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手先、指先

2018-06-30 13:39:49 | 日記
家人が食卓に大きめの皿を運んで来て、その上に白いペーパーを広げ始めた。ペーパーは春巻きの皮であって、中に包むタケノコ、豚肉、椎茸の炒めたものは別の器に入っている。私は1杯目の水割りウィスキーを呑んでいる。家人が四角い皮の中にスプーンですくい取った具をのせて包みこんでいく。指先が器用に動く。うまいものだと感心する。

この世には器用な人がいる。手先、指先の使い方が器用な人がいる。そういう人達は、私のような不器用人間とは脳の構造も違う気がする。たとえば、正方形の箱があって、別の所に丸いものや三角形、六角形のものがバラバラにあるとして、それらを正方形の箱におさめる必要があったとする。私ならどうするか? すぐにあきらめる。誰かに依頼する。しかし器用な人は違う。どうすれば収納できるかを考える。やがて、策が浮かぶ。最善でなくても、次善であってもとにかく答えを出して指が動く。そして、多少の時間をかけてでも、なんとか収納してしまう。楽器の演奏だって、器用人間の世界だと思う。もちろんピアノの演奏と、品物の片づけでは感覚は違うが、指先の器用さは共通する気がする。

市販の春巻きの皮は10枚が1パックになっているそうだ。家人の手で作られた巻物は形が整っている。中華料理店のものよりは大きめだ。具はすでに炒めあがっているから、あとは揚げるだけで、数分で出来上がる。2杯目の水割りのツマミは出来立てのスプリングロールになる。

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