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2015-11-12 07:09:40 | 日記
戦時中の小学校で、クチクスイライという遊びがあった。クチクは駆逐艦、スイライは水雷艇のことである。遊び方は簡単で、基本は鬼ごっこである。まず参加者を20人とすると、それを半分に分け、ホンカン(戦艦)を1人選ぶ。ホンカンが捕まったら負けというルールで、クチクはスイライに勝ち、スイライはホンカンに勝ち、ホンカンはクチクに勝つ。だから、ホンカンがスイライに捕まらないように、クチクをどう配備するかの策を立てる。このゲームの面白さは他の遊びをしている別の学級の晴ともグラウンドにいるから、追いかけるのが難しいところにあった。みんなが自分のチームの名前をつけたがった。私のいた小学校は六甲山の山裾にあったから六甲軍、偉い軍人の名をとった東條軍、山下軍なんていう名が人気だった。
阪神タイガース軍や西武ライオン軍なんて言わないのに、どうして読売巨人軍なんて言うのかしら。。。私はジャイアンツファンだけど、軍という言い方はイヤなのよ、と同人誌会の先輩のH子さんが言っていた。確かにそのとおりで、巨人以外のチームが、軍づけで呼ばれることはない。例外的に木葉竹識さんがカープの監督だった頃、赤ヘル軍団という言葉があったが、今は聞かない。しかし、H子さんの気持ちはよくわかる。彼女も軍国少年である私と同じ、軍国少女だから、軍の字がつくと、何かイヤな昔を思い出していたのではないだろうか。