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ことば

2019-08-04 10:41:54 | 日記
昭和から平成を経て令和にまで受け継がれた言葉の代表は、「じゃん」だろうと思う。「じゃん」が流行し始めたのは、昭和20年代であって、最初は「か」が付いていた。「おまえ、そのシャツの色、いいじゃんか」といった具合だった。今では幼い子供だって「じゃんを常用する。これは令和から次の時代へとリレーされていくだろう。

「ら抜き言葉」は、平成の産物だろう。現在は、ら抜きラッシュであって、中年のオバハンが「このリンゴ、まだ食べれるじゃん」なんてやっている。「着れる・着れない」「見れる・見れない」、都会でも地方でも、「ら」はどこかへ行ってしまった。このことを私は不思議に思っている。言葉というのは、ひとつのオシャレである。だから特に若い女性は言葉をキレイにすると、少なくとも顔にアレコレを塗ったりするよりは、はるかに有効である。「昨夜は早く寝てしまったので、11時のニュースは観られませんでした」と当たり前の日本語を語るだけで、カッコがつくのである。それを、「観れませんでした」とすると、オシャレの度合いはがくんと落ちる。私の娘は、「い抜き」を気にしている。「青い海を見ていた」というのを「青い海を見てた」と書かれている文を見るとがっかりすると言う。これは昭和にもあった。

平成の間にすっかり一般化してしまった語に、「癒す、癒される」というのがあって、私の嫌いな言葉だ。若い女性タレントが小さな山に登り、途中で静かに流れる川の水を眺めながら、「癒されるわねぇ」なんて呟いたりすると、シンドくなる。「ああ気持ちがいい。疲れが全部とれちゃうみたい」でいいのではないか。「癒される」って、80過ぎの爺ちゃん婆ちゃん用語みたいじゃんか。

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