幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

惜しまれた人

2010年04月13日 | 幸せ
お客様の中で、杖をついて歩くおばあさんがいます。
杖を頼りにやっとよろよろ…という感じです。

通りかかったら庭先に出ていたので、お声をかけて
チラシを1枚渡し、ちょっとお話しをしました。
以前にやないで勤めていたSさんのことを思い出したようで、
「あの方、いい方だったのよね…。もういないなんて残念だわ」と
おっしゃられました。
Sさんは病気で亡くなってもうすぐ5年になります。
その人自身がもう50代でしたが、ご年配の方にとても
好かれて、そして信頼されていたようです。
人の良さが顔ににじみ出ているような、そんな人でした。

私がここに勤め出して最初にいろいろ教えてもらった
方なので、1年程でしたが、私自身もとてもさみしく
悲しい出来事でした。

その人が持っていたお客様のファイルを引き継いだので
その人が担当していたお客様のところに行くと、皆
「良い人だった」とか「残念だわ」とか「親身になってもらったのよ」
などとおっしゃってくださいます。いまだに言われます。
年配のご婦人のヒーローだったようです。

亡くなって何年も経っても、他人から(別に友達でも何でもない、
お仕事での関わりの方なのに)覚えていてもらってこう言われるなんて、
なんて幸せなことなのでしょう!なんて誇らしいことなのでしょう!!

死んだ後のことは本人は何もわからないことだけれど、
私も死んだ後、人から惜しんでもらえるような生き方を
していきたいなって思いました。
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基礎工事その4

2010年04月12日 | 新築
ベースに対して垂直につくる[立上がり]とよばれる部分の様子です。

養生期間をおいて、型枠をばらした後この上に土台が敷かれます。

短いボルトと長いボルトが埋め込まれているのがわかります。

短い方は、土台を固定するためのものです。

長い方は、土台を貫通させて基礎と柱を直接固定するためのもので、
抵抗力の大きい筋かいなどが入る耐力壁部分の柱に取り付けられます。

耐力壁には、普通の壁に比べて地震時により大きな力が加わるため
柱が引き抜かれないように直接固定するのです。

左上の部分には2本並んでいますが、建物の角(出隅)になる柱が
たつところで、最も大きな力が作用する部分だからです。

昔に比べると、現在はこのように補強金物を多用して
柱と土台や梁が引き裂かれないようになっています。
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基礎工事その3

2010年04月10日 | 新築
鉄筋が組み終わると、次はベースコンクリート(耐圧盤)を打ちます。

コンクリートが流れ落ちないように、外まわりに型枠パネルを建てて
コンクリートを流し込みます。

この画像では、職人さんがコンクリートに棒のようなものをさしています。

これはコンクリートが鉄筋に引っかかったりして、後で空洞ができないように
振動を与えて隅々まで流れていくようにしているのです。

逆に振動をかけすぎると、コンクリートの成分が分離してしまい
固まったときにもろくなってしまいます。

コンクリートはただ流し込めばいいというものではないんですね。

今度機会があったら覗いてみてください。
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基礎工事その2

2010年04月08日 | 新築
これは鉄筋が組み終わったところです。

土台がのる基礎の[立ち上がり]と呼ばれる部分の鉄筋は
糸にならって垂直に組まれているのがわかります。

鉄筋は15cmの間隔で組まれており、昔の基礎に比べると
かなり頑丈にできています。

パイプのようなものが斜めにとびでていますが、
これは給水や排水の管を直接コンクリートに
埋め込まないようにするため、このパイプの中に
実際の管が通されます。
こうすることで、将来配管を改修するときに
容易に交換できるのです。

長期優良住宅という制度ができましたが
この認定をうけるには、基礎を貫通する
配管は全てこのように交換できるように
しなければなりません。

どんな設備でも永久にもつものはありません。
そこで、今日の住宅では永く住み続けられるよう
様々な工夫がされているのです。
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基礎工事その1

2010年04月07日 | 新築
今日からは基礎工事について。

こちらは、全体に砕いた石を敷き詰めてよーく突き固めた後
建物外周部分に「捨てコン」と呼ばれるコンクリートを
打ち終えたところです。

捨てコンとは、型枠を据え付けるために行う作業で

・枠を立てる位置に基準となる墨(ライン)を
 コンクリート表面に印す
・枠を垂直に立てるため設置面を平らにする

以上のような役目をします。

ビニールのようなものが見えますが、これは地面からの
湿気を防ぐための防湿フィルムで、この後全体に敷かれ
この上にベースコンクリートを打つことによって
湿気がシャットアウトされます。

こうすることによってシロアリの被害を防ぐことにもなります。

これが「ベタ基礎」と呼ばれる工法の、初めに行われる作業です。
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遣り方

2010年04月06日 | 新築
今日からは、ただ今進行中の新築現場を覗いてみたいと思います。

この画像は、遣り方(やりかた)といって、基礎工事を始める
前段階の工程です。

水平に取り付けられた板は、基礎の高さを決めるための
基準となるものです。

また、この板は建物の外周を囲むように取り付けられており
壁をつくる位置に印がされて、その印をもとに糸を縦横に
張りめぐらせて、基礎の立ち上がりの位置を決めています。

基礎工事が終わるまではこの板を基準に全ての作業が進められます。

現在では、高さや位置を決めるのに測量機械を使いますが、
昔は高さを出すのにホースのような管に水を入れて
管を双方で持って水面を合わせて高さを出していました。

この作業を「水盛り」といって、今でも高さを決める作業は
この呼び名を使っています。
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家づくりの目的とは?

2010年04月05日 | 家づくり
今朝、中学生が大麻所持で逮捕というニュースをやってました。

中学生までもが薬物に手を出すようになってしまうなんて
本当に深刻な事態です。

学校での教育も大切ですが、家庭での躾も大切です。

中学といえば、大人になりたいと思う多感な時期で
いろんなことに手を出してみたくなる時でもあります。

躾は大事ですが、干渉し過ぎても反抗されるだけで
親子関係が非常に難しい時期でしょう。

親からは離れたい年頃ですから会話も減るでしょうが、
せめて食事ぐらいは一緒にとれるようにしたいものです。


そこで家の話になりますが、

この年頃をうまく乗り越えるためにも、子供部屋は
けっして居心地良くつくらないことです。

テレビも部屋には与えないことです。

意外と思われるかもしれませんが、家のつくりは子供の成長や
良好な家族関係に深く関わっているような気がします。

これから家づくりを考える方は、子供中心に間取りを
考えてはいけません。

家族という枠組みで捉え、みんなが自然に集えるような
リビングをつくることです。

各部屋にいくにはリビングを経由するような間取りにすると
おのずと家族も顔を合わせる機会が増えると思います。

家づくりはインテリアだ、収納だと、どうしても部分的なところに
考えが集中してしまいますが、本当の目的は何ですか?

幸せな家族生活のための家づくりですよね。
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家と健康その2

2010年04月02日 | 家のこと
昨日は建材が体に影響するという話をしましたが、
その他間取りや住環境も健康を害する原因となります。

まず日当たりについて。

日当たりは、隣地に建物が近接していれば当然悪く
また間取りによっても悪くなります。
いつも生活する居室が暗ければ精神的にも
影響するでしょう。

次に通風です。

これもやはり周辺環境や間取り、窓の配置によって
風通しが悪くなります。
それによって新鮮な空気が入り難く、空気がよどんで
しまいます。

以上は、健康に暮らすための二大条件といっていいでしょう。

その他、周辺環境が及ぼすものとして、騒音や振動、悪臭などが
あげられます。

人は様々な病気にかかりますが、意外と住環境が影響して
発症している例も多いのではないでしょうか。
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家と健康

2010年04月01日 | 家のこと
今日は家と健康について。

新築した家に引っ越した途端に具合が悪くなる、
こんな話を聞いたことがあります。

住みなれた場所から移るのですから
体に多少の異変が起きても仕方ないかも
しれません。

また、家自体に起因することもありえます。

現在では法規制もされて、シックハウス対策の
建材が使われていますが、新建材は微量ながらも
原因物質を含んでいる場合があります。

ものすごく敏感な人は発症する可能性が
無いわけではありません。

あと家具類も、原因となる接着剤や防腐剤を使っている
可能性がありますから、新居に合わせて購入する場合は
注意が必要です。

法律では24時間換気が義務付けられていますが、
電気代がもったいないからと止めてしまう方がおられます。

昔に比べて、現代の家は気密性が良くなりましたから、
それだけに十分な換気が必要です。

新鮮な空気を採り入れるのが目的ですが
カビやダニの原因となる過剰な湿気も
排出することが大切です。
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