5月4日 上﨟の滝のつづきです。
上﨟の滝を後にして、R438に出ると西へ向かう。神山町には雨乞いの滝を始め、数多くの名滝があり、未訪瀑の滝も多い。上﨟の滝の初訪瀑を果たしたので、後は久しぶりに訪れる滝を目指す。美馬市との境近くで国道を外れ、未舗装の道を3.5km走って到達する魚止めの滝。
4年前に訪れた時には、行き止りの500m手前で道が崩壊していたが、修復され通過可能になっていた。と思ったら後100mのところで落石。天候があやしいので一応傘を持って、出発。
最初に石伝いに渡渉し,砂防堤の脇を登っていくと、前方に見えてくる。と、その少し手前、右岸側から合流する沢にも綺麗な滝。前回記憶にないので、増水した時に現れる滝かもしれない。
濡れた苔で滑りやすい岩場を越えて、滝前に着いたが、水しぶきが掛かるので、少し戻って荷を下ろす。丁度正午になったので、まず昼食。
一息つくと撮影開始。さすがに今日は水量が多いので、滝前をわたって左岸に渡るときは一苦労。何とか少し靴を濡らす程度で済んだが、長靴でくるべきだったと少し後悔。
前回の訪問では、高さを感じなかったのだが、今回は結構落差があるように感じた。周囲の緑に映えて、優美な滝の印象があり、桂さんのHPでも水量が少なめの方が美しいかもとのコメントがあった。今回も新緑の中で優美な感じは変わらないが、私としては今回の水量の方が好みである。
装備を背負っての帰り際、下から見上げる滝も見事だったので再び三脚を下ろして撮影。
魚止めの滝を後にし、R493を美馬市に入る。半月前なら枝垂れ桜に彩られていた川井峠を下り、旧・木屋平村へ。ここで新田の滝を訪れようと思い、木屋平中のまでから国道を外れ、川に降りていく。昔はなかった綺麗な橋がかかったが、それだけでその先の道がない。昔からある細い道で川を渡り、標識に従って山道を登る。「名勝・新田の滝」の小さな標識の脇に丁度一台分の駐車スペースがあり、そこに停めると、今度は長靴に履き替えて遊歩道へ。
少し崩壊気味の遊歩道を5分ほどで到着する、新田の下の滝。以前は大木が滝前に横たわっていたのだが、朽ちた分が折れたようで少し見やすくなっていた。残った木伝いに渡渉しようとしたが、もろそうだったので、浅い部分を長靴で渡る。滝の右岸がわに踏み跡があるのでそれを伝って上へ登ると、新田の滝が見えてくる。
綺麗な直瀑で、滝めぐりを始めた頃、あこがれた滝の一つだが、あまりに素直すぎて、最初ほどの感動はない。
天候がいいと白飛びしてしまうので、曇り空の今日の方が写しやすい。増水して迫力のある姿を見ると、やはり心が弾む。
滝前のスペースは狭いので、ここではワイドコンバータの広角が嬉しい。PLフィルターを付けられるワイドコンバータを入して正解。
新田の滝を後にしたのは15時過ぎ。もう一ヶ所寄りたかったが、時間的に無理そうなので、帰路に着く。
藤巡りは失敗だったが、上﨟の滝初訪瀑、増水した魚止め・新田の滝を訪れることができ、今日も充実した遠征だった。
今日の走行距離212km 10,381歩