いぶり自然学校

苫小牧軸足をおきながらも、胆振管内各所・いや日高、十勝・・・各所で活動を展開しています。

プロガイドの技を見よう①

2010-09-21 20:12:37 | やまちゃん

自然ガイド養成講座7回目は、プロガイドの技を見ようと
いうことで、まだ「ネイチャーガイド」という肩書きが認知
されていなかったころからガイドの世界で活躍されてきた
大雪山ネイチャーガイドの塩谷さんにお越し頂きました。


今回は、講座中撮影カメラが入りました!
北海道を拠点に活動している人へスポットをあてたドキュメン
タリータッチで紹介する番組があり、今度塩谷さんが紹介されます。
で、講師を務める塩谷さんの様子の撮影に来たというわけです。


午前中の「自然をどうみるか」というテーマにした話では、
地球の生態系や進化論、日本の自然についてなど。
そのような話を聞いていると、自然の見方や焦点の当て方
って非常に多彩ですよね。
それぞれについて自分の中でもっとクリアになれば、すべて
がつながり、今見えているものから得る情報量や視野が広がる
とともに、世界観も広がりそうですね。

同じ景色を見ていたとしても、プロのガイドの人たちが感じ
取るモノってモノすご~く広くて深いだろうな。
もし、見ている風景に感じていることが文字で表記されると
したら、私の何倍なのだろう?と想像してしまいます。。。

午後からは実際にプロのガイドを聞きながら、登別温泉を散策♪
と楽しみにしながら、集合場所へ向かっていると雨足が強くなってきました
このようなときは迅速な判断が必要と、塩谷さん。
残念ながら散策は中止にして引き続き座学を行うことに。
ふもとまで下りると、雨足は弱まり雲の隙間からは青空が
見えています。しかし、温泉街がある山の方は、灰色で
どんより状態。山の天気はなんとやらです・・・
う~ん、残念

しかし、長年の経験をもとに、ガイド中に気をつけることや
心がけることなど、ためになるお話をじっくりと聞くことが
できました。
がしかし。。。
塩谷さんのガイドが聞きたかったという思いが強くなり、
ホントに悪天候が悔やまれます。

治山の森WS

2010-09-21 19:36:59 | うえだんな
伊達市の有珠にある「治山の森」、そう、有珠山が噴火した時の
対策が施してある森を使って、
地元の有珠小学校の高学年のみなさんの授業のお手伝いをしてきました。

時節柄、スズメバチがブンブン飛び交い、
最初はかなりスリリングな雰囲気でしたが、
終わってみればラヴリーな1時間プログラムです。

今年は、特にドングリのなりがよいので、
あと、治山の第一歩は、よい木を育てることから、なんていう話から、
ドングリをギャップに植えることにしました。

まず、この森に一体何個のドングリが落ちているのか、
今回初公開の新兵器、「ドングリカウンター」で数えます。



そして、次はそのドングリが一体どれぐらい芽吹くのか、
そしてどれぐらい大きくなるのか、
実生や母樹に、ピンクテープをつけて数を数えます。



だらだらやると、疲れちゃうので、15分と時間を決めて
てきぱきと動き回ります。

で、子どもたちと複雑な計算をします。
そう、算数の「割合」ですよ。

小さい頃…、割合、とか百分率、ホント苦手だったなあ。
ぼくだったら、こんな森の中で算数やるのは嫌だったろうな、
と思うのですが、
中には算数好きな子がいたらしく、
「授業でやったやつだ」とピーンと来たようです。
目を「キラッ」と光らせて、暗算をしていました。



どうやら、今日の調査によると、
治山の森のドングリが実生になるまでは4.7%、
そして大きな木になるまでは1%、という計算が出ました。

その数字があっているかどうかは別として…。
自分たちでしっかりと数えて出した数字です。
全く離れてはいないでしょう。
そんな風に、根拠を持って森を見る、というのは
説得力がありますね。

で、まとめとして…、その発芽率・生長率を少しでも高めよう、
そう、リスやカケスが貯食するように、森の日の当る所に
なんていいながら、水に浮かばない、丈夫なドングリを
埋めて、活動が終了しました。



「自分の町の森は、自分で治める」
「森を、数字というものさしで見てみる」

そんなメッセージだったのだけれど、うまく伝わったかなあ。