深渕自然公園から落合峠にかけてのエリアは春の訪れが遅く、連休明けに桜を見ることができる。先週、体調を崩して出かけられなかったので、今週は是非訪れたかった。既に新緑の季節となっているが、このエリアを新緑の季節に訪れるのは初めてのような・・・気がする。
6時20分出発、三加茂から県道44号を山中に向かう。曇天のせいで、新緑が今ひとつ映えないので、桟敷峠まで何もせず通過。工事の為、通行止めの表示があるが、今日は日曜日、通行止め解除だと信じて進む。松尾ダム湖沿いに出ると、何カ所かで道の補修中。そのせいなのか、ダム湖の水が少ない。エメラルドグリーンの湖面と新緑の組み合わせを期待していたのだが、今回は見ることができなかった。
8時54分 桜滝到着。
何度も来た場所であるが、新緑に囲まれた姿は新鮮である。
滝のすぐ上にある樹には、葉がない。この樹が桜滝の名の由来となった桜だが、まさか枯れてしまったのだろうか。とても気になるところである。
今日はこの滝の上流・下流にある景色を見てみるつもり。いつもの様に桜滝を上方から写した後、長靴に履き替え、スリングバックに装備を入れて、少し上流側から渓谷に降りる。微かな踏み跡を辿って下りた場所には、綺麗な渕。
とてもいい感じの渕である。
ぼーっと時間を過ごしたくなる。
実際に15分くらい雰囲気に浸った後、渓谷沿いに下っていく。石伝いに下る為、右岸・左岸と何度も移り、時には少し斜面を登って上から回り込んだりもする。小滝のような段差を越えたりもしてしばらく行くと、、桜滝の上に出た。
滝の上に立つのは危険なので、左岸側の斜面を伝って、滝の側面に出る。下から昇る場合は「高巻く」というが、下りてきた場合にはなんというのだろうか。
桜や青空をバックにできないのは残念だが、せっかく降りて来たので、滝前でも撮影して、更に下っていく。
渓谷の両側は、急斜面か岩。小さなゴルジュ風になった場所は下るにも苦労するが、何とかルートを探して沢を下っていく。200mほど下っただろうか、やっと目的の場所に到達した。
岩の間をえぐるような流れが、小さな滝となる。竹野さんのHPにある「桜滝下の滝」である。
2m弱の一段目が浅い滝壷を造り、向きを変えて二段目がはじまる。今日の水量であっても、岩肌を滑り降りる際に水しぶきを浴びるほど、サイズの割に豪快な滝である。
二段が一緒に収められる場所では、持っていたレンズで全景が入らない。実は、広角レンズを持ってはいただが、フィルターを忘れてしまっていたのである。この滝は再訪する機会があるだろう。
この滝の下流10m程は気持ちのいい回廊である。しかしながら、その下は小さなゴルジュになっており、下ることができない。幸い、この場所からの道側の斜面は少し緩やかになっており、木を伝えば登って行けそうだ。
斜面を登って行く際に、白い小さな花の群れに気付いた。以前なら気付かずに通り過ぎたはずだが、最近は小さな野草を写すのが楽しくなってきている。手持ちでのマクロ撮影がまだうまくないのと、花の名前を覚えられないのが残念だ。
車に戻ったのは11時半。次の場所で昼食をとる為、すぐに移動する。