木曜日の朝刊には<週刊新潮>と<週刊文春>の発売広告が出る。それを読むと、だいたいの内容がわかる。今朝(20日)は大関朝乃山の深夜のキャバクラ遊びが書かれていて、朝乃山は今日から欠場となった。今場所の彼は相撲に勢いがなく、白星も重ならないから、ああ、やっぱりと思ったファンも少なくないだろう。
週刊誌のウリは、スキャンダルだ。大谷翔平がアメリカの大リーグで大活躍しているなんていうのは、スポーツ紙に任せておけばいいのだ。政治家、財界人、芸能人、スポーツ選手、そのほかの著名人でスキャンダルのありそうな人物はいくらでもいるだろうから、それぞれに張り付いていれば、いつかスクープに出会えるのではないか。週刊誌の基本はそこにあるのであり、その1つがヒットすれば売れるのだ。
私は昭和30年代から<週刊新潮>を毎週読んでいた。通勤電車の中で読むためだった。内容もよかった。山口瞳の「男性自身」がある。松本清張の推理小説がある。今のようなスキャンダルは記憶にない。「男性自身」は山口瞳の絶筆にもなった。<どうやって死んでいったらいいのだろう。そればかり考えている>という書き出しだった。娘の本棚には「男性自身」を集めた何冊かがあって、それを何度も借りて読んでいるが、もちろん、何度読み返しても飽きることはない。
週刊誌のウリは、スキャンダルだ。大谷翔平がアメリカの大リーグで大活躍しているなんていうのは、スポーツ紙に任せておけばいいのだ。政治家、財界人、芸能人、スポーツ選手、そのほかの著名人でスキャンダルのありそうな人物はいくらでもいるだろうから、それぞれに張り付いていれば、いつかスクープに出会えるのではないか。週刊誌の基本はそこにあるのであり、その1つがヒットすれば売れるのだ。
私は昭和30年代から<週刊新潮>を毎週読んでいた。通勤電車の中で読むためだった。内容もよかった。山口瞳の「男性自身」がある。松本清張の推理小説がある。今のようなスキャンダルは記憶にない。「男性自身」は山口瞳の絶筆にもなった。<どうやって死んでいったらいいのだろう。そればかり考えている>という書き出しだった。娘の本棚には「男性自身」を集めた何冊かがあって、それを何度も借りて読んでいるが、もちろん、何度読み返しても飽きることはない。