年目になる施設なので、これまでにやったプログラムのノウハウっていうのはすごく溜まっているわけです。
ですから、「ふぉれすと鉱山 プログラム集」なんていうのを作ってね、それを先生に見せて「この中から好きなの選んでくださいな」ってことも出来るわけです。

でも、それはやっていない。

まずは「今回のねらいは何ですか?」って所から入ってそのねらいに沿ったプログラムを相談しながら作っていく。

だから、まったくの同じプログラムっていうのは基本的に生まれることはなくて(もちろん、似たような内容のものはありますよ)、それぞれの学校のねらいにあわせた新しいプログラムが日々生まれていくわけですよ。

こりゃすごい!

でもね、これってすごく難しいんですよ。
「オーダーメイド」って言うのはね、お客さんのお好みに合わせてプログラムを作る、ってことなんですけどね、基本は。でもまったくお好み通りに作ってしまうと、いつの間にやら「ねらい」から外れてしまったり、単なる「体験」になってしまったりするのですよ。
お客さんの好み、ご希望は聞きつつも「ねらい」は達成されているのか?プロセスは大切にされているか?などなどを確認しながらプログラムを作り上げていかないといけない。

そのさじ加減がとっても難しい。
でも、それが僕らの価値なわけですね。

ついさっきも、僕の作ったプログラムを見たうえだんなにダメ出しを受けたところでしてね。
毎日のように続く学校の皆さんへのプログラム、もっともっと良いものを体験していただきたい、とがんばっておりますよ。


いやいや、長くなってしまいました。
今日もカラスアゲハがきれいだった。明日もがんばりましょう。

ではまた。

料理をつくるって

2007-06-19 00:26:32 | うえだんな
今日は、久しぶりに、
かつて一緒に仕事をしていた皆さんがやって来ました。
かつての自分を知っている人がやってくるのは、
なんか照れくさいなぁ、とちょっと思いながらも、
でも、やっぱり嬉しいものですね。
そんなわけで、
今日は早めに机から離れて、
いろんな話に花を咲かせることとなりました。

その中で、「ものづくりはいかにあるべきか」なんていう
ガラにもなくマジメな話をしちゃたりしたのですが…。
そのときに気がついたのは、

「最近、料理を作っていないなあ」

ということでした。

実は、料理を作るの、けっこうスキです。
いや、得意、とか、上手、とか、そういうわけじゃなくって、
あれやこれや考えながら、なんか作るのが、
ぼく、多分好きなんです。
で、おそらく他人には絶対に理解し得ない代物を作って、
「こんなうまいものを作れるオレって、タダモノじゃないな」
だなんて自画自賛して、楽しむのが好きだったりします。

えっ?自意識過剰、ですって?
いいんです。たまには自分で自分を褒めないと…。



あるお方が
「料理は、現在・過去・未来を同時に楽しむことができる」
とおっしゃっておりました。

「料理を作っているときは『これ、多分うまいはずだ』という未来を楽しみ、
 料理を食べているときは、その瞬間、という今を楽しみ、
 料理を食べ終わったあとは、さっき食べた料理はうまかった、という過去を楽しむ」

あぁ、なるほど、確かにそうだなぁ、と。

確かに、
料理が上手な人は、他のことも上手だったり、
もっと言えば、世に出ているクリエイター、とかアーテイスト、
とよばれる人や、大会社の社長さんなんかは
結構料理が趣味だったりする人が多いですね。

何か新しいものを世に生み出す、なんていう
トレーニングとして、料理を作る…、という方法は
実はとても有効なのかもしれません。

そう思うと、
あぁ、ちゃんと料理作んないと、
ただでさえ貧困なぼくのクリエイティビティが
もっと低下してしまうなぁ。

それはマズイ。

今度、なんかおいしいものをつくって食べよう。

キャンプリーダーをしていた頃

2007-06-17 16:06:38 | うえだんな
大学生の頃は、埼玉だか東京だか、そんなところにおりました。
教育系の学科にいたので、
当然のごとく「キャンプリーダーをやりませんか」と声をかけられ
夏・冬はずっとキャンプのお兄さんをやっておりました。

けっこう気合入れてやっていたなあ。
しかし、今思い出せば、それはそれはお恥ずかしいことばかり
やっておりました…。

裸になって、
全身に炭を塗りたくってキャンプファイヤーをやったり、
そんな格好をしながらもなぜかアツク語ってしまったり、
別れ際は泣いちゃったりして
(子どもはしらっとしてるんだよね)
かなり、アダムスファミリーに近いものがありましたね。

でも、
「とにかく誰もやったことのない方法で、子ども達を楽しませよう」と
ない知恵を絞って、あれこれ考えてみたり、試してみたり、
話し合ったりと、まあ、真剣だったなあ。

その頃から、もう10年もたってしまったし、
やっていることはかなり変わっているけれど、
基本的には、内容ではなく、
その頃、それなりに頭を使った経験が
今に生きているような気がします。

あと、あの人の気持ちや考えを
言葉ではなく「皮膚」で感じ取るような
あの感覚は、あの時体得したような気がする。


あ、よく考えれば、
そのころ一緒にやっていた仲間は、今何やってるんだろ。
学校の先生、というのもいるけど、
案外そうじゃない人も多かったな。
なかにはいましたよ、
「就職試験の時の履歴書に書きたいから、やってるだけ」
というヤツも…。
でも、そんなヤツでも、
あのときの経験は
どこかで役に立っていると思うんだよね。多分。

そう思うと、
確かに人のためとか、子どものため、だなんていって
はじめたボランティアだったけど、
それは、明確に自分を高める機会でもありました!


ということで、
今年も、各地でいろんな活動が始まります。
イエティくらぶのボランティアに登録してくれている皆さん、
ぜひ活動にお越し下さい!
「最近行ってないからナァ…」なんていう人、
そんなこと気にしないで!大丈夫ですよ。連絡待ってます!

(登録されていない方も歓迎です。
上田までご連絡下さい。 ueda◎neos.gr.jp ◎はアットマーク)

















子ども長期自然体験村 募集中

2007-06-15 19:56:50 | うえだんな
黒松内子ども長期自然体験村 参加者募集中!!

                 

ねおすがコーディネイトする黒松内ぶなの森自然学校 恒例の夏休み長期自然体験村の参加者の募集を開始しました。 30名定員ですでに あと10名となりました。
ご検討中の方、早めにお申し込みください。

長期自然体験村は、今年で開催8回目。7月27日から8月15日まで、元小学校の校舎を利用した自然学校で、全国から30名の子ども達と世界中から集まったスタッフ20名近くが過ごす、熱い夏休みプログラムです。 今年のスタッフは、台湾3名、イタリア1名、韓国1名が決まっています。英会話の勉強もできますよ!!

また、自然体験はもちろんですが、生活体験が大きなテーマとなっています。子ども達にとってはおばあちゃんの年代の給食ボランティアさんから大学生まで、異学年どころか、異世代交流・大家族が大きなテーマです。

黒松内は北限のブナの里で知られていますが、森ばかりでなく、川、海、山もある自然豊かな地です。 山登り、川遊び、海での飛び込み、磯遊び、基地作り、虫取り、冒険・・なんでもできますよ。 

3週間を大きく3期にわけ、第1期は、全員の交流を目標に、みんなで同じ場所へ行き展開活動。 第2期目は、毎日4-5グループに分かれてそれぞれが違った活動をする選択プログラム。 そして第3期目は、子ども達が自主的に計画を立て大人がサポートするチャレンジプログラムです。

3週間も大勢で過ごせば、楽しいこと、笑いもあれば、つらい事も悲しい事もあります。人と人との関わり合り方を学ぶ場でもあります。子ども達が他者に関わることが希薄になった・・・コミュニケーションがとれない・・そんな時代の中で、テレビもないCDもビデオもゲーム機もない3週間。「生身」の面白さを体験できる場でもあります。

3週間もの宿泊活動は、全国でも珍しいプログラムです。
みなさんのご参加をお待ちしています。

お申し込みは、0136-77-2012 ぶなの森自然学校へ
HPは、http://www.d2.dion.ne.jp/~buna_ns/


明後日から始まるイエティーズ

2007-06-15 18:45:14 | うえだんな
明後日から、いよいよ始まる 
幼児親子向けの自然体験活動「おそとで子育て イエティーズ」

久しぶりに登別以外での活動となります。

関わるスタッフやボランティアのいつもとちがう人たちで
ちょっとどきどきでしたが、下見や準備を進めるうちに、
わくわくしてきました。新しい何かを始めるときの、
このわくわく感がたまらない。

あとは、チームワークを大切にしたい!
僕は、なにかと勝手な個人プレイで
他のスタッフとの連携などがおろそかになってしまうことがあることがある。
だから、みんなで、このイエティーズをいいものにして、みんなが
やっててよかった!と思えるような場を作りたい!

ゆめをもって、目先のこともこなして、
みんなでいいイエティーズつくりあげるぞ~!お~!

保護者説明会

2007-06-15 18:07:33 | うえだんな
久しぶりの投稿のたーぼです。

こんにちは!
黒松内で毎年行っている、教育大学附属小学校の5年生の宿泊研修の保護者説明会のため、今日は札幌に来ています。

附属小チーフディレクターの峻ちゃんの補佐で先ほど小学校に行って来たのですが、保護者説明会には80名ほどの保護者の方が見えていて、スライドを利用してプログラムの説明や川や森での服装のデモンストレーションをさせて頂いてきました。

終わったあとは、やっぱり質問がドンドン出てきます。カッパはどういう物がいいのか?と言うことや、軍手はどういう物がいいのか?森の中でのくつはどういうのを履けばいいのか?などなど、たくさんのご質問を頂きました。

行ったことのない場所に、やったこともないことをさせにお子様を行かせるわけですから、親御さんの不安は計り知れないものがあると思います。少しでも解消できればと思っていたのですが、さすがはぶなの森自然学校、元事務局長小林峻と言う感じで質問を受けてからそれに確実に答えるのはもちろんのこと、ちょっとしたワンポイントアドバイスも付け加え、親御さんから思わず「ほーぉ」と、うなり声があがるほどの質疑応答でした。


附属小学校は水をテーマとした活動で、森と川と海のつながり、そして人とのつながりをさまざまな体験を通して知る、かなり手の込んだプログラムです。そういうプログラムもさせて頂ける学校があって、それに賛同して頂ける親御さんがあっての活動です。感謝と同時に良い活動になるよう気を引き締めなければと再確認する一日でした。

ちなみに私の役割は、スライドショーのページめくりと水のプログラムの格好(カッパにライフジャケット)をしてフローティングのデモンストレーション、プラスさわやかな笑顔でした。

100人と一緒に

2007-06-14 20:31:00 | うえだんな
札幌よりうえだんなです。

今日と明日、滝野の施設で
札幌市内の小学生の宿泊学習を
お手伝いしております。

実に100人の子ども達に
あれこれとお話をして、あれこれと触らせて
あれこれと楽しんできました。

いろいろと準備が大変だったりしたのですが、
スタッフ一同、始まってしまうと
心の底から「現場」を楽しんでおります。

もちろん、ぼくも楽しんでしまいました。
普段あまり来ない場所なだけに…、
なんかこう、体中が新鮮な雰囲気に包まれた感じです。

100人だから、もちろん一人一人とは
じっくりしゃべることはできないです。
でも、
ぼく達スタッフの全ての言動を見てもらい、
おしゃべりではないコミュニケーションと
メッセージを伝えることはできたんじゃないかな、
と思っています。

明日もあります。
どうも、あまり天気が良くないようなのですが、
うまく進めていきたいと思います。




フィルタリング

2007-06-13 10:03:46 | うえだんな
みすたーです。

鉱山町はここ数日晴れ間が続いております。
基本的に夏は天気があまりぱっとしないそうなのですが、とにかくはればれしていて気持ちもはればれであります。

そんな風に暑くなるのにあわせて、セミの皆さんがとにかくにぎやかに鳴いております。早朝から夕方まで、鉱山町全体がライブハウス会場になったかのように、うわんうわんとものすごい大音量で鳴り響いているわけです。

ところがね、これが聞こえないときがある。

この間ふぉれすと鉱山にやってきた中学生に

「いやあ、今日はセミがにぎやかだねえ」

と問いかけたら、

「え?別に何も聞こえなかったけど?」

とおっしゃる。
で、試しに150人全員が集まったときに

「今日セミの声が聞こえた人は?」

と聞いたら、やっぱり1割くらいの皆さんは手を上げませんでしたね。

「じゃあ、ちょっと耳を澄ましてみようか」

としばらく息を潜めてもらったら

「あ!ほんとだ!」

という顔を皆さんしておりました。

でもこれってそんなに不思議なことではないようですよ。
人間の耳っていうのは、聞きたい音以外のものにフィルタをかけてしまう能力があるんだそうです。
逆に言えば、一生懸命聞こうとしないと聞こえない音がたくさんある。

目も同じですね。見ようと思わないと見えないものがある。
感じようとしないと感じないものがある。

聞こえないものが聞こえるように、見えないものが見えるように、感じないものを感じられるように。
そんなお手伝いをするのが僕らの役割なのかなあ。

明日も大勢の中学生がやってきます。今回は何を聞いて、見て、感じてもらいましょうかね。

中学生との自然体験

2007-06-12 21:45:01 | うえだんな
うえだんなです。

今日は、一日中外に出て、
中学生の活動を共にしておりました。

珍しく、ピーカンの快晴であります。
しかも、行き先は、
鉱山町周辺のフィールドの中でも、
もっともコアなスポット、
不動の滝。
実際、本当に不動明王が祭られ、
かつては本気でお滝行がなされていた場所です。

まるで岩を噛むような、雄雄しいその滝の様相は、
何度訪れても、なにかこう身のすくむような
気持ちにさせてくれます。

往復約10キロ。
中学生の皆さんと林道を歩き、沢をよじ登り、
滝に打たれ、ふちで泳いで帰ってきました。
男の子も女の子も、み~んなどっぷりと
泳いで、楽しそうだったな~。

今年も、こんな日々が始まりました。
9月下旬まで続きます。
ひたすら、いろんな学校の子ども達と
屋外での活動を共にします。

こういう活動、もう何年もやっていますが、
やっぱり、シーズンはじめは緊張しますね。

「こんなしゃべり方でよかったけな」
「こんな身のこなしでよかったかな」
「こんなじゅんびでよかったかな」

と、今日は自分自身のディレクションを
あちこちチェックやメンテナンスをしながら、
進めていきました。

たくさんこなすようになると、
ややもすれば「慣れ」が出てきてとても怖いです。
常に緊張感が保てるよう、
いろいろと工夫しながら進めていきたいと思います。

それにしても、
今日は本当に気持ちよかったな。
たのしかった!!






遠くにすんでる子どもたちへ

2007-06-10 23:59:35 | うえだんな
うえだんなです。

今度の木~金曜日、
札幌にある小学校が
滝野青少年山の家で実施する
宿泊学習をお手伝いすることになりました。

今日は、そのプログラムの作成と
準備にいそしんでおりました。

今まで、
星の数ほど、学校への自然体験プログラムを
作ってきましたが、
実は、今回のようなパターンは
初めてであります。

自分の住んでいない町の子たちに、
自分がほとんど行った事のないフィールドや施設を使った
プログラムを作り、提供する・・・。

不安でもあり、楽しみでもあります。
いろいろと想像しながら、
準備をしておりました。
十分にイメージできたかどうかは
ちょっとわかりませんが、
うまくできればいいなあ、と思っております。

これからは、
こんな感じの仕事が増えてくるのでしょうか。
自分の得意なフィールドで、
得意なことが上手にできるのは当たり前。
その得意技を、いかによその場所で
よそのステージでうまく生かすことができるかが
けっこう重要なんだろうなあ。