Winding Road

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J2第14節 柏レイソル×ザスパ草津

2006-05-09 | Jリーグ
一時の低迷から脱しつつある柏がホームに草津を迎えての一戦。試合数の多いJ2は早くも第2クールです。キックオフ30分前位にスタジアムに入ってまず驚いたのが、アウェー側の草津サポの人数の多さ。あんなにたくさん来るとは思いませんでした。それと柏サポの男声はいつ聞いても迫力あります。

前半から、柏はミスが目立ちあまりいいサッカーが出来ていなかった。内容的には良くなかったですが、それでも一本のクロスからのヘッドで前半のうちに先制。悪いなりにしっかりと先取点を取れるのは大きいです。

後半に入ると、草津が反撃に出てくるようになる。しかし草津は攻めが雑で、またビハインドは1点で時間も十分残っているのに、切羽詰った感じで焦って攻めている印象を受けました。その点が修正できれば、勝てるチャンスもあったと思います。攻め込まれた柏は、攻撃の基点となる10番の島田に対して山根巌を中心に、ボールを持ったら2枚でチェックに行くなど、効果的なディフェンスを見せ、決定的な仕事をさせませんでした。

そして後半29分に逆に柏が追加点を奪う。この場面、前線に放り込んだボールが風で押し戻されて李の足元に入り、そのボールを落としてからのディエゴの左足ゴール。柏にとってはコンディションも味方につけたようなゴールでした。2-0となり勝敗は決したかと思いましたが、粘る草津はその4分後に、鮮やかなパス交換から崩すと、最後は佐田が綺麗に決めて1点差。その後は攻める草津に対し守る柏という構図。柏は終了間際に岡山が投入されると、その岡山はDFではなくFWとしてプレーし果敢に前線からのチェイスをしていく。結局そのまま逃げ切った柏が悪いなりに勝ち点3を取る事に成功し、ガッチリと首位をキープしました。

終わってみると柏が勝った試合でしたが、草津も内容的に見たら力負けした感じは無く、全く悲観する試合ではなかった。ザスパは徐々に自力がついてきたように感じました。戦い方が明確になってきて、チームとしての個性が発揮されつつあるように感じます。具体的にはまず守りから入っての速攻狙いになりますが、それが機能してきていると思います。今年は神戸から勝利をもぎ取り、仙台から勝ち点1を獲得していますし、この試合でも最後まで諦めずに戦って、あと一歩のところまで詰め寄りました。粘り強い守備が今後も継続できれば、上位陣にとって、やりにくい相手になっていくのではないでしょうか。ひょっとしたら昇格争いの佳境に入る第4クールに、草津の上位イジメが見られるかもしれません。

柏は選手とサポーターの距離が近く、一体感があるなと感じました。それを強く感じさせてくれた要因として、やっぱり岡山の存在感が大きくあります。噂で聞いていた試合後の勝利の舞の時には率先して音頭をとり、サポーターの持っていたゲーフラを掲げて踊っていたし、メインへの挨拶を済ませ、選手達が引き上げようとしていた時に、ゴール裏がディエゴのチャントを歌っていたら、ディエゴの背中を押して、ゴール裏へ行くよう促していました。この辺は空気読めてるなと感じました。またよっぽど上機嫌だったのか、スタンドに向けてスパイクやテーピングを放り投げていました。こういうのはファンからしたら嬉しいですね。この選手の存在は本当に貴重だなと思います。



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