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ダサい

2013-04-02 00:56:01 | 日記
野暮ったい、不粋、TPOに合っていない、センスがない…ダサいという言葉は誰が作ったものか知らないが、恰好悪い+田舎臭いというような意味合いではないだろうか。この「田舎臭い」は、昔から使われてきた語であって、地方の悪口を言うのではなく、否かと都会の間には、たとえば服装のことだけを較べても、感覚の差はあった。  茨城の中学時代の恩師や仲間とのクラス会の写真があって、そこに並ぶ男達の襟元には揃ってループタイが下がっている。真田紐に金属か木製の飾りをつけて首からつるす形なのだが、そんなものは全く必要なく、暖かい(あるいは暑い)季節なのだから、そんなものをつるさないで、少し洒落たシャツを着るだけで充分ではないか。 服装というのは、基本的に、見よう見真似であるが、ある部分は自分でなければならぬ。 怒られそうな悪い言い方をすれば、ループタイは猿真似だと思う。  今日は4月1日である。茨城の中学生だった(昭和23,4年頃)、エイプリルフールという英語が耳に入って来て、それは、ウソをついてもいい日→ウソをつかなければ損をする日と、子供達に受け取られた。同級生の女子に、「おいA子、ホッペタになんかついてるぞ」「B助、背中に変なものがついているよ(これは実際に、誰かが『この人、大安売り』と書いた札を貼り付けていた)」といったダサい悪戯だった。 私は一計を案じて、学級委員長のC男に、「昼休みになったら、『今日は午後の授業が休みだから、昼で帰っていい』と言ってみろ」とけしかけた。むろんC男には、その度胸がなく、私のソソノカシだけが、クラス担任の耳に入った。私は学級の叱られ役だったから、説教は平気だったが、教師にも「こういう悪い企みとエイプリルフールとは関係ないぞ。もっとセンスのいいものを考えろ」ぐらいは言ってほしかった。戦後間もない田舎の中学では、生徒(私)も教師も、まだダサかった。

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