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家事

2016-10-15 18:57:46 | 日記
家事に関して、日本人は①料理型②掃除型に二分されるそうだが、そうかもしれないという感じがする。料理の上手い人がいる。好きな人がいる。掃除洗濯整理整頓に熱心な人がいる。そういうことに気が付くのが早い人がいる。

私も家人も①である。私も腰痛人間になる前は料理がおもしろかった。エビチリと肉じゃがについては、家人の味より上だった。しかし家人に敵わなかったのが買い物だった。料理の出発点は買い物であって、つまり材料揃えである。私にはそれが無かった。できなかった。長女は②である。整理整頓に神経を使う。食卓の上でも目を配る。私のウィスキーグラスがテーブルの端へ行くと黙って中心部に戻す。ところが次女は②ではないらしく、長女が、「あそこの家は散らかっている」とたびたび言っている。次女の料理は食べたことがないのでよくわからない。

誰かの家へ遊びに行く。玄関がきれいた。子供の靴までもきちんとそろえて脱いである。傘立ての中も、1本の乱れもない。これはヤバいと思う。気楽ではないぞと、自分に言い聞かせる。通された部屋の床にもチリひとつない。テ-ブルは鏡のごとくである。女主人が典型的な②のタイプだとわかる。夫が妻に、家の中の万端を任せているようだ。酒とグラスが運ばれて来る。むろんグラスはピカピカである。どこかの高級ホテルのレストランに来たような気分になる。ツマミは、きれいにスタイスされたハム、ソーセージ、チーズである。奥方の手料理は出ない。当然である。奥方は②タイプなのだ。里芋とイカの煮物や、ブリの照り焼きは作らないし、作れないだろう。やがて鮨屋から桶が届く。これは酒席が終わった後、洗って返すだけだから簡単だ。酒は旨い。しかし、私はどこかが疲れてしまう。 玄関の靴は多少乱れているような、部屋の隅に週刊誌が1冊放り出されているような、3人分のウィスキーグラスが3種3様であるような、そういう方が安心してしまうのが私の性格であり、育ちなのだろうと思えて来る。

子供のおしゃれ

2016-10-15 10:50:33 | 日記
おしゃれの基本は自己主張である。見様見真似、人真似だろうと、猿の真似だろうと、自己主張である。もちろん、子供だっておしゃれはしたい。カッコよくしたい。自分をより好く見せたい。


私が3歳になるかならないかの頃、海軍の水平さんが2人、東京・目黒の我が家へホームステイに来た。その頃兵隊さんが一般の家庭に1泊して遊びに来ることがあった。私はすぐに大日本帝国海軍のファンになった。その証拠写真が残っている。半ズボン姿で、上衣には碇のマークが縫い込まれている。満面の笑顔である。得意顔になっている。祖母は軍人姿が嫌いだったが、私が泣きわめいたのであきらめて、碇マークを買い、近くの床屋で頭を丸刈りにしたのだろう。

3歳の終わり頃、祖父が神戸の会社へ行くことになり、家は兵庫県芦屋市に移る。祖母は私を芦屋のお坊ちゃんスタイルに仕上げた。神戸の三越の理容室へ連れて行って、坊ちゃん刈りにする。外出用に半ズボンの背広を用意し、衿には紐状のネクタイを巻いた。その写真も残っている。私はその姿を近所の遊び仲間にみられるのが恥ずかしくて仕方がなかった。だが、同時に胸を張りたい気持ちもあった。

4歳のときが、昭和15年だった。紀元2600年だった。日本中に戦争ムードがあった。そのことで、予定されていた東京五輪が中止になった。翌年の12月に太平洋戦争が始まった。私が小学校に入学するのは17年の4月である。もう坊ちゃん刈りは終わった。小学生も全員が丸刈りになった。日本中から洋服の生地が消えた。私のおしゃれも終わった。子供だってオシャレするんだ、の時代は終わった。