A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

久々の同窓会、昔の仲間が集るといつの間にか当時のノリに・・・

2011-12-10 | MY FAVORITE ALBUM
Live At The Blue Note / The Very Tall Band

先日小学校の同窓会があった。卒業してから50年近く経つ。つい最近会った友人もいれば、それこそ卒業以来50年間会っていなかった者まで、中にはイタリアや台湾から駆けつけた者もいて、結構な人数が集って盛況であった。恩師も80歳を過ぎて元気にされていた反面、仲間の数人は残念ながらすでに帰らぬ人となっていた。当然何人かの輪ができるとまずは昔話から。記憶のどこかに残っていたものが突然意識の中によみがえってくる。話が弾むと自分の中では欠けていた部分がジグソーパズルのように組み合わさって全貌が見えてくる。「それはそのようなことだったのか」と今になって再認識するようなこともあった。あっという間に過ぎた数時間であったが、せっかく盛り上がったところで名残惜しかったが近いうちのまたの再会を約して、家路につく者、2次会へ行く者が、三々五々解散となった。

レイブラウンがオスカーピーターソンの元を離れたのは1966年、1951年から15年間のコンビだった。学校でいえば小学校から高校卒業まで一緒だった友人関係と同じことだ。その間の出来事を語りだしたら果たして何日、いや何ヶ月も必要だろう。その中には忘れられない、演奏、セッションもいくつもあったと思う。そのコンビもいくつかの変遷があるが、ドラムのエドシグペンを加えた3人が乗りに乗っていたのが60年代に入ってからのVERVEの一連のセッション。トリオが中心だが、何枚かゲストを加えたアルバムもある。その中でも印象に残っているのが、ミルトジャクションが加わった”VERY TALL”というアルバム。MJQのジャクションが、MJQを離れると別人のようなプレーをするとはよく言われていたが、まさにその代表的なアルバムだ。

この、メンバーが30年以上経って同窓会を開いた。場所は、New Yorkのブルーノート。
そして、会の名前は”VERY TALL BAND”.。もちろん、その間色々な所で会うことは多々あったであろう。でも、きっとあの、”Very Tall”のセッションの思い出を一番大事にしたかったのだろう。ドラムのエドシグペンは健在ではあったが、居をコペンハーゲンに移していて、その会への参加はできなかったようだ。皆の饒舌さは相変わらずだ。流石に30年前は若さにまかせて多少悪乗りしていたところもあったが、今回は皆流石に歳をわきまえつつ、いつもの個性のある語り口を披露してくれる。もちろん独演会にならずに掛け合いも忘れずに。聴衆もきっと昔の演奏を聴いた客が多かったのだろう、合いの手の入れ方にも今の演奏に加え昔の思い出をかぶせたような雰囲気を感じる。
再会セッションというのはいくつもあるが、思い出に残るセッションのひとつだ。
そして再会というのはいつでもできると思いがちだが、思い立った時にしておかないと二度とできなくなってしまうものだ。来年は個人的に昔の友人との再会を増やしてみよう。



1. Ja-Da           Carleton, Carlton 7:29
2. SKJ            Jackson 8:17
3. I Remember Clifford    Golson 8:21
4. When Summer Comes     Peterson 4:32
5. Blues for JR        Brown 11:04
6. Nature Boy         Ahbez 5:51
7. Sometimes I'm Happy     Youman 8:50
8. Bass Solo Medley:
    Full Moon and Empty Arms/The Very Thought of You/The Work Song
           Adderley, Kaye, Mossman, Noble 7:43
9. Caravan          Ellington, Mills, Tizol 9:13

Oscar Peterson : Piano
Ray Brown : Bass
Milt Jackson : Vibraphone
Karriem Riggins : Drums

Robert Woods :Executive Producer
Jack Renner :Engineer
Elaine Martone :Producer


Recorded Live at The Blue Note NYC on Nov.24-26 1988







The Very Tall Band: Live At The Blue Note
Very Tall Band
Telarc
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