週末は写真家気分で

yamtoの週末お出かけ記録

知られざる香川の滝

2013年10月28日 | 自然写真 滝

 台風接近によって激しく降った雨が上がり、近くの香東川の潜水橋が通行止めになるほど川の流量が増えた27日、こういう機会こそ香川県内の滝を巡ることに。

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 主目的は、雨の直後に再訪したいと思っていた塩江町・細井の滝。塩江奥の湯温泉の先にある滝なのだが、内場ダムを過ぎてから道を間違え、県道154号に入ってしまった。行き止まりまで達して引き返す途中、音に魅かれて車を停めて沢に降りてみる。

 2mほどの、滝とも呼べない流れだが、雰囲気が良くて三脚を据えてしまった。

 小さな沢だが、さすがに水量が多く、見ごたえのある渓谷になっている。水の色も、濁っていない淡い緑色をしていて、香川県の渓谷とは思えない?

 さらに戻る最中、再び水音に魅かれ、車を停めて木々の向こうを透かし見る。かなり立派な滝が見えた。

 滝は対岸にある。滝前に立つためには沢に降り、渡渉する必要がある。長靴に履き替えて、沢に降りる場所を探す。流れは思ったより早く、深みにはまらず、流れに足を取られないよう、注意して沢を渡る。滝は対岸で感じたほどの落差はないが、ちゃんと滝とよべるサイズである。
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 雨の後の俄滝かもしれないが、結構雰囲気のある滝である。

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 県道7号に戻り、奥の湯温泉脇を通過して、竜王山キャンプ場方向へ。場所は覚えていたので、車を停め、林に踏み入れる。赤いテープを頼りに奥に進むと、いい感じの場所に出て、目の前に細井の滝が現れる。
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 思ったより水量がなかった。土曜日まで雨が降ってくれていたら、もっと見ごたえがあっただろう。大豊の塩降の滝を思わせるような、二つの流れの組み合わせ。また訪れたくなってしまった。
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 右は車道を少し進んでキャンプ場より少し手前で落ちる流れ。回廊のような岩壁の奥にあるため、写しずらい流れだが、これも香川県内なら滝と呼んでいいかも。

 次の目的地は、徳島県側に入ってすぐの滝を初訪問の予定だったが、用を思い出して帰路につく。時間はまだ昼前。

 下の写真は内場ダムの上から見た放流の様子。ゲートを開いてはいないが豪快な放流である。
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 少し寄り道してみる。中村のバス停から山側に入る。竜王の滝がある沢であるが、その少し下流に気になる場所があった。林の中になめらかな岩肌の斜面があり、雨の後は面白い流れになるかもと期待していた場所である。

 残念なが羅期待していたほどのものではなかったが(左側)、同じ場所から本流の方を撮ってみるとやわらかい感じのいい雰囲気が出た(右側)。
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 これにて今日の予定はおしまい。本日訪れた滝は、ローマさんが教えてくれた細井の滝以外は、すべて無名滝である。雨の後だけの俄滝かもしれないが、それが香川の滝と言っていいかも知れない。


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石鎚の紅葉 H25

2013年10月16日 | 風景写真

 10月12日 瓶ケ森よりつづきです。

 弥山から鎖を伝って稜線におりる。天狗岳へは岩だらけの稜線をあるく。みんな平気な顔をして歩いているが、両側は険しい崖である。晴れているのでいいが、岩が濡れていたりしたら・・・考えたくもない。
 D300sはザックの中なので、コンデジでの撮影が多くなる。KENさんはカメラを持ったまま歩いているが、私ではカメラを岩にぶつけてしまう。ザックをおろしてゆっくりできるときは、D300sを取り出す。

 天狗だけから弥山を振り返る。バックは松山市?
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 天狗岳の頂上に立った後は南尖峰へ。
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 南尖峰の先、通称墓場尾根は紅葉の名所だが、先日の台風のせいで葉が散ってしまっているようだ。
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 ザックを置いて墓場尾根の岩の脇を降りていく。KENさんたちは先端のその先まで下りていくが、足場を見つけられない私は少し手前でSTOP。おかげであまりいいものは取れなかったが、登り返す際に、見上げた風景を一枚。
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201310130959_279_2  当初の予定は、南尖峰から東稜コースへ下りる予定だったが、次から次へと人が上がってきて、途切れる間がない。南尖峰のすぐ下はロープがかかっているほどの難所だが、年配のご婦人たちも上がってくる。軽装の人もいて、この時期の石鎚の人気を感じさせる。

 東稜コースへ下りられそうもないので、もと来た道を戻る。時間はまだ10時。

 東壁でロッククライミングをやっている。KENさんは、ああいう光景を見ると、気が大きくなって自分もできそうに感じるというが、もともと気の小さい私は、やりたいとも思えない。

 弥山をみると、頂上はあふれんばかりの人。
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 弥山から次々と降りてくるので、こちらは登れない。「上の人、ちょっと待って、上がらせてくれ!」を声をかけた人がいたおかげで、何とか弥山まで戻れた。頂上は座る場所もないほどの混み様だが、登山道からはまだどんどん登ってくる人がいる。
 夜中に登ってきた登山道を降りていくが、登ってくる列は途切れることなく、成就への分岐まで続いていた。成就方向からはまだ列が続いているようだ。さすがに土小屋方面に列はないなを思っていたら、すぐに長い列とすれ違うことになる。
 登ってくる人の装備は様々だ。大きなザックを背負った重装備から、ハイキング程度の軽装備、子供連れも多くいたし、なかには動物連れの方も。すれ違う人の中に清掃ボランティアの方を多く見かけた。我々は山で一切ごみを出していないが、やはりごみを出していく不心得者も多いのだろう。
 帰路で撮った一枚。
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 昨日の瓶ケ森でも見かけたが、登山道わきには綺麗なリンドウが咲いている。
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 駐車場に戻ったのは午後1時頃。駐車場はどこも満車である。最初の予定より早いが、ここで解散となった。
 紅葉は残念だったが、見事な星空と、朝日を見ることができた。得難い体験である。後で調べると、10日は見事な紅葉が見られたようだ。12日も風が強かったが、その風で葉が落ちてしまったのかもしれない。

201310131518_309  土小屋からの帰路は、来た道を戻らず、スカイラインを下る。御来光の滝を遠望しようと思ったが、長尾根駐車場は満車だったのでスルー。スカイライン沿いには多くの滝が見られたが、先日の台風の際、このエリアでは雨が降ったのかも。面河ふるさとの駅で土産を買い、R494からR439へ。

 この道沿いでも多くの滝を見かけたように思うが、車を停められずにスルーしてしまった。一か所だけ停まって撮影した無名滝。改めてみると大した滝ではないが、滝が目につくとやはり気になってしまい。車を停めて撮りたくなる。

 こちらのルートを選んだのは、前日寒風山トンネルを出たところで気になるものを見かけたので、帰りに確認したかったから。ルートとしてはかなり大回りだが、早く解散になったおかげで寄ることができる。

 寒風山トンネルまで戻ったのは午後4時過ぎ。気になっていたのは、桜らしき花。
 確認してみるとやはり桜のようだ。四季桜だろうか。このラインは何度も走っているのに今まで気づかなかった。

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 少し行くと、やはり車を停めて撮影している女性がいた。春の桜ほど豪華ではないが、桜というのはやはり気になる木である。

 あとはまっすぐ帰る。帰宅したのは6時過ぎ。今日の歩行距離は15,575歩、2日間の走行距離は414km。

 紅葉シーズンのスタートとして満点とはならなかったが、素晴らしい体験と風景に出会えた。
素晴らしき仲間に感謝!

 
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石鎚頂上からの日の出

2013年10月15日 | 風景写真

 10月12日 瓶ヶ森からの続きです。

 13日午前1時30分、スマホのアラームで目を覚ますと、すぐシュラフから這い出て防寒具を身に着ける。携帯食をかじりながら外に出て、登山靴を履こうとしていると、KENさんの車の中でランタンの光が揺れている。しかし、右隣に止めていたはずのまっすーさんの車がない。ほどなく戻ってきたので尋ねると、寝汗を書いたので土小屋のトイレで体をふいていたとのこと。
 KENさんが朝食の為、お湯を沸かしている間、あまりに星がきれいなので、三脚を持ち出して星空撮影をやってみた。カメラのプレビューでは割といい感じだったのだが、パソコンに取り込んでみると、露光時間が長すぎたようだ。
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 2時15分出発。国民宿舎の脇から石鎚への登山道にすすむ。登山道は綺麗に整備されていて、夜道でも歩きやすい。とはいえ油断してバランスを崩すと大怪我で済まない個所もある。

 満点の星空も素晴らしいが、夜間だと街がとても近くに見える。ここから見えるのは西条市だと思うが、街の向こうの海までも間近に感じられる。

 途中2度ほど小休止を入れ、ロープウエーからの登山道との合流点で撮影タイム。目的の弥山頂上まであと600mほどの距離である。時間は3時57分。
 町の灯が北斗七星が浮かび上がるような風景。結構お気に入りの出来である。

 ここで20分程過ごした後、上を目指す。少し行くと、重機が2台置かれている。新しい小屋を作るらしいが、ここまでヘリで運び上げたのだろうか。
 ここでKENさんが先に行ってくれというので私が先頭を行く。少し登っただけで息が上がり、足が進まなくなってしまった。ついていくときは、何とかなるのに、自分でペースを作れないというのは、経験と体力不足である。

 少し行くと、星空に石鎚の稜線がくっきり見えるポイントがあったので、ここでも撮影タイム。
プレビューでかなりいいなと思ったのだが、やはりパソコンで見ると今一つ。その中で出来のいいものを一枚。はっきりした稜線にオリオンがかかって見える。後で気づくとかすかに流れ星が写っているようだ。
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 神社のある弥山に着いたのは5時ごろ。東を臨むポイントにはあまり人がいない。少し拍子抜けした感じで、三脚の場所を確保する。後で気づくのだが、ベストな撮影場所は、社の脇から延びる階段の上で、こちらはすでにいっぱいだったようだ。
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 夜明け前の天狗岳。このとき、もっと星空を撮っておけばよかったと後悔。

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  遠くの山並みに雲海が見える。

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 6時から社で神事が始まる。それに続くように朝日が顔を出す。

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 周辺が明るくなった頃、夫婦連れらしき二人が、いきなりこちらのフレームに入り込む。朝日をバックにお互いを撮り合っているので、少しなら黙っていようかと思っていたが、全く動こうとしない。文句を言ってやろうと思っていたら、社の方らしい袴姿の方が「非常識でしょう」と二人を注意してくれた。おかげで何とか撮影を続行できる。
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 日の出の時間帯というのは、光の具合が刻一刻と変わり、同じ景色でもどんどん変わっていく。雲海・山脈・山の陰と、それぞれポイントを絞っていくと、いつまでも飽きない。
 天狗岳の崖が朝日を浴びて少し赤く染まって見える。
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 日が登りきるのを待って、山頂小屋で温かいあめ湯を注文する。思ったよりは寒くなかったが、やはり温かいものを口にするとほっとする。
 このとき、弥山頂上には数十人がいたが、朝日の瞬間を狙っていたのはその半分くらいだろうか。あとは社の神事が主目的だったようで、神事の後、携帯やコンデジで天狗岳と朝日を撮っていた。
 朝日を堪能した後は紅葉の撮影。目の前にある四国最高峰、石鎚・天狗岳に向かう。

つづきます。

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紅葉の瓶が森

2013年10月14日 | 風景写真

 10月12日 久しぶりに土曜休暇を取って山に出かける。昨年より、KENさんに機会があれば紅葉期の石鎚をご一緒したいとお願いしておいたのが、今回実現することになった。KENさんが組んでくれた行程は、13日の御来光を臨むもので、集合時間は12日の夕方。それまでの間、何かやってみようと思い、瓶が森への単独行を計画した。

Ds3_1310  通常通り起床して、朝食を取る。出発したのは7時40分。高速をいよ西条で降り、R194を南下。通常は寒風山トンネルを抜けて瓶が森林道へと上がるのだが、瓶が森の手前で落石があり、目的地まで到達できないとの情報で、長沢ダムを経由してよさこい峠を目指す。

 途中、道沿いに氷室の大滝が見えるので、小休止を兼ねて撮影。時間は10時過ぎ。この時間だと滝は影の中であまり絵にならない。水量は豊富だが、三脚を据えるほどでもないと判断し、早々に氷室の大滝を辞す。近くの看板に「手箱谷のつり橋は使用不可」とあった。この不付近からつり橋経由で手箱山に向かう登山口があるようだ。

 よさこい峠を通過し、瓶が森へと向かう。駐車場に着いたのは10時50分。20台以上の車が止められており、県外ナンバーも多い。登山靴に履き替え、装備を持って出発したのは11時過ぎ。

 冬に瓶が森を訪れた際、KENさんについて男山は登っていたので、今回は女山から登ることにする。瓶が森の頂上(1892m)は女山の方なので、瓶が森に登ったというためには、やはり女山を登らなければ。

 登山道入り口にある標識に、通行止めの案内がある。冬に道を間違えた際に通過した橋のあたりが通行できないようだ。予定していた道より少し下を通る道で女山に向かう。天候は良く、青空の中山頂を見上げると、吹き抜ける風がとても気持ちいい。
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 登山道は一部笹原をかき分けて進む場所はあるものの、整備された歩きやすい道で、さすがに人気の登山道である。氷見二千石原の笹原を抜けて、女山頂上に着いたのは11時55分。ここまで50分程の行程である。
 頂上に近づくにつれ、雲が流れてきて、付近を覆い始める。風があるので、吹き払われた雲の合間から青空が見える。隣にある西黒森の山肌が、雲が払われた後は、びっくりするほど近くに見える。

 頂上で昼食を取った後、男山に向けて稜線を歩き始める。600mほど先の男山でさえ見えなくなる雲が、風で払われて時折姿を現す。姿が見える度カメラを向けてみる。

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 男山頂上から見下ろした瓶が森林道。冬に来た時はガスで見えなかったが、こんなに近くに見える。崩落場所は、こちらからが陰になっている崖のどれかだろうか。

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 男山頂上で、三脚を据えている方がいたが、雲のせいで思うように取れないようだ。石鎚が全く姿を現さないと嘆いておられた。長い柄のついた鎌をもった方々に出会ったが、登山道整備の方だろうか。

 右の写真は、登山道の脇に時折見かけるリンドウの花。

 男山から降りる道の途中、石鎚を臨む絶好のポイントがあると聞いていたが、石鎚は雲の向こう。一度も姿を見ることができなかった。これだけ晴れていても。山の気候は難しいものである。

 冬に登った際、夜間登山だったのと、帰路はガスに覆われていてよく見えなかったが、瓶が森の東面は急な崖ばかりである。高所恐怖症の私には、覗き込むのも怖いほどだが、風景としては好みである。

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 駐車場に戻ったのは13時過ぎ。約2時間では登山とは言えないかも。駐車場ができて容易になったと聞くが、思った以上に楽な行程だった。歩いたのは6,850歩。

 瓶が森登山が早く終わってしまったが、他に行く当てもないので、集合場所の土小屋に移動。ここから見る瓶が森は、頂上付近が雲に隠れているが、青空バックに美しい姿を見せてくれる。
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 土小屋の駐車場は満車に見えたが、少しづつ空きが出てきているようだ。できるだけ店に近い場所を探して車を停め、しばし仮眠。
 目を覚まして前を見ると、すぐ前に覚えのあるナンバーが。KENさんの到着である。時間は3時40分頃だったろうか。車を降りると、冷たい風が吹き付けるせいでかなり寒い。慌ててフリースを重ね着する。KENさんと話していると、背後にいつの間にかまっすーさん。彼も早く来て、瓶が森林道の崩落場所まで行ってきたそうだ。

 明日に備えて、国民宿舎近くの駐車場に移動し、そこで明日の日程を確認。確認を終えると、KENさんが一杯やろうと、ビールとおつまみを取りだす。KENさんは、私が飲めないのを覚えていたのだが、まさかまっすーさんも飲めないとは思わなかったようで、少し当てが外れたようだ。場所をKENさんの車の中に移し、10/3-8の間、KENさんが涸沢を訪れた時の話を聞いたりしているうちに時間が過ぎていく。KENさんが沸かしてくれたお湯でカップラーメンの夕食を取り、明日の装備を準備すると早々に就寝。
 いずれは車中泊をと思って買ったシュラフに潜り込むが、CROSSROADは完全フラットになならないので車中泊にはあまり向かないようだ。眠い時の仮眠とは少し勝手が異なる。
 シュラフは3シーズン用だが結構低温対応のもの。しかし久しぶりのシュラフだったが、薄着でもぐりこむものではないと実感した。車のヒーターを入れるという手もあったが、ガソリンがもったいなく感じるので、エンジンは切っておいた。
 時間は8時過ぎと、まだ早いためかなかなか寝付けなかったが、いつの間にか眠ってしまったようで、11時前頃に付近で何かを探している人たちのせいで一度目覚めた以外は、しっかり睡眠をとることができた。1時20分、スマホのアラームで目を覚まして出発準備を始める。

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飯野山登山

2013年10月06日 | 里山歩き

 香川県内でもだるま朝日が望める時期になった。
 朝、目覚めると星空がきれいだったので、これは期待できるかと思い、庵治町のポイントへ車を走らせる。しかし近づくにつれ、雲が多くなり、水辺線付近にも雲があってだるまは期待できないようだ。
 せめて朝焼けを期待したいのだが・・・。
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 それでも朝日が昇ってくる瞬間というのは、神聖というか、厳かな感じがして感動する。
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 今日の主目的は、飯野山に登ること。身近な山であるし、来週の体慣らしの為にも登っておきたかった。
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 飯山側の登山口入口に着いたのは7時半。すでに数台の車が停まっている。登山靴に履き替え、ザックを背負って歩きはじめる。見上げた飯野山は、山頂付近が雲に隠れている。
 低い山だが、かなり急な登りになりそうで、初めから気持がくじけかけてしまう。出発してしまえば、後は行くしかないと思いきれるので、住宅の間をぬける急な坂道を登る。

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 おじょもの伝説というのがある。地元でありながら、全く知らなかった。冬の高瀑でお会いした「おじょもさん」の車が香川ナンバーだったので驚いたら、おいわさんが何を今更といった顔をしたのを覚えている。その後、飯野山にまつわるおじょも伝説を知ることができた。

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 登山道には階段がつけられている。予想通り急な登りをゆっくり上っていると、降りてくる人とすれ違ったり、登っていく人に追い抜かれたりする。皆軽装で、気軽に上っているようだ。なかにはペットボトル1本だけ持った人もいる。私にしても、カメラ装備を除けば水筒だけなのだが、やはり三脚込のカメラ装備は重い!

 トレイルランの訓練だろうか、ウエストバック一つで走るように登っていく人がいた。途中であった人の反応からして、この人はすでにこの登山道を何往復かしているようだ。

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 雲の中に入ったのだろうか、霧の中を歩くような感じになってきた。頂上まではあと少しである。

 右側の斜面から突然女性が姿を現し、そのまま左側の斜面を登っていく。標識があったので立ち止まってみると、坂出方面からの登山道が合流しているようだ。このまま頂上までショートカットできるようだが、急な登りのようなので、緩やかに回っていく最初の道をたどることにする。
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 頂上には小さな社と、昭和天皇の歌碑。
既に数人が休んでいたが、一人を除いて皆ご年配で、地元の方なのかお互い知り合いの方が多いようだ。

 話に加わってみると、さすがに皆さん山登りの経験者で、いろいろなお話が聞けた。私が滝専門というと、皇子渓谷の話になったり、氷瀑の話もあった。気さくに話しかけてくれたご老人の友人が滝専門だったが、すでに亡くなられたと事。そういう方であれば、ぜひお会いしてみたかった。
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 ザックを背負った登山者が次々とあがってくる。先にいた人々も、撤収していくので、私も挨拶して降りることにする。最後にここで見たかった、おじょもの足跡とおじょも桜をみて、元来た道を下る。
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 西側の登山口方向へ下りれば、展望が良いということだが、霧で視界が悪いので、飯山側に降りることにする。そう思っていたら、霧が晴れて展望が開けた。遠回りになっても、道を変えるべきだったかと、少し後悔した。
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降りていく途中にも、多くの人とすれ違ったが、小学生高学年らしき集団とすれ違った際、「こんにちわ」と挨拶されたのは嬉しかった。私もすれ違う人に声をかけるようにしているが、やはり山の世界では礼儀正しくあってほしい。
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 往路では一時間近くかかった道も、復路は30分程。急な下りは膝を痛めるのでゆっくり歩いてもこの程度の時間である。
 出会った人の多くは地元の方々のようだ。軽い散歩代わりに登っているのだろう。次は西側、丸亀市野外活動センター側から登ってみよう。
 降りてきて見上げた飯野山は、青空をバックにしていた。もう少し長居すれば、いい景色が見られただろう。今回の飯野山登山では、デジイチは使わずじまい。写真はIXYでの撮影である。次回は晴天下での撮影を楽しみたい。

 今日の歩数は7,574歩。ダイヤモンド富士として遠景でしか見ることのなかった飯野山に、直接触れてみた一日であった。

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