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酒の話

2013-06-14 21:37:33 | 日記
埼玉に住む友人のAさんは私より7つ若く、現在でも、午前中の3時間はコンクリートの強度を計る仕事をしていて、午後は2時に1杯呑み、その後夕方まで寝て、また6時から晩酌を愉しんでいるそうで、先日も2人で、「酒で死ぬのなら、ま、仕方ないか」と電話で笑い合った。  3年前大病で死にかけたとき、もし私に奇跡が起きずにそのまま死んでいたら、多くの友人知人達は、「やっぱりなぁ、あいつは呑み過ぎたよ」と口をそろえただろう。しかし例外的に「好きな酒を好きなだけ呑んだのだから、幸福な死かも」と言ってくれそうなのが、2人の我が子と妹だ。  『やもめ』という落語があって、ある町内に「やもめ」と呼ばれる男がいて、何かのことがあるとすべて彼の責任になる。町内の猫が妊娠しても、「やもめ」の仕業になってしまう~といったストーリーである。 私の死もそれに似ていて、たとえば私が飛行機事故死しても、「やっぱり呑み過ぎだったのだ」となるのではないか。   家人は(私には言わぬが)来客達には「呑ん平には、潔く呑んでほしいのよね」と佐藤愛子さんみたいなことを言ったりしていて、この「潔さ」とは、アルコールを呑みながら、胃や肝臓の薬を飲むのは女々しいという意味らしいが、なぁに、この世は矛盾だらけだろうし、酒と肝臓薬の併用もその一例に過ぎない。 もちろんこれは酒飲みの自己弁護であり、呑ん平達はいつも自己弁解を用意しているものだ。同名の山口瞳さんの著書を呑ん平達は一度、その女房達は二度読んでみてもらいたい。 それはさておき、何はともあれ、酒は旨いねぇ。

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