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2021-02-13 11:08:49 | 日記
将棋の藤井聡太二冠は昨年のタイトル戦で和服姿を披露した。和服は師匠の杉本昌隆八段からのプレゼントで、藤井君のお母様と色柄などを選んだと言う。和服は藤井君によく似合っていた。彼は背広にネクタイ姿で対局することもある(というより、その方が多い)。そのときは対局場までスニーカーで来るらしいが、ピカピカに磨いた革靴よりは、18歳らしい気がして気持ちがよい。自然流だ。

高校2年になるときに、茨城の公立高校から都会の私立高校へ転入した。短髪から長髪に変わり、運動靴登校から革靴登校になった。子供からオトナになったような気がした。黒靴が2足、茶色いのが1足、毎日一生懸命に磨いた。皮革を光らせる(ツヤを出す)には仕上げににビロード地の布が必要だったが、うまい具合に叔母の古着にそういものを発見した。茶靴はデート用だった。ギャバジンのベージュ色のズボンには、黒よりずっと合うと思って得意になっていた。

60歳を過ぎてから紐靴が面倒になって、すべてスリッポンにした。いまはたぶん納戸の隅に眠ってゴワゴワに固まってしまっているだろう。いまは、外出には布製のスニーカーを履く。外出といっても、行先は病院だから、チョコチョコと歩ければいい。立って履くことはできないから、玄関に椅子を置く。背中を丸めてなんとか足先を布靴の中に入れ、靴ベラでカカトを押し込む。病院との往復は約3時間(内科、泌尿器科、整形外科の3つをまわる)、履物なんかどうでもいい。靴の最大要件は軽いことである。運動靴も軽かった。呼び名がスニーカーに変わっても軽い、軽い。