5時に出発して、登山口である寒風茶屋に着いたのは7時前。装備を整え、昇りはじめたのは7時12分。
今日の新兵器は、Iグリップのダブルストックと、COTTON CARRIER STRAPSHOT。これは体の前にカメラをホールドできるキャリアーで、ザックからカメラを取り出すことなく撮影が可能になる。
スタートしてすぐは、急で歩きづらい登り。「御来光の滝の登り返しよりは楽だ」と自分に言い聞かせながら、休むことなく55分で桑瀬峠まで到着。途中、何度かD5300を取り出しては撮影。新兵器を活用する。
桑瀬峠の分岐を伊予富士方向に取る。途中、振り返った寒風山の向こうに西条市が見える。
伊予富士方向を見るとこんな感じ。正面が目的地かと思ったが、右奥に見えているのが伊予富士だと後でわかる。
今日はフリースを一枚重ね着している。登ってくるときは暑かったが、山の上の風は冷たいことを承知しているので、少し汗をかきながらも脱がずに登ってきた。ザックの中にはウィンドブレーカーと手袋も持ってきている。5月に剣山に登った時の教訓である。今日も桑瀬峠を過ぎて尾根筋を歩き始めると、風が冷たい。緩やかなアップダウンを繰り返し、伊予富士が正面に見えてきた。
最後の登りは急だと知っていたが、登ってみると想像以上に急峻な悪路である。ストックが邪魔になってバランスを崩しそうになる。何とか昇りきると、頂上には10人ほどが、それぞれに記念撮影中。お互いに撮り合っている中、三脚を据えて自画撮りをやってみるが、他の人が入るのでなかなかうまく撮れない。何とか一枚だけ撮ったあとは、周辺にレンズを向ける。北方向に大山が見えるといっている人がいる。最大望遠だと、それらしい影が何とか見えるが、裸眼でよく見えるものだ。その人たちは南方向に海と船が見えるといっていたが、こちらは確認できなかった。
西方向に、これから向かう東黒森。その向こうに石鎚・瓶が森がくっきり見える。
COTTON CARRIER STRAPSHOTにカメラを装着していると、「使い勝手はどうですか?」と聞いてくる人がいた。急坂で少し邪魔になる程度でいい感じだと答えると、「参考になりました。いい情報ありがとうございました」とお礼を言われてしまった。今日初めて使っているのにえらそうに言えるものではないが、使ってみて結構便利だったのは事実。
時間に余裕があるので、東黒森に向かう。30分程で到着したが、西の登山口から登ってきた集団と一緒になってしまったので、頂上に長居することなく、伊予富士まで戻る。戻ってきた伊予富士頂上はこちらも満員状態で、昼食を取る予定だったのをやめて、急坂を下る。陽が当たって風をさえぎれる場所を見つけ、昼食を取る。青空をバックにした伊予富士を見上げながら取る昼食はまた格別である。
昼食を取ってのんびり伊予富士を見上げると、急斜面を登っていく人が見える。あの道を登ったのだなぁと、少し感慨にふけってしまった。
桑瀬峠まで戻る道はなだらかだが、下り斜面はやはり膝に負担がかかるようで、時折痛みがある。急がずゆっくり道を戻る。往路とは太陽の位置が違うので、山の色も変わって見える。
桑瀬峠をすぎてからの下りはさらに急な場所もあり、膝をかばって休みを取りながら登山口まで戻る。時間はまだ1時過ぎだが、寒風茶屋の駐車場では、降りてきた人たちが帰り支度でにぎわっている。寒風山に登った人、伊予富士だけに登った人たちも多いのだろう。装備をおろし、登山靴を脱いでほっと一息。水筒に残ったお茶を飲み干すと、こちらも帰路につく。
帰宅したのは3時半。1ヶぶりの山歩きは、晴天に恵まれ、とても充実した遠征となった。
今日の走行距離は268km 17,499歩。