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退屈

2017-08-27 10:22:16 | 日記
人はみんな退屈しないように努力している、というような笑い話的な雑文を同人誌に書いたことがあって、それの原稿を家人の妹が読んだ。「お義兄さんだって、時々ぼんやりすることがあるじゃないですか」と義妹が笑った。「ぼんやりは、退屈とは違うよ」、私は彼女に説明した。「ぼんやりは、人生の中の大事なひとときである」ことを説いた。

退屈とは何か?私は、それにいちばん近い言葉は、「味気ない」だと思っている。私は酒好きである。競馬も麻雀も愉しい。しかし、退屈な酒もあれば、味気ないギャンブルもある。一人で家で留守番をしていて、夕方になって酒を呑む。誰もいないテーブルでの酒だって旨いときもある。誰かが居ても旨さを感じないときもある。つまりは、その時の気分である。ま、酒の味が好くない日というのは、年に一度か二度だろうけれど。

齢をとると、面倒くさいということが多くなる。退屈してしまうことが多くなる。松本清張の作品がドラマ化され、期待しながらテレビの前に座る。ところが、何をどう考えたのか、脚本家がムダな手入れをしている場合がある。半分も観ないうちに退屈してしまう。おわりまで付き合う気になれない。面倒くさい。そういうことが度々ある。

「死んだらすべてが無になる。何もない」と言う人が多い。「それは困る。退屈してしまう」と私が言うと、「だって何もないんだから、退屈することもないのよ」となる。私はそれ以上は反論しない。前にも書いたが、私は、死後の世界をほんの少しだけ見たことがある。少しだけでから全体はわからない。しかし、そういう世界があれば退屈はしないのではないだろうか。これもまぁ、まもなくわかることだけれど。私は死後の世界にも娯楽があると思っている。

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