高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

子ども達の将来社会

2007-06-22 01:20:48 | 主義・主張
明日・・社会教育関係者の研修会で1時間半ばかり話をする機会があるのですが・・・、与えられたテーマは、「学校・地域・家庭の連携」。 子ども達が育つための環境づくりや地域の教育力という言葉がキーワードなのです。

しかし、昨今のニュースを見ていると・・ほんとうに何が正義で、何を信じてゆけばいいのかわからないほどに、社会のモラルが低下してしまっている。いいこと、わるいことの仕分けさえ、できない大人社会で・・、そう簡単に地域の教育力を再生することはできないでしょう。 再生と言うよりも、創り変えるくらいのことが必要なのですから。 

教育再生会議で、健全な子育てのために「子守唄を聞かせる」などと・・・とてつもないノスタルジックな提言がありました。否定はしませんが、焼け石に水的な何の変化も期待できないスローガンにしかすぎないと思えます。

介護事業にも乗り出そうとする企業の社長 や 大多数のフツウの子ども達の本当の現状を知っているのだろうかと??たくなる教育者による 教育再生会議の議論は、空論に思えてしまいます。

今、子ども達に必要なコミュニティとは何か?
 そして、そのコミュニティ(言い換えれば 地域であってもいい)でどんな力を養うべきか? ここを大いに議論したいものです。

教育基本法の改正(改悪?改定?)によって、さまざまな教育関連法案が、2010年までに書きかえられるそうです。 この改定にあたって、今の大人達がしっかりと認識しておかなければならないことがあります。

それは・・・、
今の子ども達は・・・、将来、これまでに日本人が、いいえ

人類がこれまで経験したことがない、全く初めての社会に突入してゆくということです。 

すなわち、超々ウルトラ高齢社会です。
2050年には、人口は今の半分くらいとなり、さらには60歳以上が社会の半分近くを占めるような人口予想もあります。その時代を生きるのが、今の子ども達なのです。  

人口増、経済増だけを追いかけて来た明治以来の富国策は、すでに破綻している、長期的には人口減、経済減へ向かう流れが今の日本人が置かれている立場だと思うわけです。それを、今の日本の大人のどれくらいが本当に認識しているのだろうか?

しかし、相変わらず国家の成長指標は、お金で測られ、比べられている。同時に、幾ら売り上げたか? 利益がでたか? が企業の評価となる。 むしろ、その傾向が強くなっているのが、今の日本ではないだろうか。 

私には、この価値基準のままでを超々ウルトラ高齢社会は築けないと思えます。

年金問題は、経済成長が前提にされたシステムですから、すでに破綻しており、今の大人、それもこれから10年くらいに退職する人達にもどう支給しようかと、あたふたしている・・「今の年寄りの問題」のような気がします。

 年金は大丈夫だなんて、何を根拠にしているかわからないような安部首相には、30年、40年後の国家経営へのビジョンがあるのか疑います。 
 そのような人類にとって経験がしたことがない、超高齢化コミュニティをどのように創造してゆくか・・・。これは とても難しい問題です。

この難問に立ち向かう子ども達が、今つけるべき基礎となる力は何か・・・。
それが養える場をどのように創出するか?


私の回答は・・、意外と簡単です。

*****

そんな 大局に立った 話を わずかな時間で・・・、
一人でも多く、今の 大人に 刷り込みたい・・・

私達大人が、「子どもが将来生きる社会の人口構造が、日本はもとより、世界でも大きく変わること」に気がつかねばなりません。 子ども達が生きる将来の社会のシステムは、現在の社会のシステムとはかなり異なるものであるはずです。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブロッコリーの真実 | トップ | 夏至 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
子供たちのコミュニケーション (遠藤)
2007-06-22 02:28:24
2日前、ブナ森春キャンプでお友達になった
方から小春あてに手紙が来ました。

ほんと、うれしそうでした。

基礎力ってこういう喜びを通じて
築いてもらえれば、うれしいです。

今年の遠藤家夏キャンプは、レンタルキャンピング
カーで道東の旅を予定していましたが、
カップ麺とテントの旅になりそうです・笑。
返信する
私論 (Boh2)
2007-06-22 11:05:24
平たく言うと生きていく上で「自立、自律」できた人間が少ないのだと思います。
制度やシステムに頼りすぎなんでしょうね。
ここ数年で企業研修の仕事が大変増えました。
そんななかで現代日本人に決定的に足りないモノ
に改めて気付きました。
自然と関わる、伝えること以外にも一般の方には伝えるべきことがたくさんあるのだと思います。
伝えるというと違うのですが、やっぱり「気づく力」「考える力」「行動する力」なのだと思っています。


気づく力+考える力+行動する力×経験値=自立・自立

って言うのかな・・・。
もちろんこんな簡単なわけわかんない公式に当てはめようなんて思っていませんが(笑)

今夏もよろしくです。
返信する
正誤 (Boh2)
2007-06-22 11:07:14
誤:~ 経験値=自立・自立
正:~ 経験値=自立・自律
返信する

コメントを投稿

主義・主張」カテゴリの最新記事