週末は写真家気分で

yamtoの週末お出かけ記録

山の神に会いに その2

2012年05月29日 | 自然写真 滝

5月27日 山の神に会いに のつづきです。

201205271227_087  水車の滝を後にして、山の神の滝に戻る。滝口から右岸側の崖つたいにワイヤーが張ってあるのでそれを伝って、滝下に。滝口を通過する際に、滝の横顔を取ってみたが、今ひとつ。もっと角度を工夫してみるべきだった。足場が悪かったとはいえ、せっかくの秘境滝、もったいないことをしたと後悔している。
 滝前から、三脚を据えて撮影開始。その時は結構いい出来かと思ったのだが、帰って確認すると、滝前で感じたあの荘厳さが伝わってこない。もっといろいろな角度、特に上下の角度を工夫してとるべきだったと、こちらも後悔している。
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 ザックに装備を片づけながら、低い位置から山の神下の滝が、改めていい感じに見えたので、しまいかけたカメラと三脚を再度引っ張り出した。
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  自分としては、上の写真が一番ましに思える。上下角度をもっと工夫すべきだったと後悔したのは、この絵があったから。最後に滝壷への落ち際をUPで。
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201205271304_128  装備を背負い、元来た斜面を戻る。右の写真は登り際に咲いていた白い花。緑の渓谷で白い花は、いいアクセントになる。
 斜面を登り切り、遊歩道にたどり着くまで20分。緩やかな部分を探すより、一気に尾根の稜線まで登り切った方が、楽なようだ。ただ、顔を上げた正面に蛇の顔があったのには驚いた。
 山の神の祠まで戻った時には13時半。下の滝を訪れるには時間的に厳しい。少しでも迷ったら、遅くなってしまいそうである。上の滝も再訪したいと思ったので、下の滝はその時までのお楽しみにしておく。
201205271406_131  下の滝をパスしたため、少し時間に余裕ができたので、花を見かけるとカメラを取り出して撮影。これは「フタリシズカ」かな。

 時折崩壊している道を慎重に戻り、最初の沢に到着。最後の急斜面をゆっくり下りる。ここまで帰ってきて、最後にこけたりしないように!
 14時40分、菊千代谷を離れる。大釜の滝を過ぎ、土須峠を越え、神山町経由で帰路に着く。

 帰宅したのは16時50分。241km 12,024歩。山の神の滝に出会えた感動と、うまく写せなかった悔いと、そんな複雑な気分の遠征だった。この滝は秋に再訪してみたい。

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山の神に会いに

2012年05月28日 | 自然写真 滝

滝王国・木沢村、現在の那賀町は、名瀑の宝庫である。竹野さん・桂さんのHPを頼りにアタックしてきたが、未訪瀑の滝も多い。今日の目標はそのうちの一つ、菊千代谷の山の神の滝。

201205270820_007  5月27日 日曜日、6時出発。高松自動車道を東進し、徳島市・阿南市を経由して、R195へ。那賀川沿いに出る頃から、アジサイを見かけるようになった。もう、そんな季節なんだと、少し不思議な気がした。写真は、那賀町衛生センター入口にあったアジサイ。
 長安口ダムを過ぎ、板州木頭川沿いにR195を北上。このルートを年に何回通っているだろう。ここまで遠征してきても、秘境の滝だと一度に訪れることができるのは、一ケ所だけ。これからもこの道を通い続けるのだろう。
 大轟の滝を通過し、大釜の滝の直前で、林道に入る。昨年8月に、アタックするつもりだったのに、途中道草しすぎて断念した場所である。
201205271435_135  時間は9時。道沿いに落ちる小さな沢が、取り付き場所。桂さんのHPで調べていなければ到底分らない。調べた後でも、本当にここから登るのか?と思ってしまう。
 登山靴に履き替え、ザックを背負う。今日のフィールドキャップはNIKONのロゴ入りモスグリーンカラーのもの。冬場は黒を愛用しているが、スズメバチが黒に寄ってくると聞いて、昨年発売されてすぐ入手したキャップ。黒とデザインは少し異なるが、NIKONのロゴ入りは私のこだわり。
 帽子を黒から変えても、今日のザックは黒。これでは意味がないなと、一人苦笑い。夏場は黒を避けなくては。

 山道を歩くので、ストックを持って出発。踏み跡は不明瞭なので、登りやすそうな場所を選んで、登っていく。
 高さにしてば30mくらい登ったくらいだろうか、石垣で組まれた、綺麗な道が現れる。幅1m位の平坦な道であり、歩きやすそうに見える。
 桂さんが9年前に訪れた際のレポートでは、道が崩れていたり、橋の落ちた沢があったりしたそうだが、その後、2004年の豪雨で多くの道が崩壊している。この道も、この先は苦労が待ち受けているのだろう。
Img_0439  歩き始めてすぐにあった、木に咲く花。これはコンデジによる撮影である。山道を歩く際には、両手を開けるためD300sはザックの中。途中の目印や、時間を記録する為にポケットに入れてあるIXYだが、昨秋の御来光の滝で転倒した際にどこかを打ちつけたのか、今ひとつ調子が良くない。右の写真もピントが合わずに苦労した。コンデジなのでバックのボケは期待できなかったが、少し面白いものが撮れた。
201205271016_011  道の両脇の杉林は間伐によって、明るく、いい感じなのだが、間伐材が道の上にも転がっているところがある。また上から転がり落ちて来た石が、ゴロゴロしていたり、時には道ごと崩れ落ちていたり。途中横切る枯れ沢には、掛かっていたであろう丸太の残骸があるのみ。そんな道を、時には斜面に登って迂回しながら進む。
 約40分程歩いて、「山の神西の滝」のある沢に着く。沢の上流側を見ると、小さな滝が見える。「西の滝」にいくには、斜面を少し登ったところに踏み跡があるらしいが、私はいつものように、沢を溯上する。
 左の写真は最初にある小滝。滝とは呼べない落差だが、小さな滝壷がいい雰囲気である。
 木々の間から差しこむ陽の光の為、写真に撮るとまだら模様で妙な出来になってしまう。いろいろ試してみたが、今はこれが精一杯。
 後方微かに見えているのが、西の滝である。
この小滝の上に、もう一段小滝があり、涼やかな水音だけが、辺りを満たす。沢に降りる前に、木々をかき分ける音が聞こえていたが、鹿でもいたのだろうか。
 西の滝の上段(本体)も写りが良くない。水量が少ないせいもあるが、今日のような天気だと、滝をらしく撮るのは、難しい。
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 西の沢を過ぎてすぐ、道が完全崩壊している。少し戻って斜面を登ると、微かに踏み跡が。大きく迂回して道に戻る。急な斜面を上り下りする場合、ストックがありがたい。
 はるか下方から、心湧きたつ水音が聞こえてくると、突き出した尾根の上に小さな祠がある。これが山の神の祠だろう。少し寄ってお参りした後、下に降りる道を探す。鳥居脇から「山の神下の滝」と続く道があるらしい。崩れた鳥居(柱が1本残っているだけ)らしきものの脇から下へ降りられそうに見える。帰りに時間があれば寄ることにして、先に進む。
 案内では祠を過ぎてから、2本目の枯れ沢を下るとあったが、目印として掲載されていた岩がないので、先に進む。4本目の沢にそれらしき岩があったので、沢に沿って急斜面を下りる。途中、大きく段差になったところは斜面に戻り、木々を伝いながらおりていく。次第に水音が大きくなってくる。
 ここでも降りた高さは50mくらいだろうか。川辺に降りて、上流側に向かい、岩をひとつ回り込むと見えてきた「山の神上の滝」。写真はコンデジ撮影。
Img_0451

 この時点で11時30分。まずは昼食を取ることにする。滝のすぐ手前で、ザックを下ろし、いつものようにコンビニおむすびと水筒のお茶。やはり滝を目の前にしての食事は最高!。
 食事を終えると、カメラだけを抱えて、滝の右岸側の崖を登る。荷物を置きっぱなしなのは不用心だが、ここには誰もいない。木の根とワイヤーのおかげですんなり滝の上に出ると、さらに上流へ。すぐに見事な滝が見えてくる。
Photo

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201205271218_074  こちらは水車の滝。菊千代谷に落ちる支流に掛る滝であるが、思っていた以上に立派だった。「山の神上の滝」を越えるのに苦労するかと思っていたので、三脚を持ってこなかったのだが、後悔した。もっとじっくり腰を据えて撮るべき滝である。
 滝の周辺は小さな黄色い花。最近の傾向で、少し遊んでみたが、まだまだの出来だ。
 物足りないが、手持ちではこれ以上のものはできそうにないし、メインの滝が待っているので、水車の滝を後にし、荷物の場所に戻る。

つづきます。

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魅力見直し 鳴滝

2012年05月22日 | 自然写真 滝

 5月20日 桜滝探検行よりつづきです。 

雨の山道(国道438号)をくだる。今日の最終目的は鳴滝。国道から見える、メジャーな滝であり、その優美な姿はとても好みなのだが、写真に撮ると今ひとつなので、撮影の為に訪れるのは三回目。
201205201524_177  この滝にはいつも朝方に訪れていた。東向斜面にあるこの滝は、朝日を浴びてコントラストが強くなる。水量が多いとさらに白トビが目立つ。今日は曇り空で夕刻、条件がいいと判断し帰り道に選んでいた。

 鳴滝の駐車場は、なぜか満車状態。駐車スペースではない隙間に車を停め、ますは道沿いの滝見台へ。緑の木々も滝に被さることなく、その優美な全景を見せてくれる。
 滝見台の柵が入らぬよう、道から撮影。その後、滝見台から滝を見上げてみて、木々の被さり具合がいいと思ったので、たたんだ三脚を再び開いた。
 駐車場まで戻り、脇にある道を登る。階段状に補強されているのだが、段差が高く登りづらい道である。木々の間を抜け、開けた場所に出たと思ったら、滝の中段にある滝見台である。
 滝見台は安全の為柵に囲われているのだが、柵が邪魔なので、柵の外に出て、三脚をたてる。ここではワイコン付きの18-55mm。滝は縦に撮ることが多いが、このレンズだと横方向にワイドに撮ることができ、壮大な雰囲気がでる。2月の高瀑で実感したことだが、ここでもいい雰囲気を出せた。
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 この時、時間は4時前。引き上げる時間だが、もうひとつの滝を見る誘惑に勝てず、再び駐車場に戻ると、今度は下への道を辿って行く。
 前に来た時は、遊歩道のままに下まで降りてしまったが、堤で邪魔されてしまうので、道を外れ、堤の上で滝前に滑り下る。
201205201556_197  
 水量が多いと、右岸側にもう一つ滝が見える。この写真でも微かにもう一本の流れが見えるが、この流れの上部は綺麗な落ち方をしている。この滝は、鳴滝の最下段になると思っているが、駐車所のある道で分断され、少し離れているので別の滝と見るかもしれない。
 堤の上に回り込んだおかげで、気分良く撮ることができたので、満足して鳴滝を後にする。狙い通り、今回は想いに近い写真を撮ることができたように思う。

 後はまっすぐ帰途に着く。
 帰宅時間は 5時34分。209km、6,219歩。
 見慣れた滝でも、時期と視点を変えると別の姿が見えてくる楽しさを、今日も実感した遠征だった。

 
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新緑のアオバイ滝から名頃へ

2012年05月21日 | 自然写真 滝

 桜滝から落合峠を越え、少し下ってからエスケープゾーンに停める。少し歩いて下を見ると、アオバイの滝が見える。
201205201241_136_2  冬には邪魔する木々もなく、全景をすんなり見せてくれる滝だが、緑を取り戻した木々に隠され、垣間見る滝になってしまった。滝への斜面は年々なだらかになっているような気がするが、まだ下りて行くだけの勇気が出ない。次の冬になって、下まで見通せるようになったら、行く気になれるだろうか?

 ここでは滝を見ながらとはいかないので、車に戻っていつものコンビニおむすびで昼食。窓を開けていれば、はるか下方から滝の水音と野鳥の鳴き声。

 食事を終えて、山道を下る。途中「クノモさんの滝」に寄ろうかと思ったが、駐車スペースに先にワンボックスカーが停めてあったので、今回はスルー。前回は冬に訪れたので、新緑の季節に再訪したいと思っている。できれば青空の時に。
 落合集落を過ぎ、国道439号を剣山に向けて東進。途中、民家の庭に鮮やかな花が見えたので思わず停車。
 赤・ピンクに交じって黄色いツツジ。ここまで見事なのは初めて見た。
2

 ふと先を見ると、ここは名頃地区。ここの見どころは?
Photo
 あることが分かっているからか、あるいは最近あちこちで見かけるせいか、最初ほどの驚きはない。初めて訪れたときには、思わず道を尋ねかけた程だったのだが。そう考えていると、視界の隅でかかしが動いた・・・と思ったら、人だった。稀にしか人影を見ないせいか、ここはかかしが住んでいる村のように思えてくる。
201205201343_153  ここで見つけた奇妙なオブジェ。焼き物のようだが、昔どこかで見たような・・・?

 剣山に近づくにつれ、雲は厚くなり、雨が降りそうな気配。途中、幾つかある登山道入り口の脇にあった小さな滝。前は通り過ぎてしまったようだが、今回は魅かれて停まってしまった。
 滝前に降りる踏み跡があったので下りていく。撮ろうと思ったら、広角側が足りない。車に戻ってワイドコンバータ付きの18-55mmを取ってくる。
201205201408_159   
 小さな滝だが、結構雰囲気のある滝である。滝の右岸から続く道が、登山道らしいが、はしごのように組まれた木が崩れている。もう少し緑が進んで、水量が増えると面白いかも。

 国道438号と合流する頃には雨が降り出した。この高度だとほとんど雨雲の中だから、よく雨に会う。晴天で見の越を通過した記憶があまりないのは、実際そうなのだろう。
 国道438号をつるぎ町方面へと下る。このエリアには未訪瀑の滝が多くあるが、今日最後の目的地は、メジャーな鳴滝。

 つづきます。




 
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新緑 桜滝探検行

2012年05月20日 | 自然写真 滝

 深渕自然公園から落合峠にかけてのエリアは春の訪れが遅く、連休明けに桜を見ることができる。先週、体調を崩して出かけられなかったので、今週は是非訪れたかった。既に新緑の季節となっているが、このエリアを新緑の季節に訪れるのは初めてのような・・・気がする。
 6時20分出発、三加茂から県道44号を山中に向かう。曇天のせいで、新緑が今ひとつ映えないので、桟敷峠まで何もせず通過。工事の為、通行止めの表示があるが、今日は日曜日、通行止め解除だと信じて進む。松尾ダム湖沿いに出ると、何カ所かで道の補修中。そのせいなのか、ダム湖の水が少ない。エメラルドグリーンの湖面と新緑の組み合わせを期待していたのだが、今回は見ることができなかった。
201205200859_032  8時54分 桜滝到着。
 何度も来た場所であるが、新緑に囲まれた姿は新鮮である。
 滝のすぐ上にある樹には、葉がない。この樹が桜滝の名の由来となった桜だが、まさか枯れてしまったのだろうか。とても気になるところである。

 今日はこの滝の上流・下流にある景色を見てみるつもり。いつもの様に桜滝を上方から写した後、長靴に履き替え、スリングバックに装備を入れて、少し上流側から渓谷に降りる。微かな踏み跡を辿って下りた場所には、綺麗な渕。
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 とてもいい感じの渕である。
 ぼーっと時間を過ごしたくなる。

 実際に15分くらい雰囲気に浸った後、渓谷沿いに下っていく。石伝いに下る為、右岸・左岸と何度も移り、時には少し斜面を登って上から回り込んだりもする。小滝のような段差を越えたりもしてしばらく行くと、、桜滝の上に出た。
 滝の上に立つのは危険なので、左岸側の斜面を伝って、滝の側面に出る。下から昇る場合は「高巻く」というが、下りてきた場合にはなんというのだろうか。
 桜や青空をバックにできないのは残念だが、せっかく降りて来たので、滝前でも撮影して、更に下っていく。
Photo

 渓谷の両側は、急斜面か岩。小さなゴルジュ風になった場所は下るにも苦労するが、何とかルートを探して沢を下っていく。200mほど下っただろうか、やっと目的の場所に到達した。
201205201056_106  岩の間をえぐるような流れが、小さな滝となる。竹野さんのHPにある「桜滝下の滝」である。
 2m弱の一段目が浅い滝壷を造り、向きを変えて二段目がはじまる。今日の水量であっても、岩肌を滑り降りる際に水しぶきを浴びるほど、サイズの割に豪快な滝である。
 二段が一緒に収められる場所では、持っていたレンズで全景が入らない。実は、広角レンズを持ってはいただが、フィルターを忘れてしまっていたのである。この滝は再訪する機会があるだろう。

 この滝の下流10m程は気持ちのいい回廊である。しかしながら、その下は小さなゴルジュになっており、下ることができない。幸い、この場所からの道側の斜面は少し緩やかになっており、木を伝えば登って行けそうだ。

 斜面を登って行く際に、白い小さな花の群れに気付いた。以前なら気付かずに通り過ぎたはずだが、最近は小さな野草を写すのが楽しくなってきている。手持ちでのマクロ撮影がまだうまくないのと、花の名前を覚えられないのが残念だ。
201205201115_119

 車に戻ったのは11時半。次の場所で昼食をとる為、すぐに移動する。

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