桜滝から落合峠を越え、少し下ってからエスケープゾーンに停める。少し歩いて下を見ると、アオバイの滝が見える。
冬には邪魔する木々もなく、全景をすんなり見せてくれる滝だが、緑を取り戻した木々に隠され、垣間見る滝になってしまった。滝への斜面は年々なだらかになっているような気がするが、まだ下りて行くだけの勇気が出ない。次の冬になって、下まで見通せるようになったら、行く気になれるだろうか?
ここでは滝を見ながらとはいかないので、車に戻っていつものコンビニおむすびで昼食。窓を開けていれば、はるか下方から滝の水音と野鳥の鳴き声。
食事を終えて、山道を下る。途中「クノモさんの滝」に寄ろうかと思ったが、駐車スペースに先にワンボックスカーが停めてあったので、今回はスルー。前回は冬に訪れたので、新緑の季節に再訪したいと思っている。できれば青空の時に。
落合集落を過ぎ、国道439号を剣山に向けて東進。途中、民家の庭に鮮やかな花が見えたので思わず停車。
赤・ピンクに交じって黄色いツツジ。ここまで見事なのは初めて見た。
ふと先を見ると、ここは名頃地区。ここの見どころは?
あることが分かっているからか、あるいは最近あちこちで見かけるせいか、最初ほどの驚きはない。初めて訪れたときには、思わず道を尋ねかけた程だったのだが。そう考えていると、視界の隅でかかしが動いた・・・と思ったら、人だった。稀にしか人影を見ないせいか、ここはかかしが住んでいる村のように思えてくる。
ここで見つけた奇妙なオブジェ。焼き物のようだが、昔どこかで見たような・・・?
剣山に近づくにつれ、雲は厚くなり、雨が降りそうな気配。途中、幾つかある登山道入り口の脇にあった小さな滝。前は通り過ぎてしまったようだが、今回は魅かれて停まってしまった。
滝前に降りる踏み跡があったので下りていく。撮ろうと思ったら、広角側が足りない。車に戻ってワイドコンバータ付きの18-55mmを取ってくる。
小さな滝だが、結構雰囲気のある滝である。滝の右岸から続く道が、登山道らしいが、はしごのように組まれた木が崩れている。もう少し緑が進んで、水量が増えると面白いかも。
国道438号と合流する頃には雨が降り出した。この高度だとほとんど雨雲の中だから、よく雨に会う。晴天で見の越を通過した記憶があまりないのは、実際そうなのだろう。
国道438号をつるぎ町方面へと下る。このエリアには未訪瀑の滝が多くあるが、今日最後の目的地は、メジャーな鳴滝。
つづきます。