Takepuのブログ

中国旅行記とか、日ごろ思ったことなどを書きたいと思います

五台山が世界遺産

2009-06-27 21:14:46 | 歴代中国旅行

昨夏に訪れた山西省の仏教名山・五台山が中国で38番目の世界遺産に登録された。新華社によると、スペインのセビリアで26日に開かれたユネスコの第33回世界遺産委員会会議で世界文化遺産として批准を受けたという。これで中国では、文化遺産が27、自然遺産が7、文化と自然混合遺産が4となったという。

五台山は山西省忻州市にあり、4世紀から19世紀まで北魏、唐、宋、元、明、清朝の仏教建築と、仏教聖山としての独特の景観が見られる。チベット仏教寺院も結構多く、菩薩頂と呼ばれる一番高い位置にある寺は、今もチベット僧が修行している。マニ車も作られている。きらきら光った堂があるのは、顕通寺の銅殿。中国人は金色にキラキラ光るものが好きだから。赤い蓮の花を模した中に仏像が安置されているのは羅睺寺。白い大きな塔が目立つのは塔院寺。

世界遺産になる前に行っておいてよかったなあ。昨年訪れたときは、大型観光バスで訪れた信心深い中国人団体観光客が結構いたが、あまりまともなホテルもレストランもなかったような。チャーターしたタクシーの運転手が連れていってくれた安旅館はあまりきれいでなく、当初予定の2泊を1泊にして逃げ出した。参観時間もそれほどかからず、半日で移動してしまった。五台山は麓に、仏光寺と南禅寺という寺があり、小さいが中にはすばらしい仏像があった。この辺は世界遺産には含まれないのかなあ。参観客も僕等以外におらず、このような寺のほうが保存が必要だと思うけど。

山西省の近所の、といってもかなり離れているが、大同の雲崗石窟と平遥故城は世界遺産に登録済み。日本の遺跡の世界遺産登録はハードルが高そうだけど、中国の遺跡には大甘のような気がする。