「おい、あの映画観たか?」、バイト先の先輩に訊かれた。帰りに寄った三軒茶屋の酒場のお兄さんにも同じことを言われ、その近くの雀荘でも、その映画のことが話題になった。あの映画というだけで通用したのは『野獣死すべし』であって、原作は大藪晴彦、主演は仲代達矢さんだった。、仲代さんが演じた悪の種巡行(伊達邦彦)は最後まで捕まらない。犯罪者が捕まらないでENDとなる映画はほとんどないから、それだけでも新鮮だった。ま、映倫がうるさいからラストシーンは、それなりに工夫がされている(伊達邦彦が飛行機で日本を去る。見送る刑事が、「アメリカで逮捕してもらう」と呟く)。このことはなぜかハッキリと憶えている。たぶん、1日のうちに何人もの男性と同じ話をしたからだろう。
同じ映画を何度か繰り返して観るということは誰にもあることではないだろうか。現在ではDVDとやらがあって、我が家でもいくつかの昔の名がを娘が揃え持っている。家人の好きな『地下室のメロディー』、『鷲と鷹』、私と娘が好む『砂の器』、それに『刑事コロンボ』などが繰り返しの対象になっている。だが、昔は違った。一度見逃したものは、誰かに「あれ、観たか?面白いぞ」と言われて、新聞広告で探して、遠くの映画館まで足を運ばなければならなかった。
私が多くの人に薦めた映画は『第三の男』である。オーソン・ウエルズが好い、アリダ・ヴァリが素晴らしい。ラストシーンが云々と説明しても仕方がない。「あれ、観た?」と訊くしかない。答えがYESなら話が弾む。NOなら、「いい映画だぞ、ぜひ観てごらん」となる。
同じ映画を何度か繰り返して観るということは誰にもあることではないだろうか。現在ではDVDとやらがあって、我が家でもいくつかの昔の名がを娘が揃え持っている。家人の好きな『地下室のメロディー』、『鷲と鷹』、私と娘が好む『砂の器』、それに『刑事コロンボ』などが繰り返しの対象になっている。だが、昔は違った。一度見逃したものは、誰かに「あれ、観たか?面白いぞ」と言われて、新聞広告で探して、遠くの映画館まで足を運ばなければならなかった。
私が多くの人に薦めた映画は『第三の男』である。オーソン・ウエルズが好い、アリダ・ヴァリが素晴らしい。ラストシーンが云々と説明しても仕方がない。「あれ、観た?」と訊くしかない。答えがYESなら話が弾む。NOなら、「いい映画だぞ、ぜひ観てごらん」となる。
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