昨年より、瓶が森とは別に日帰りで霧氷を見る冬山歩きをKENさんにお願いしている。昨年の伊予富士は急な天候変化で大変な思いをしたのだが、今年は期待できそう。
今回は朝日に染まるシーンを見ようということで、31日は寒風山トンネル出口で朝5時の待ち合わせ。この一年間まともに歩いていないので、少し時間に余裕を持ちたくて、4時半に到着のつもりで出発。案の定KENさんはすでに待っていたのでそのまま旧道をのぼって旧・寒風茶屋駐車場へ。装備を整えて出発したのが5時。
雪が残っていて歩きにくいため、KENさんはいつもよりゆっくり目に歩いてくれているようだが、やはり日頃の運動不足がたたっており、脚が悲鳴を上げ、息が上がってしまう。それでも何とかついていくのだが、滑りやすい段差があったりすると大きく遅れてしまい、平坦部で何とか追いつこうと頑張って足を動かす。見上げると半月が美しくて、今日の天候が期待でき、気力が涌いてくる。
桑瀬峠に着いたのは6時過ぎ。厚着をしたつもりはないが、ここまでかなり汗をかいてしまった。冬山では良くないことである。汗を拭いて、カメラを取り出す。ここでアイゼンを装着するのだが、あとで必要なかったと後悔する羽目になる。
桑瀬峠から少し歩いて、綺麗な風景の場所を探す。空は晴れているが、ガスが流れて風景を展望を大きく変える。
日の出前、ガスを透かした東の空。色が変化していくのを見るとき、ゾクゾクする。
朝日が昇ってきたが、流れるガスのためぼやけてしまう。霧氷と朝日の組み合わせをいろいろやってみるが、なかなかうまくいかない。
後ろを振り返ると、霧氷が朝日で赤く染まって見える。
朝日をしっかり堪能した後、頂上目指して歩きはじめる。カメラは持ったままで、気に入った風景があると立ち止まって撮りながら。
頂上に近づくとまた風景が変わってくる。山の稜線の両側でこれ程風景が異なるのは不思議。
頂上に着いたのは10時頃。この時間になるとかなりの人が昇ってきている。寒風山頂上は初めてなので、スマホからFBに投稿したら、さっそくJJJさんからコメントがあった。高校時代の同級生からもコメントをもらって嬉しくなってしまった。
ここで朝食か昼食かわからない軽食を取って、下山開始。何度も立ち止まって撮影していたが、雪が解け始めた山道は滑りやすくて、歩きにくい。後ろから来た人に何度も道を譲ったが、どうやったらあんなにスイスイ降りられるのだろうか?
途中、KENさんが木にかかっていたオレンジ色のヤッケをひろった。桑瀬峠で休憩中に、会った人に聞いてみても心当たりがない。下の駐車場まで持っ て降りて置いておこうということになって、経験豊富そうな人がザックに挟んで降りて行った。駐車場で帰り支度をしているときに、持ち主が下りてきたので、 係わった人が皆安堵したのだった。
今回、いろいろ損失があった。ザックのチェストストラップが破損、スパッツをひっかけて鍵裂き、トレッキングポールの先端プロテクターを片方失くした。ザックのバランスが崩れたおかげで肩に負担がかかってしまったし、彼方此方が痛い。しかし、気分的には最高。普段机にしがみついて気分をすりへらしている身には、貴重なリフレッシュタイムである。
次回は瓶ケ森スノーハイクだが、今日の状況では期待薄。天候を見て決めることになった。高瀑も林道普通のため今年は中止となっており、もしかしたら今年に冬は今日で終わりなのかもしれない。それもいいかと思えるほど、楽しい一日だった。