8月26日 ダイヤモンド富士よりのつづきです。
翠波高原から金砂湖方面に降り、県道6号から126号経由で山越えして本山町へ向かうルート。
途中、「県天然記念物 かつら」の標識につられて林道に。未舗装の林道を1.2km入った先にその桂はあった。年輪を重ねた古木らしく、荘厳な雰囲気の場所である。
未舗装とはいえ、周辺は綺麗に整備されており、大切にされているようだ。訪れる人は少ないようだが。林道を戻る最中、オフロードバイクの青年とすれ違う。標識につられてきたのだろう。
灯りの付いていない、狭いトンネルを抜けると高知県側に出る。目的は、汗見川上流の沢と林道の位置を確かめること。FRVさんのHPにある、佐々連尾山の滝を訪れるための準備である。
小雨が降る中で一通り調査を終えると、そのまま汗見川を下る。この川の水はいつ見ても吸いこまれるほど美しい。右の写真は升渕。真夏であれば泳ぎたくなるような綺麗な渕である。天候が良ければ、深いエメラルドグリーンの渕はもっと透明感があって、程野のにこ渕に負けない美しい淵だと思う。
升渕のすぐ下流から川を渡って桑の川林道に入る。時々駐車した車があるのは釣り人だろうか。
未舗装の林道を約2km走ると「赤滝」の看板。看板から少し進んで木々の間から対岸を見ると赤滝が見えてくる。今日は水量が少ないようだ。
豪雨の後には、この赤滝の隣にもう一本滝が現れ、昇竜のように見えるというが、豪雨の後この道を走るのは危険な気がする。
小雨が降り続いているので、三脚を持ち出したものの、数枚を撮って先に進む。
赤滝を過ぎて約1.5km、二本目の沢をまたぐところで車を停める。橋の上から奥を覗き込むと綺麗な滝が見える。FRVさんのHPでは「滑滝」の名で紹介されている滝である。この滝は、自分で見つけてから名を知った滝であるからか、愛着のある滝である。
雨が激しくなってきたので、車の中で少し早い昼食にする。通りがかった釣り人と少し情報交換をしてから、滝へと降りていく。渓谷で人にあうといつも、「釣りですか」と聞かれるのは、やはりこんな山中まで来る物好きは、釣り人以外にはそういないせいだろうか。
しばらくきていなかったら、滝へと続く踏み跡ができている。前は苦労して滑りやすい石を越えていったものだが。
この滝は岩肌を滑らかに伝う様と、滝つぼの水の美しさに魅かれている。いつ来てもあまり水量が変わらないように思えるのが不思議である。前に来たのは秋で、岩肌に落葉が張り付いていたのが面白かったが、緑に囲まれた今の姿は、滝つぼの色が一層美しく感じる。
先の踏み跡は、滝の左岸を巻いて上へと続いているようだ。少しだけと思って登ってみる。滝の上に出るとここも明瞭な踏み跡が上流に向かって続いている・・・とおもったら、少し先で途切れていた。この先も綺麗な渓谷が続きそうだが、それ以上ではなさそうだ。
元来た道を戻り、岩壁を下りていると、滝を真横から見られそうだったので、道を逸れて滝横へ。足場が悪いところで何とか三脚を据える。
何度も見て来た滝が、また違った姿を見せてくれる。
滑滝を後に、林道を戻り汗見川に出る。渓谷の綺麗な水を横目に、川沿いを下る。丁度早明浦ダムのすぐ下に出たころ、いきなりの豪雨! ほんの数分のことで、コンビニで買い物をして外に出ると止んでいた。
大豊から高速で帰路につく。早起したので、さすがに眠くてSAで20分ほど昼寝。帰宅したのは14時半。
236km 2,745歩 成果たっぷりの一日であった。