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茨城弁

2020-08-25 17:27:25 | 日記
誰が調べるのか知らないが、47都道府県の人気度というのがあって、それによると、茨城県は6年連続最下位であるそうだ。そのことについて茨城の友人と話したことがあるが、彼は「言葉が重いのかもしれません」と言った。茨城弁はたしかに重い。東京の子供が「パパ、今度の日曜日に海へ行こうよ」と言うのに対し、茨城は「父ちゃん、今度の日曜日、海さいぐべ」となる。また、「パパ」に「いぐべ」は使えそうにない。絶対に「とうちゃん」であらねばならぬ。

茨城人が妙に軽い言葉を使うことがある。たとえば息子が大学受験に失敗したとする。父ちゃんは下を向いている息子を前に、「ま、しゃんめぇ」と言う。軽く言う。織田信長の「是非に及ばず」と同じである。これは標準語の「ま、いいか」よりは、聞く方にとっては軽い。気持ちがラクである。私はこの「ま、しゃんめぇ」が好きだ。人士には、この場面が多いのだ。

「ごちゃっぺ」も好きな茨城言葉だ。これは使用範囲が極めて広い。「Aはごちゃっぺだからよぉ、忘年会の幹事なんかできるわけあんめぇ」と言うと、Aという人間が、頭の悪い、要領の悪い、何かをまとめるなんてできっこない…となるし、「Bは無責任、信用できない、何かにつけてだらしがない」となる。ほかにも使える。「総理の、桜を観る会なんて、コチャッペだっぺ」は、いいかげんなモノだろうということを充分に表現している。

茨城は私の6年間の故郷である。ごちゃっぺな6年間だったかもしれないが、なつかしさは70年経っても変わらない。

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